■バス車内放送システムのIoT化とコエステーション
これまでのバス車内放送はスタジオで事前に収録した音声データを、1台1台手作業でバス車載機器にデータを注入して放送されていました。その結果、作業負担の問題もあり、頻繁なデータ更新ができない状況にありました。 そのような状況を受け、臨港バスとケイエムアドシステムとでバス車内放送システ ムのIoT化に取り組み、全く新しいシステムが開発されました。 新たに開発したシステムは、①専用サーバーとバス車載機器がオンラインで繋がることにより、音声も含めたデータのリアルタイム化が図れる ②車内放送に留まらず、バス運行に必要な様々な情報更新もオンラインで行うことができる など、新しい視点で最新のテクノロジーを活用したシステムです。 このシステムにおいて、車内で流れる音声もリアルタイム化を図るため、ナレーターによる肉声から合成音声に切り替えるにあたり、Web API機能を搭載していることや、最新の高度な音声エンジンを搭載しているなどの点が評価され、「コエステーション」が採用されました。
■社内アナウンスのWeb化・リアルタイム化への貢献
臨港バスでは今回開発のシステムを活用し、全国初となるWeb申し込みによるバス車内放送広告販売の実証実験が行われます。 これまでのバス車内放送広告は、すべて年間契約でクライアントの自由度が低い状況にありましたが、放送する期間や時間帯をWeb申し込み時に自由に設定し発注できるようになることで、出稿クライアントの 利便性が向上することになります。 また、広告だけに留まらず、バスをご利用のお客様に必要な情報をリアルタイムでお知らせするトライアルも実施される予定です。 このようなリアルタイムな音声アナウンスの作成・放送において、「コエステーション」による合成音声を活用いただくことで、必要な情報を速やかに車内で的確にお伝えし、サービスの向上に貢献しています。
■実証実験実施エリア
横浜市鶴見エリア (臨港バス鶴見営業所管内の路線)
※実証実験結果を踏まえ、来年度全エリアへの拡大を予定。
■実証実験の期間(予定)
令和6年6月13日(木)~11月末日
■バス車内放送広告システム全体の概念図
■コエステーションとは
「コエステーション」は、一般人から有名人までさまざまな人の声の特徴を学習し、その「コエ(声)」で自由にしゃべらせることができる高品質な音声合成サービスです
※掲載されている会社名・製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。