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経歴
■最高技術責任者(CTO)和田豊
千葉工業大学宇宙輸送工学研究室 教授。
総合研究大学院大学で博士号(航空宇宙工学)を取得。大学院卒業後は秋田大学の助教となり、秋田県能代市から海に向けてロケットを打ち上げる実験フィールドを開拓。千葉工業大学に異動後、2018年には大学発の小型ロケット洋上発射に成功、2023年には成層圏に届く性能を有する小型観測ロケットを開発し洋上発射を実施。同時にロケット空中発射システムの研究にも従事し、気球からのロケット空中発射実現のためAstroXに参画。
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執行役員 前村孝志
H-IIAロケットの初代打上げ執行責任者。
1975年三菱重工業株式会社入社。液体ロケットのエンジン、機体の開発や打上げにかかわる。日本の大型ロケットN1~H-ⅡBまでの開発・打上げ経験を有する日本のロケット開発第一人者。2011年から有人宇宙システム株式会社常務取締役を12年間歴任、経営戦略経験も豊富。2024年3月までJAXA外部評価委員としてH3ロケット開発にも対応。日本の民間ロケット確立のため2023年からAstroXに参画。
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コメント
■CTO 和田豊のコメント
日本発の宇宙輸送系ベンチャーとして世界初の気球空中発射であるロックーン技術の実用化に挑みます。そして、
液体ロケット、固体ロケットとほぼ同時期にコンセプトが誕生したハイブリッドロケットで軌道投入を目指します。ハイブリッドロケットは高い安全性と低コストを持ちながら、推力制御や消炎・再着火も可能であり、半分が固体のため密度も高くコンパクトで力強いロケットにすることができるだけでなく、本質的に非爆発であることからまさにロックーンに適したロケット推進システムです。これまで実用化を阻んでいた燃料問題を新たな高分子技術により乗り越えることに成功、これも世界初となるハイブリッドロケットによる人工衛星の軌道投入を目指します。 このロックーン技術を極め、人類社会に新しい宇宙輸送技術をもたらし、世界文化に技術で貢献したいと思います。
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執行役員 前村孝志のコメント
気球からロケットを打上げるRockoon System。気球の能力により、ロケットの大きさ即ち衛星搭載能力が決まるので、地上から打上げるロケットの様に大型化は望めないが、成層圏から打上げるため空力荷重等は楽になる等のメリットもある。しかし、ロケットには変わりなく、発射後はどうすることも出来ない。これが一般産業機械と根本的に違う事であるが故に、ロケット開発ではどんなに小さなロケットでも技術的に踏むべきステップは外せない。それを無視すれば打上げ失敗と言うシッペ返しが待っている。昨今乱立する宇宙ベンチャーはそのあたりのさじ加減が極めて曖昧だというのが、日本の大型ロケット創成期から50年以上ロケット開発に携わり、3度の失敗を経験した私の印象である。AstroX社も上記の類にもれず、当方がその軌道修正をする為に参画していると言っても過言ではない。ハイブリッドロケットを採用した世界初のRockoonシステムで打上げ成功に導くのが当方の使命でもある。
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東京オフィス所在地
101-0041
東京都千代田区神田須田町2丁目3−12
12 KANDA 202
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AstroXの研究開発サービス展開について
世界的に急成長している宇宙産業。現在約40兆円の世界の宇宙産業市場は2040年には約120〜160兆円になると予測されています。
その中でも衛星を使ったサービスなど人工衛星の需要が大きく伸びており、それに伴い小型衛星の打ち上げ需要は急増しています。しかし現在、日本国内では衛星を宇宙に運ぶロケットが不足しており、国内の小型衛星のほとんど100%を海外ロケットで打ち上げています。この打ち上げ機会の不足が日本の宇宙開発の大きな課題となっています。
その課題を解決し、日本が宇宙産業を一大産業にできるよう、AstroXはRockoon方式での高頻度、低価格での打ち上げを実現するべく、研究開発サービス展開に取り組んでいます。
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採用について
AstroXは正社員、副業問わず、ロケットの開発経験を有するエンジニアを募集しています。
その他の職種も随時採用を開始していく予定ですので、取り組みに共感いただける方は気軽にご連絡ください。
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会社概要
会社名:AstroX株式会社(AstroX, Inc.)
本社所在地:福島県南相馬市小高区本町1-87
代表者:代表取締役 / CEO 小田翔武
設立:2022年5月20日
事業内容:宇宙輸送事業