治験アンバサダーとは、多くの患者さんへ治験に関する知識や経験を共有し、啓発活動を行う「大使」を意味し、海外で発足した治験アンバサダープロジェクトは、治験の認知度拡大と、患者さんがより治験に参加しやすい環境の醸成を目的としています。2021年8月、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社が中心となり、日本での展開が開始され、2022年にはSMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)の立場からシミックヘルスケアも患者中心の治験・治療の拡大を目指して、ともに治験啓発活動を行ってまいりました。
今年、治験アンバサダーの活動内容の充実と組織基盤強化を図り、企業7社が集結し、一般社団法人YORIAILabを設立いたしました。三期目となる本年度は、治験アンバサダーの教育・育成、全国各地の患者会への展開など、治験啓発活動の発展を計画しており、シミックヘルスケアも正式な団体加盟企業として、治験アンバサダーが活躍できる場を提供するための基盤づくりと治験啓発活動への更なる貢献を目指してまいります。
シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社 専務執行役員 事業企画本部長 坂﨑 孝平は次のように述べています。
「当社ではSMOとして長年医療機関に寄り添い続けてきた強みを活かし、『医療ニーズの声をカタチに』をコンセプトに、医療現場と企業そして患者さんをつなぐメッドコンシェルジュサービス(以下、MCS)という事業を2018年から展開しており、そのサービスの一つに、患者さんやそのご家族へのアンケート調査や座談会を行い、医療・医薬品開発の改善・向上を目的に調査のご依頼をいただいた製薬企業などへレポートを提出する調査サービスがあります。患者中心の医療実現が求められる現在、患者さんの声に耳を傾けるMCSと親和性の高い治験アンバサダーの取り組みに積極的に参画することで、これまで以上に一人でも多くの方に治験の正しい知識を届けられるよう寄与していきたいと考えております。」
■治験アンバサダーについて
治験アンバサダープロジェクトは、オーストリアのベーリンガーインゲルハイムで2020年に開始された、治験の認知度、治験情報へのアクセス向上を目的とした取り組みです。
日本では2021年にオーストリアでの経験をもとに日本の医薬品開発(治験)環境にあったデザインに改良し、マルチステークホルダー体制で実装されてきました。これまでに14名の患者団体の方々が治験アンバサダーとなり活躍されています。
■シミックヘルスケア・インスティテュートについて
シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社は、SMO(治験施設支援)業務、ヘルスケア情報サービスなどをはじめ、「くすりの一生から、ひとの一生まで」をコンセプトに医療関連施設を中心に総合的な支援を行い、医療従事者および患者様などの医療アクセスに寄与しています。健康、未病・予防、予後といった一貫した生活スタイルから派生する各ステージにおいて、培ってきた知識・ノウハウを活用し、生を受けたその人がその人らしい一生を全うする一助となるよう、あらゆるライフスタイルの支援と維持に貢献してまいります。詳細はウェブサイトをご覧ください。
https://www.cmic-hci.com/
■メッドコンシェルジュサービスについて
メッドコンシェルジュサービス(MCS)は、様々なニーズやお困りごとを持つ企業を対象に、SMO(治験を実施する医療機関の支援)事業で培った長年の経験と、全国の専門スタッフが、一つひとつコンシェルジュのように相談に応じながら支援していく、シミックヘルスケアのサービスです。詳細はウェブサイトをご覧ください。
https://www.cmic-hci.com/service/mcs
■シミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器等の海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC(”Personal Health Value Creator”)の展開を目指しています。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社28社を擁しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。