日本のコンテンツの世界展開を目的とした新会社「株式会社MAG.NET」設立

2024.06.27

アニメ

記事の購読時間: < 1 分

株式会社小学館（以下、「小学館」）、丸紅株式会社（以下、「丸紅」）、丸紅フォレストリンクス株式会社（以下、「フォレストリンクス」）は、日本のマンガ・アニメコンテンツを世界展開するための合弁会社「株式会社MAG.NET（マグネット）（以下、「MAG.NET社」）」を設立しました。

「株式会社MAG.NET｣概念図

日本のコンテンツの海外での売上は2022年に4.7兆円規模と推計されています。コロナ禍の巣ごもり需要や海外大手配信会社による積極的な配信などを背景に、日本のマンガやマンガを原作とするアニメの人気は急速に高まり、グッズなどの商品化やゲームを含め市場が拡大しています。政府は日本のコンテンツの海外市場規模を、2033 年までに 20 兆円とすることを目標値として設定、「新たなクールジャパン戦略」と位置づけました（※）。

一方で、それら日本のコンテンツの販売チャネルは、特に海外において十分に確立されていないのが現状です。直接的な流通網・小売店舗を有していないことで、魅力あるコンテンツを世界中にいるファンに届け切れず機会損失が発生しています。その影響がいわゆる海賊版の商品を生み出す温床のひとつとなっており、正規品を確実に届ける体制が求められています。

MAG.NET社はそのような現状を打開し、作者と世界中のファンをつなげて日本のコンテンツの価値最大化に貢献することを目指します。具体的には、マンガ・アニメコンテンツを用いたグッズの開発・小売店舗での販売や海外での販売流通網の構築に加えて、最新テクノロジーを活用したデジタルコンテンツなど、さまざまな領域で日本のコンテンツを届けていきます。

小学館は、出版やアニメ業界とのネットワークを生かしてMAG.NET事業への参画を促し、日本のコンテンツ産業のさらなる発展に貢献します。

丸紅及びフォレストリンクスは、国内外のネットワークを生かして小売店舗や流通網を構築し、日本のコンテンツ産業の海外展開を推進します。

（※）2024年6月4日　首相官邸　知的財産戦略本部「新たなクールジャパン戦略」引用

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/chitekizaisan2024/pdf/siryou4.pdf

＜MAG.NET社概要＞

会社名	株式会社MAG.NET
本社所在地	東京都千代田区神田神保町1丁目23−1　神田近江屋ビル6階
設立	2024年6月
代表者	相賀　信宏
事業内容	国内・海外市場におけるマンガ・アニメコンテンツの商品販売事業
ウェブサイト	https://www.magnet-global.net/