我慢が美徳の国でメンタルヘルスケアを「カッコいいもの」にしたい
アメリカではカウンセリングはライフスタイルの一部として、自己健康管理に欠かせない存在。
一方、日本社会では 『我慢が美徳』とされ、社会レベル(マクロ)で依然として
心の健康に対する理解が不足
している。個人レベル(マイクロ)では
自分の気持ちについて話すことが難しい
と感じる人がまだ多く見受けられる。
株式会社すたてらはその風潮を変え、心の健康も体の健康と同じくらい重要であることを多くの人に実感してもらえるよう、心理カウンセリングを手軽に利用できるプラットフォームTeleMe(テレミー)を開始。TeleMeは心の健康を自己管理の一部であるべきという考え方を日本に取り入れ、
自己管理・自己成長のためのカウンセリング
を提案している。
自己管理・自己成長のためのカウンセリングとは?
TeleMeが対象とするのは
予防的アプローチ
。「人に話すほどでもないしな…」とつい一人で溜め込んでいることがいつか爆発する前に、
自分なりの対処法
を身につけることに焦点を置いている。カウンセリングで
定期的にストレスの適切な対処法
を学び、外部の何かに依存するのではなく、
自力で乗り越える力をつける
ことで、その後の予防に繋がる。自身の
価値観を言語化
したり、メンタル状態を普段から良く保つことで、
常にベストパフォーマンス
が望め、
自己成長
にも大いに役立つと小槻は言う。
※TeleMeでは、自殺他殺願望、18歳以下の方、重度の精神疾患、週に一度以上のケアが必要な方、薬の服用が必要な方、依存症の疑いがある方、現在DV(家庭内暴力)の被害者または加害者の方は対象外となります。これらの状況に当てはまる場合は、速やかに医療機関や適切な専門機関に連絡することを勧めています。
誰でも気軽に始められる価格設定の背景 ― 質の高いカウンセラーを育てるトレーニングセンターとしての役割
「1000円あればランチが食べられる、3000円あればマッサージを受けられる、5000円あれば美容室に行ける日本でカウンセリングも選択肢に入れていただけるように、安価な価格で提供できる方法を考えました。」(小槻)
TeleMeが
2000円という低価格
で心理カウンセリングを提供できる背景には、独自の
トレーニングプログラム
がある。TeleMeに所属する経験が浅いカウンセラーは、臨床経験を積みながら、定期的に専門的な知識を持った講師や教授から教育・指導・スーパービジョンが受けられる。「300人の応募から高い採用基準をクリアした50人に参画いただきました」(小槻)
この仕組みでクライアント(相談者)は低価格でカウンセリングを受けることができ、新人カウンセラーは
実務経験を積みながら
カウンセリングスキルを磨ける。利用者はこれまで高額だったカウンセリングが手の届く範囲になり、日常生活におけるメンタルヘルスの重要性を体験し、
定期的なケア
として取り入れることができる。
心理カウンセラーとカウンセリングを受けたい人のマッチングサイト運営
オンラインマッチングによっていつでも、どこでも利用が可能
問診からセッションまで
オンライン完結
なのがTeleMeの特徴。
心療内科などに通うのが恥ずかしい、子供がいて家から出られない、田舎で近くに相談できる場所がないという様々なケースに対応できる。
多様性に対応したアンケート
自分にあったカウンセラーを見つけるのは恋愛のマッチングと同じく、
相性が重要
です。
TeleMeでは、自分に合ったカウンセラーを見つけるためにマッチング機能を搭載している。相談したい内容、求めるカウンセラーの特性(性別や価格など)を入力すると、マッチング度の高いセラピストから表示される。
会員登録なしで顔写真とプロフィールが見れる
「カウンセラーってどんな人がいるんだろうという
覗き見感覚
をすごく大事にしました」(小槻)
自身が一歩踏み出すのが怖かった経験がある小槻は、
登録なしで全員の顔写真、得意分野、プロフィールが読める
ようにしている。「カウンセラーって怖そうとイメージを持っている方でも、この人だったら話してみてもいいかもというきっかけになればいいなと思っています」(小槻)
15分無料
これは問診票をもとにクライアントの状態やニーズを理解し、TeleMeがその人に適切なサービスであるかを判断するためのものだ。
また、クライアントは選んだカウンセラーと実際に話すことができ、合わないと感じた場合には選び直すこともできる。
多様なバックグラウンドのカウンセラー陣でAIに勝つ!
本来、カウンセラーは自己開示を控えるべきとされている。しかし技術の進歩により、AIはすでに多くの分野で活躍しており、心理カウンセリングの分野も例外ではない。
「TeleMeでは、多様なバックグラウンドを持つセラピストが揃っています。」(小槻) TeleMeウェブサイトでプロフィールを読むと、経験豊富なベテラン、よりそいの心を持つ若手、LGBTQの当事者、子育て中、MBA保持者などなかなか面白い。
自己開示を控えるべきとされている分野でなぜTeleMeではプロフィールを書いているのですか?
『TeleMeでは、Instagramやウェブサイトを活用して、セラピストが
自身の経験やカウンセラーになった経緯をシェア
しています。家庭内や自身に関する悩みを抱えていたことがきっかけで、カウンセラーとしての道を歩み始めたカウンセラーも多いです。その経験について話すことで、クライアントに
親近感と信頼感
を与えられるのではないかと考えています。
離婚の悩み・更年期の悩み・男としての悩みなど、似た経験をして共感してくれる人に相談したいと思うことは自然なことだと思います。だからTeleMeではセラピストの方々には「個性、経験を存分に活かしてほしい」と伝えています。
人間らしさや共感
を感じてもらいAIでは提供できない人間味あふれるサポートを目指し、次世代で活躍できるセラピストを増やしたいです。』(小槻)
このような革新的なアプローチは、日本社会におけるカウンセリングのイメージを一新し、メンタルヘルスケアの重要性を認識するきっかけとなるだろう。
株式会社すたてらの理念は、
「メンタルヘルスをカッコよくすること」と「孤独な悩みを減らすこと」
。同社は、依存症センター、DVシェルター、子供セラピーなど、幅広い分野での支援を目指している。先ずは、instagram(@
mentalhealth.jp
フォロワー1万8000人2024年6月時点)でのメンタルヘルスコンテンツの発信、そしてオンラインカウンセリングを通じて、精神的自己管理の重要性を提案し、多くの人々の心の健康をサポートしたいと考えている。