調査の背景
新型コロナウイルス感染症の対策を契機に、多くの企業では在宅勤務やオンライン会議が一般化して、完全に定着しました。一方、在宅勤務による社員間のコミュニ―ケーション不足など課題も出てきており、社員が一堂に集まって行う「合宿型研修」が見直されています。また、Z世代を中心に単なる教室形式の研修では「オンライン研修」と変わらない、タイパ(タイムパフォーマンス)が良いという声も聞こえてきます。そこで、自然環境を利用した「合宿型研修」に対する意識について調査しました。
「『合宿型研修』に関するアンケート調査」の主な結果
■自然豊かな施設での研修は約7割が魅力的と回答
「合宿型研修・会議・ミーティングが都心ではなく、本社から2時間以内の自然環境豊かな施設で開催されるとしたら、どう感じますか?」という問いに対して「とても魅力的」「まあまあ魅力」と回答した人は計71.3%
に上りました。
また、高評価の回答者のコメントを見ると、「非日常」「リフレッシュ」「リラックス」「集中」と一般的な研修とは異なる声が多くなっています。
■自然体験を取り入れた研修メニューは全体の7割弱が価値を感じている
「研修メニューの中に、自然体験を取り入れることにどの程度の価値を感じますか?」という問いに対して、「価値を感じる」「やや感じる」と回答した人は計66.3%となりました。
■研修メニュー人気ベスト3は「沢登り」「薪と炭を使った料理」「薪を使ったピザ窯での料理」、「焚火を囲んだミーティング」もニーズあり
続いて、フジの森で実施可能な体験型メニューを列挙して興味の度合いを聞いたところ、ベスト3は上記の通りとなりました。また、「焚火を囲んだミーティング」「自分で集めた薪で自分だけの焚火」といったメニューも人気がありました。都会では絶対に体験できないメニューを求めていることが分かります。
また、高評価の回答者のコメントを見ると、「楽しそう」「面白そうだ」「いつも/違う」という前向きな声が多く、年齢層別見ると20~30代が特に高評価であり、ややもするとネガティブな研修に対して、ポジティブな反応になる点が特徴的です。
■今回の調査を通じて
現代のビジネス環境は、常に変化していて、企業には柔軟性と革新的な思考が求められています。特定非営利活動法人フジの森が実施したアンケート調査は、企業の研修プログラムに新しい息吹をもたらす試みです。
調査結果からは、多くのビジネスパーソンが自然と触れ合うことに価値を見出し、71.3%の人がその魅力を感じていることが明らかになりました。
このデータは、企業が人材育成においてより革新的なアプローチを求めている現状を反映しており、フジの森の提供するアドベンチャーツーリズムの要素を取り入れたプログラムが新たなトレンドの可能性を秘めていることを示唆しています。
調査の詳細
「『合宿型研修』に対する意識調査」
この調査は、自然環境を利用した合宿型研修が、従来の教室型研修と比べてどのような利点があるか、またどれだけの魅力を現代のビジネス人材に提供できるかを探ることを目的とする。
調査期間:2023年12月1日(金)~12月5日(火)
調査方法:株式会社ジャストシステムのパネル利用によるインターネット調査
対象者:居住地 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
年 代 20代・30代・40代・50代
性 別 男女不問
回収サンプル数:10,874
詳細データご希望の方は以下のURLよりお申し込みください。
この事業は、「(公財)東京観光財団 アドベンチャーツーリズム推進事業助成金」を活用して実施しています。
特定非営利活動法人フジの森について
【会社紹介】
東京都で島しょ部の除く唯一の村「檜原村」に位置する特定非営利活動法人フジの森は、自然と共生する持続可能な社会づくりに貢献する、体験型合宿研修プログラムを提供しています。本プログラムは、企業の人事担当者や意思決定者にとって、チームの結束力を高め、新しいスキルを習得する絶好の機会を提供します。
【サービス紹介】
「アドベンチャーツーリズムの体験メニューを取り入れた合宿型研修」では、自然の中での各種体験、森林を通じたチームビルディング活動、持続可能な生活を体感することができます。この研修を通じ、参加者は忘れられない経験と共に、日常業務への新たな視点を得ることが期待されます。
【会社概要】
団体名:特定非営利活動法人フジの森
所在地:東京都西多摩郡檜原村5990-1
理事長:清水久巳
事業内容:森づくり体験実施・学校等のゼミや実習・合宿等を提供、地産地消によるレストラン「四季の里」運営、エコツアー・アドベンチャーツアーの開発・実施。