株式会社C-INKは、6月13日~15日に上海の国家展覧センターで開催された、世界最大の太陽光発電展示会「SNEC PV 第17回(2024)国際太陽光発電とスマートエネルギー(上海)大会及び展覧会」に出展しました。
SNEC PVは世界最大の太陽電池の展示会で、広大なホールに 3,000 社以上の企業が出展しました。
SNEC PV+第17回(2024)国際太陽光発電とスマートエネルギー(上海)大会及び展覧会
株式会社C-INKは、インクジェット印刷用の導電性銀ナノインク『DryCure🄬 Ag-JB』を製造しています。
C-INKがこの展示会に出展した理由は、「太陽電池製造=世界最大の銀の消費産業」なので、銀ペーストの代替として太陽電池に銀ナノインクを使っていただきたいと考えているからです。
現在、工業用の銀の多くが太陽電池に使用されており、その使用量は増え続けています。
このままの推移で使用量が増加していくと、工業用の銀が10年以内に不足すると危惧されています。
当社の銀ナノインク DryCure🄬 Ag-JB を太陽電池に使っていただくことで、太陽電池に使用される銀を大幅に削減することに貢献できるのではないかと考え、SNEC PVに出展しました。
本展示会では、西日本貿易株式会社にご協力をいただき、中国語の展示資料を用意し、中国語での対応が可能なスタッフを手配することができました。
西日本貿易株式会社は中国との輸出・輸入を得意とする中国専業総合商社です (wjtc.co.jp)
C-INKのナノインク技術と特に親和性が高いと考えられるのは、ヘテロジャンクション型(HJT)太陽電池です。
現在主流の TOPcon と呼ばれる太陽電池と比較して、同等の最大発電効率のHJT 太陽電池は、1日のトータル発電量が大きいにも関わらず、経年劣化は半分程度に留まるとされています。
調査の結果、HJT 太陽光電池の製造に C-INK の銀ナノインク DryCure🄬 Ag-JB を使用すると、銀使用量を従来の 1/10に削減できる可能性があることがわかりました。
HJT太陽電池製造には、ナノインクの20~30μm の細線印刷が必要とされています。
これまではインクジェットプリンターで工業的に細線を印刷することが難しかったのですが、現在のハイエンドのインクジェットプリンターでは 30μm の細線描画が可能になってきています。
ナノインクの細線印刷を実現するべく、株式会社C-INKはインクジェット印刷による金属ナノインクプロセスを推進してまいります。