株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役CEO:上路 健介、以下ジョリーグッド)は、総合人材サービスのパーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:木村 和成、以下パーソルテンプスタッフ)と業務提携し、医療DX人材サービスを開始しました。
医療機関におけるデジタルツールの運用保守を行う人材サービスを共同で提供し、医療DX推進に必要な人材のスキル分析・実務評価・人材開発を行うことにより、医療DX人材育成システムの構築と、DXによる医療機関の業務効率化に貢献します。
■業務提携の背景・目的
今年4月に施行開始された「医師の働き方改革」によって医療現場の労働環境はさらに厳しくなり、医師や看護師などの医療人材不足が深刻化しています。
電子カルテやグループウェアといったデジタルツールやデジタル教材が導入されたものの、診療・治療・看護を行いながら知識やスキルを習得することは負担が大きいために、業務効率化が進んでいない現場は珍しくありません。特に医療DXを行う上で最も重要なフェーズである導入〜定着において、医療者とは別にIT利活用をサポートする人材が必要とされています。また、病院経営において医療DXを進めた場合の経済効果として、1億3800万円のコスト削減※が見込まれるものと試算されています。
※ 独立行政法人 福祉医療機構「2021 年度(令和3年度)福祉・医療施設の建設費について」と一般社団法人 全国公私病院連盟「令和5年 病院運営実態分析調査の概要」をもとに独自算出
ジョリーグッドは医療者や医療メーカーの協力のもと、医療VRプラットフォーム「JOLLYGOOD+」やデジタルヘルスVRといった、医療現場の負担を軽減する総合的なVRソリューションを開発・提供しています。その過程で医療現場に常駐してデジタルツールの運用保守を担う人材への新たなニーズに応えるために、専門のIT人材によるDX導入〜定着を推進した実績があります。
一方、パーソルテンプスタッフは全国規模で人材派遣・人材紹介・アウトソーシングサービスを展開しており、スタートアップや自治体・大学などとの協業によるテクノロジーを活用したイノベーションにも積極的に取り組んでいます。
そこでジョリーグッドは、デジタルを通じて誰もが医療に参加できる未来を創出する『ひらけ、医療。』プロジェクトの一環として、人材派遣業界で最大級のビジネススケールを持つパーソルテンプスタッフと業務提携し、医療DX推進に必要な人材のスキル分析と実務評価・人材開発に関するサービスを開始することとなりました。
■業務提携の概要
新サービスにおける「医療DX人材」とは、ジョリーグッドの提供するVRソリューションにとどまらず、電子カルテなどのDXツールや各種ITツール・システムを円滑に利用できるようにサポートする、病院内ヘルプデスクのことです。医療者からの操作方法や運用に関わる問い合わせ、トラブル発生時の対応を行うほか、医療DXのさらなる推進や拡張に向けたコンサルティングを行います。
ジョリーグッドとパーソルテンプスタッフは、2024年7月1日より、医療機関にてデジタルツールの運用保守を行うDX人材を育成・派遣するサービスを共同で提供します。
この取り組みにおいて、ジョリーグッドは医療DXを推進するデジタルツールの運用保守サービスを提供します。パーソルテンプスタッフは医療機関での就業経験者をはじめ、柔軟な働き方をしたい求職者を医療DX人材として採用し、ジョリーグッドと共同で育成したうえで派遣します。
ジョリーグッドとパーソルテンプスタッフは実証実験を通じて、「医療DX人材」として必要なスキル・適性を分析し、実務評価を通じて、医療DXに必要な人材の高効率な育成システムを確立することを目指すとともに、医療現場のDX推進による業務効率化、雇用創出に貢献します。
医療DX人材サービスに関するご相談・お申し込み
DX推進にお悩みのご担当者様は、こちらのページよりお申し込みください。
https://jollygood.co.jp/healthcare-DX-Professionals
■業務提携に関するコメント
パーソルテンプスタッフ株式会社 執行役員 地域共創管掌 古舘 真二 氏
当社は、デジタル技術を活用したDX推進やデジタル人材の育成、人的資本投資など自治体・大学・企業が連携し、持続的に社会課題の解決を図りながら新たな産業の創出や成長を支援する仕組みづくりに取り組んでいます。
この度、医療DXの推進を支援するジョリーグッドと業務連携し、VRや電子カルテなどデジタルツールの活用をサポートする医療DX人材の開発を行うこととなりました。医療DX人材のスキル分析・評価・人材育成法の検証を通じて、多様なはたらき方のニーズをもった方々の就業支援・雇用の創造を図り、医療業界の人材不足の解消に貢献していきたいと考えています。
株式会社ジョリーグッド 代表取締役CEO 上路 健介
「医療DXの定着化には医療IT人材」
医療DX・教育DXではITツールの選定や導入の段階から、院内IT環境の状況把握が必要となります。また導入後も、多忙な医療スタッフのワークフローにDXを定着させなければ、時間やコストのメリットまでたどり着けない例も多々あります。
ジョリーグッドが医療教育やセラピーのVRサービスを多くの医療機関に提供してきた上で最も重要だったのが、ITと医療のルールどちらにも精通した人材を育成し医療現場のサポートを行なったことです。これにより、導入時に必要な院内IT環境の確認や事前準備の負担がなくなり、病院職員のツール活用も定着化することができます。
この度、パーソルテンプスタッフとの提携により、医療DX人材サービスを通して医療機関のDX定着化に貢献できることを本当に嬉しく思います。
■パーソルテンプスタッフ株式会社について
https://www.tempstaff.co.jp/
パーソルテンプスタッフは人材派遣を中心に、アウトソーシング、紹介予定派遣、人材紹介などのサービスを提供しています。
パーソルグループでは「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、グループの総力をあげて労働・雇用の課題解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
■株式会社ジョリーグッドについて
https://jollygood.co.jp/
ジョリーグッドは、米国やアジアを中心に、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。
これまで日本では250以上の医療・福祉機関への導入実績があり、米国ではハーバード大学やボストン大学、タイではマヒドン大学と共同開発事業を手掛けています。
「ひらけ、医療。」プロジェクト
「ひらけ、医療。」は、誰もが医療に参加することで、あらゆる場所に医療がある未来の創出を目指していくプロジェクトで、ジョリーグッドが2023年11月に立ち上げました。日本の医療は高齢化による医療ニーズの増加や人材不足といった課題を抱えており、あらゆる生活者が医療に参加しやすい環境構築が必要とされています。
詳細はこちらをご覧ください。
https://jollygood.co.jp/hirake-iryou