結城は、東京帝国大学へ進学後、日本経済への強い想いから、高橋是清らの推薦を受け日本銀行へ入行し、以後、重要な役職を歴任し42歳という異例の若さで日銀理事に就任しました。その後、安田銀行副頭取や日本興業銀行の総裁を経て、1937年に大蔵大臣、後に第15代日本銀行総裁に就任。旧日銀法の制定・改正をはじめ各役職で常に日本経済の最前線で活躍しました。
その一方で、私財を投げうって、故郷・赤湯に教育施設や上水道を整備し、「郷学」の振興を図るなど、郷土発展と人材育成に尽力されました。人材育成の一環として1934年に「風也塾」、1935年に「臨雲文庫」を創設しますが、その入口となったのが「表門」です。
この表門は、第9、11代日銀総裁である井上準之助が所有していた島津家ゆかりの門を譲り受けたもので、「維新の志士も通ったこの門を、郷土の青年達がくぐることで、自身の志を育むための無言の教育になるだろう」という結城の想いが込められています。
現在、表門は南陽市指定文化財に指定され、結城豊太郎記念館の来館者を迎えています。しかし、移築から90年が経過し、門の劣化が進み、特に門扉は修繕が必要な状態にあります。門を使わず、閉め切ることもできますが、それは結城の「無言の教育」の想いを踏みにじることになります。この門を未来へつなぐために、修繕を行い、活用し続けることで、結城の想いを後世に伝えていきたいと考えています。
また、表門とともに、結城の人柄や想いを伝えるパンフレットも作成します。パンフレットを広く配ることで、より多くの人に結城の姿を伝えていきます。
クラウドファンディングにご支援いただいた方々には、お礼の品として南陽市の特産品をご用意しています。結城豊太郎の想いを未来へ繋ぐために、ぜひご協力いただければ幸いです。
【募集概要】
募集金額 200万円
募集期間 7月1日(月)~9月29日(日)
事業内容
①井上準之助邸から移築した島津家ゆかり「臨雲文庫表門」の修繕
②結城豊太郎を後世に伝えるパンフレット作成
ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/gcf/3072