～JR武蔵溝ノ口駅の発車メロディが「Jupiter」に！～記念セレモニーを実施しました

平原綾香さんからのコメント

このたび、JR南武線武蔵溝ノ口駅の発車メロディの制作を担当いたしました。

ホルストの素晴らしいメロディをアレンジさせていただき、また「Jupiter」の楽曲の中にある、自分で作曲したメロディ部分も発車メロディとして流れることがとても嬉しく、夢のようです。

私は、洗足学園大学付属高等学校音楽科クラシック科のサックス専攻(現：洗足学園高等学校)及び洗足学園音楽大学ジャズ科のサックス専攻で、大学１年生の在学中に「Jupiter」でデビューしました。

川崎市市制100周年と学校法人洗足学園の創立100周年の節目の年に、このご縁をきっかけに発車メロディ制作のオファーをいただき、心を込めてアレンジと演奏をさせていただきました。

学生時代の思い出が詰まった懐かしい“ホーム”。

電車を利用されるみなさんや、川崎市のみなさん、母校の仲間たち、電車を愛する方々、音楽を愛する方々が心地よいと感じていただけるように、一生懸命制作しました。

どうか、愛していただけますように。

平原綾香さんによる発車メロディのコメント

※Jupiterのメロディの順番である2番線、1番線、3番線の順番に解説していただきました。

【２番線発車メロディについて】

２番線の発車メロディは、ホルスト作曲の「木星」のメロディを、アルトサックスで吹きました。

実は、今回オファーをいただいたことをきっかけに、全国の発車メロディを研究しましたが、電車の発車には、どうやらアルペジオがよく合うようです。ハープのアルペジオが、電車をスムーズに導くイメージでアレンジしました。

“電車が発車する”ことがしっかりと分かるように、でも慌しすぎないように作りました。

忙しい朝や、お昼時、疲れて帰る夜に、電車を利用されるみなさんが、聴いていて心地よく感じていただけるように、サックスのキーの高さにもこだわりました。

【１番線発車メロディについて】

１番線の発車メロディは、ソプラノサックスで演奏しています。ストリングスのピッチカートとハープの音が、電車を軽やかに導くイメージでアレンジしました。発車メロディの秒数は限られており、どこのメロディを使うかが勝負でした。秒数内に入り切る心地よいテンポをさぐるため、ストップウォッチを使って、何度も歌いながら決めていきましたので、とても繊細な作業でした。１番線はソプラノサックス、２番線はアルトサックスなので、聴き分けやすいと思います。

【３番線発車メロディについて】

こちらのメロディは、平原綾香が歌う「Jupiter」の大サビと呼ばれる部分で、平原綾香作曲のメロディです。アルトサックスで吹いています。１番線、２番線の雰囲気とはまた少し変えて、自分を鼓舞するような気持ちで、そしてホームにいる方々を応援するような気持ちで吹きました。

これは、登戸・立川方面(下り)の発車メロディですが、メインメロディは２番線で、この３番線用発車メロディはサブメロディなので、ぜひレアなメロディを聴いてほしいですね！