鹿児島工業高等専門学校(鹿児島県霧島市 校長:上田悦子 以下「鹿児島高専」)は令和6年6月15日(土)に、霧島市隼人町富隈公民館にてSTEAM教育出前講座「光のふしぎ」を実施しました。今回の講座は小学校1年~中学校3年の17名に加え、未就学児童3名と保護者4名の合計24名が参加し、「光」や「紫外線」について学びました。
【目的】
本活動は鹿児島高専による地域貢献活動の一環として STEAM 教育講座を行うものです。鹿児島県内の小中学生を対象に出前講座を行い、理工系人材の発掘及び児童・生徒の考える力や想像力を育むことを目的としています。
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STEAM 教育とは、理系や文系の枠を横断して学び、問題を見つける力や解決する力をはぐくむ学習です。「STEAM」は「スティーム」と読み、それぞれが学問領域の頭文字を表しています。 Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の 5 つの単語の頭文字を組み合わせたものです。
【STEAM教育出前講座 「光のふしぎ」 実施概要】
開催日:令和6年6月15日(土) 10:00~11:30
会 場:富隈公民館(霧島市隼人町)
受講生:未就学児3名、小学:1年生5名、2年生2名、3年生4名、5年生3名、6年生1名、中学:1年生1名、3年生1名、保護者4名
今回の講座は「光・電磁波」をテーマとして、最初に光の性質・紫外線の特性などについて学びました。続いて光や紫外線に関する工作を行い、さらに光の観察や紫外線の測定なども行いました。工作、観察、測定、測定結果のまとめ、考察など、STEAM教育の要素をそれぞれ持たせ、能動的かつ創造的な学びを得られるような講座としました。
また、紫外線のリスクやそれを防ぐ方法についても考え、理科だけではなく、防災という観点からの知識も得られる講義としました。参加した児童、生徒は楽しそうに講義を受け、一生懸命工作をしており、問いかけに対する発言も積極的でした。
講座後のアンケートでは、「紫外線で光るキーホルダーを作るのが楽しかった(小学5年生)」「学校で勉強したことよりもさらに深く学べて良かった(中学3年生)」「何気なく見ている光ですが、波長や種類について知らなかったので、勉強になりました。今回の講座をきっかけに子供が光を含めて身近な「不思議」に興味を持ってくれたら嬉しいです(保護者)」等の感想が寄せられました。
講師を務めた池田昭大 准教授(一般教育科)からは、「STEAM教育の要素をそれぞれ取り入れた講座にするため、工夫が必要であったが、STEAM教育について改めて考えるきっかけとなった。また、一般向けの科学コミュニケーションを行う良い機会ともなり、有意義な活動ができた。」とのコメントがありました。
【講師】
池田 昭大
一般教育科 准教授/博士(理学)
教育研究分野 超高層大気物理学、工学教育
主な担当科目 物理ⅠA、ⅠB、物理学実験
鹿児島高専について
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地域社会及び地域産業界が抱える課題の把握に努め、地域が必要とする取組みや地域に実りある結果をもたらす活動を推進する。
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産学官連携活動及び地域企業や機関等に対する技術開発支援等を集約的に推進するための組織を設置する。
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教職員及び学生は、地域社会の一員として、地域住民や団体、自治体、他の教育機関等との相互協力に努め、地域社会との共生を図る。