『For Social Value Consortium』では、参加者は約350名を超え盛況のうちに終了いたしました。本セミナーでは株式会社フォーバル代表取締役会長 大久保秀夫によるスピーチや、参議院議員環境大臣政務官 朝日健太郎氏、花王株式会社コンシューマープロダクツ事業統括部門特命フェロー 一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン理事 小泉篤氏、一橋大学CFO教育研究センター長商学博士 伊藤邦雄氏、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会 理事 當間 勇人氏による基調講演を行いました。パネルディスカッションではファシリテーターを株式会社フォーバル代表取締役社長 中島 將典が務め、小泉篤氏、伊藤邦雄氏、小森繁氏(環境省 中部地方環境事務所長)、島原由美氏(株式会社マルワ 取締役副社長)、當間勇人氏がパネリストとして登壇しました。ESG経営にフォーカスした講演やディスカッションを行いました。
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「FOR SOCIAL VALUE CONSORTIUM」とは
「FOR SOCIAL VALUE CONSORTIUM 」とは、次世代経営に真剣に向き合い、中小企業が輝く未来を創る活動に賛同していただいた中小企業経営者に対する年に1回開催するGDXリサーチ研究所主催のイベントとなり、 今回で第3 回目の開催となります。 これまではフォーバルが支援する顧客を中心に開催していましたが、今回より中小企業経営者であればどなたでもご参加いただける形となりました。
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「FOR SOCIAL VALUE CONSORTIUM」の様子
■キーノートスピーチ ⼤久保秀夫(フォーバル代表取締役会⻑)
「いま、中小企業経営者に必要なこと」
何のための、誰のための経営か?、次世代のリーダーに求められること、次世代経営に必要なESGという経営者が持つべき不変の在り方、今対応が必要なESGについてお話しされました。
また、中小企業が輝く未来を創るというFOR SOCIAL VALUE CONSORTIUMの存在意義を改めて示されました。
■基調講演 朝日 健太郎氏(参議院議員 環境大臣政務官)
「脱炭素化による中小企業の収益力強化~どうする脱炭素経営?~」
ESGのE(環境)にフォーカスした内容で事例や取り組みのステップについてお話されました。
GHG排出量やエネルギー高騰、サプライチェーンからの要請といった側面から、中小企業の脱炭素経営の重要性についてお話されました。
また、脱炭素経営の事例や取組ステップのご紹介をされました。
環境省ならではの大局的な視点による解説や、補助・支援制度の解説は経営者の方々にとって有意義なものとなりました。
さらに、詳細な脱炭素経営の事例紹介や取り組みステップの解説は、経営者の方々にとって具体的なアクションに繋がるものとなりまし
た。
※朝日様が急遽参加が難しくなったため、小森繁様(環境省 中部地方環境事務所長)が代理で登壇されました。
■基調講演 伊藤邦雄氏(⼀橋⼤学CFO教育研究センター⻑ 商学博⼠)
「人的資本経営で社員の成長と会社の成長を同期させよう」
人的資本経営の第一人者でもある伊藤様はESG経営のS(社会)に重きを置き、人的資本経営で、「人材で勝つ」会社に変革するためには、という視点でお話されました。
人的資本の本質や人材版伊藤レポートなど、専門的な視点からの解説は、人的資本経営に対する本質的な理解を促進するものとなりました。
■基調講演 小泉 篤氏(花王株式会社 コンシューマープロダクツ事業統括部門 特命フェロー 一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 理事)
「花王のESG経営」
ESG経営のトップランナーでもある花王株式会社の取り組み、ESG経営についての考え方などについてお話されました。
トップランナーによる高いレベルでの取り組み紹介や考え方は、参加者に対して刺激を与えるものとなりました。
■特別講演 當間 勇人氏(一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会 理事)
「ESG第三者認証制度と伴走支援制度のご紹介」
日本で初となる中小企業向け「ESGマーク認証制度」を作られた背景や制度の概要についてお話されました。
「ESGマーク認証制度」の必要性や理解を促進させるものとなりました。また、ESGアドバイザーなどの資格制度についても理解が促進されました。
■パネルディスカッション
基調講演、特別講演の講演者ならびに株式会社マルワ様を加え、「これからの経営に必要な“ESG”の視点」というタイトルにてパネルディスカッションを行いました。
ESG経営のE(環境)とS(社会)についての2つのテーマに絞り、前段の講演内容の深掘りもする形で有識者による討論が交わされました。有識者による高いレベルでの討論は参加者のESG経営の理解を促進させるものとなり、高い熱量の盛り上がりとなりました。
■総括
最後にフォーバル GDXリサーチ研究所所長の平良より、第一部:カンファレンスのまとめとして総括を行いました。
また、ブルーレポートの紹介、今後のブルーレポートの調査テーマについても発表いたしました。
“待ったなしのESG経営”の必要性を熱くまとめ上げ、参加された中小企業経営者は終始真剣な眼差しで総括を聞かれていました。
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第二部:懇親会の様子
懇親会では、ご参加頂いた経営者様同士、また経営者と講演者にて積極的な名刺交換や情報交換が行われ、一部で得た気づきや学びについての会話が飛び交いました。
終始盛り上がりが冷めることなく、中締めまでコミュニケーションが続く有意義な時間となりました。
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フォーバル GDXリサーチ研究所 所長 平良学
フォーバル GDXリサーチ研究所所長
平良 学(たいら・まなぶ)
■経歴
1992年、株式会社フォーバルに入社。
その後営業部長を経験。2001年からは九州支店に所属し、赤字経営の立て直し、コンサル事業の立ち上げに成功。以降アライアンス事業の事業責任者を全うする。
現在は、全国のコンサル事業の全体統括や「ブルーレポート」の統括、国・行政との連携を行う事業の責任者を務める。
数々のメディア掲載実績を持ち、中小企業経営者を対象とした経営塾の講師、DXを始めとするウェビナーにも数多く登壇している。
■コメント
今回3回目となる「 FOR SOCIAL VALUE CONSORTIUM 」を開催しました。
無事に開催できたことは一重に株式会社フォーバル、フォーバルグループのお客様、ならびに普段当初の中小企業経営実態調査にご協力いただいている経営者の皆さまのおかげです。まずは厚く御礼申し上げます。
今回の「 FOR SOCIAL VALUE CONSORTIUM 」のテーマは「ESG経営」。
昨今取り組みへの重要度が増し、これからの経営に欠かせないテーマをメインに取り上げさせていただきました。
参議議員の朝日健太郎様、環境省 中部地方環境事務所長の小森繁様、人的資本経営の第一人者である伊藤邦男様、ESG経営のトップランナーである花王株式会社様、中小企業ながら先進的に取り組まれている株式会社マルワ様、日本初の中小企業向けESGマーク制度を作られた一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会様といったESG経営の有識者の方々をゲストにお招きし、基調講演やパネルディスカッションをお送りしました。
ESG経営への意識、関心の高まりを物語るように当日は用意した席が全て埋まるほど大勢の中小企業経営者にお集まりをいただき、二部の懇親会を含め盛大な盛り上がりとなりました。
フォーバル GDXリサーチ研究所は今後もブルーレポートによる情報発信、中小企業経営者への場や機会の提供を行いつつ、中小企業のGDXに関してなくてはならない存在を目指し活動してまいります。
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フォーバル GDXリサーチ研究所とは
日本に存在する法人の99%以上を占める中小企業。この中小企業1社1社が成長することこそが日本の活力につながります。中小企業が成長するための原動力の1つにGreen(グリーン)とDigital(デジタル)を活用し企業そのものを変革するGDX(Green Digital transformation)があります。
フォーバル GDXリサーチ研究所は、中小企業のGDXに関する実態を調査し、各種レポートや論文、報告書などをまとめ、世に発信するための研究機関です。「中小企業のGDXにおける現状や実態を調査し、世に発信する」をミッションに「中小企業のGDXにおいてなくてはならない存在」を目指し活動していきます。