飯能市内に伝承されている底抜け屋台行事を令和6年6月28日、飯能市指定無形民俗文化財に指定しました。
「飯能の底抜け屋台行事」を飯能市指定無形民俗文化財に指定しました
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指定名称
飯能の底抜け屋台行事
・保持団体
飯能底抜け屋台行事保存会
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指定年月日
令和6年6月28日
■概要■
飯能市は、市内で主に夏祭りの祭礼行事の一環として、各町内で底抜け屋台を曳行し、屋台では祇園囃子を演奏する行事を飯能市指定無形民俗文化財に指定しました。
飯能市内では現在、13台の底抜け屋台が毎年の祭礼行事で曳行され、祇園囃子が奏でられています。底抜け屋台は、床板が張られていない簡易なつくりの屋台です。屋台には締太鼓や長胴太鼓が取り付けられ、屋台の後ろに笛と鉦が続き、歩きながら囃子を演奏(徒囃子)します。
7月の飯能夏祭りを中心に各地域の氏神様を祀る行事の一環で実施され、各町内を廻って各家々の前で門付けを行います。門付けの際に演奏される「シャンギリ」と呼ぶ曲目はテンポが速く賑やかな演奏が特徴です。
江戸の天下祭りが起源とされる底抜け屋台は、関東の各地に広まりましたが、多くの地域では、道路事情や山車の築造により使われなくなり、廃れてしまいました。しかし、飯能市では現在でも多くの町内で継承されています。
今回の指定は、以下の町内の底抜け屋台行事を対象としています。
一丁目町内会、二丁目町内会、三丁目自治会、河原町自治会、宮本町自治会、原町自治会、前田自治会、柳原自治会、中山自治会、双柳稲荷神社氏子、本郷自治会、浅間自治会、平松自治会