三菱化工機株式会社(代表者:田中 利一 所在地:川崎市、以下「当社」という)は、日本郵船株式会社(代表者:曽我 貴也、所在地:東京都千代田区、以下「日本郵船」という)と、シンガポールの非営利団体Global Centre for Maritime Decarbonisation(以下「GCMD」)が共同で実施するプロジェクト「プロジェクトLOTUS」※ における、当社の船舶用油清浄機を用いたリスク評価に協力をいたします。
本プロジェクトでは、現在最も舶用バイオディーゼル燃料として導入が進められている、使用済み食用油などを加工して作るバイオ燃料(FAME)と、従来より使用されている低硫黄重油(VLSFO) を混合したものを燃料として使用します。日本郵船が運航する自動車専用船にて6カ月間にわたって継続して使用することにより、バイオ燃料の長期・継続的な使用が、船舶における燃料供給システムの性能や動作にどのような影響が発生するのかを総合的に調査する事を目的としています。
当社は自動車専用船に搭載している船舶用油清浄機「三菱セルフジェクター」によりFAMEとVLSFOの混合燃料使用において不純物の除去が適正になされているか、エンジンへの影響や技術的なトラブルの有無、バイオ燃料の長期使用におけるメンテナンス手段の確認など、さまざまな面から本取り組みを支援します。長期間(6カ月以上)のバイオディーゼル燃料導入時における、油清浄機の信頼性向上とメンテナンス性の確認を実施してまいります。
これまでも当社は、温室効果ガス(GHG)の排出を削減する有力な手段として注目されているバイオディーゼル燃料を使用したさまざまな陸上及び実船試験に協力し、油清浄機の適切な取り扱い方法を確立に協力してまいりました。今後も船舶用油清浄機で長年培った技術と経験を活かし、本プロジェクトで取りまとめられる長期運航によるバイオ燃料の安全利用に関するガイドラインの策定を通じて、船舶の安全運航と脱炭素社会の両立に貢献してまいります。
※プロジェクトLOTUS(Long-term impact of continuous use of biofuels on vessel operations:運航船舶での長期的なバイオ燃料の使用による影響調査
■本リリースの取り組みを通じて、当社はSDGs(持続可能な開発目標)における次の目標に貢献します。
・目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
・目標12 つくる責任つかう責任
・目標13 気候変動に具体的な対策を
・目標14 海の豊かさを守ろう
・目標17 パートナーシップで目標を達成しよう