こども・若者のミライにつながる条例をみんなで考える部会がキックオフ / 兵庫県川西市

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こども・若者のミライにつながる条例をみんなで考える部会がキックオフ / 兵庫県川西市

こども・若者による意見表明の条例検討部会 キックオフの様子


兵庫県川西市では、こども・若者による意見表明の条例検討部会を開催。6月29日にキセラ川西プラザで実施した第1回では、市内在住のこども・若者約40人が参加しました。


市はこれから、こども・若者が自分たちの意見を伝えながら、まちづくりに参加する権利を保障するためのルールについて考えていきます。


1.「こども・若者による意見表明の条例検討部会」とは

川西市は、こどもが笑顔になる、子どもが幸せになるための施策に取り組んでおり、子どもたちが当事者として意見表明をできる機会を保障するため、「(仮称)こども参加条例」を制定することを令和6年度の施政方針に掲げています。

「こども・若者による意見表明の条例検討部会」は、同条例の制定に向けた取組みとして市が企画したもので、条例を大人だけで考えてつくるのではなく、当事者であるこども・若者が自分たちの意見を伝えながら、まちづくりに参加する権利を保障するためのルールについての話し合いを通じて、より良いルールづくりを目指していきます。

市内在住で9歳から29歳までの子ども・若者約29,000人から無作為抽出した1,000人に郵送で参加を呼びかけたところ、こども・若者51人から申し込みがありました。


2.6/29 キックオフの模様( 於 キセラ川西プラザ )

6月29日に開催した第1回では、市内在住のこども・若者約40人が参加しました。

話しやすいように参加者だけでなく、スタッフもみんなで名札に呼んでほしい愛称を記入。

冒頭でも「コッシー」こと越田謙治郎(こしだ けんじろう)川西市長から、参加したこども・若者に向け、「まず、こどもの幸せから始めていきたいと考えています。そのためには、みんなの考えや想いをコッシーに伝えてほしいです。みんなが安心して伝えられる環境をつくっていきたい。どんなことを普段考えているかな?その声を私たちはしっかりと受け止めていきたいです」などと、参加者へ直接マイクを向けて意見を聞きながら、メッセージを届けました。

こども・若者のミライにつながる条例をみんなで考える部会がキックオフ / 兵庫県川西市

越田市長からのメッセージ

今回は全5回で進める上でのSTEP1として、ファシリテーターから、「本日はゲームをしたり、お菓子を食べたりしながら、楽しくおしゃべりをして、参加しているメンバーで仲良くなろう」と説明。

9つのグループ(各4~5人)でストレッチやチーム名を決めるなどのアイスブレイクをした後、参加者たちは「なんでやねんすごろく

*

」を楽しみ、「子どもは自分の意見を自由に表す権利を持っています」などの「子どもの権利条約

*

」にカードでふれながら、普段「なんでやねん!」と思うことを参加者同士で話し合いました。ゲームを楽しんだ後は、自分がモヤモヤしていること、納得がいかないことなどを各テーブルに配られた大きな木の絵にふせんで貼りながらまとめました。


*なんでやねんすごろく

子どもの権利条約関西ネットワークで活動する子どもとおとなで2019年に開発したもの


*子どもの権利条約

正式名称「児童の権利に関する条約」で、18歳未満のすべての人の保護と基本的人権の尊重を促進することを目的として、1989年秋の国連総会で、全会一致で採択されたもの

こども・若者のミライにつながる条例をみんなで考える部会がキックオフ / 兵庫県川西市

こども・若者による意見表明の条例検討部会 キックオフの様子
こども・若者のミライにつながる条例をみんなで考える部会がキックオフ / 兵庫県川西市

こども・若者による意見表明の条例検討部会 キックオフの様子


3.参加者・ファシリテーターの声

キックオフに参加した片岡彩(かたおか あや、雲雀丘学園中2年)さん は

「いつも生活しているなかでルールを考えたことはなかったけど、今日みんなで話すことができ、自分やみんなの意見が届いて変わっていくのかなと思うと楽しみだし、ワクワクします」

中村悠人(なかむら ゆうと、緑台高3年)さん は

「普段接することのない小学生や中学生など年下の子らとちゃんと意見を交換したことは新鮮で、いい刺激になりました。今日の部会には、家に届いたチラシを見て、こういった取り組みに興味があったので自ら参加したいと思いました」などと語りました。

ファシリテーターを務める渡邊充佳

*

(わたなべ みつよし、40歳)さん は

「子どもや若者が参加する以上、その意見表明は尊重されなければなりません。言いたくないことは言わないなど、「しない」ことも含めて尊重することを意識して今日の部会を進めたつもりです。子どもたちも普段声に出さないことを想起できたのではないかと思うし、次回以降、既に実施したアンケートの結果も見ながら、参加した自分も、一緒に参加した相手も、ここにいない人たちも、どんなことを思っているんだろうということを想像できるように留意しながら、大人も子どももフラットにコミュニケーションをとれるようにしていきたいです」などと語りました。


*渡邊充佳さん

合同会社エンパワメント&アドボカシーサービス・ハルジオン代表 / 川西市子どもの人権オンブズパーソン 調査相談専門員 ( H20.7-H29.3 )


4.今後の開催

来年2月頃までに全5回で開催する予定です。

こども・若者のミライにつながる条例をみんなで考える部会がキックオフ / 兵庫県川西市

日時

場所

内容

6/29 ㈯ 13:30-15:30 【 終了 】

キセラ川西プラザ2F 大会議室

参加メンバーと仲良くなろう!

7/27 ㈯ 13:30-15:30

キセラ川西プラザ2F 大会議室

アンケート結果について話し合おう!

8/11 ㈰ 13:30-15:30

キセラ川西プラザ2F 大会議室

おとなたちと意見交換をしよう!

9/14 ㈯ 13:30-15:30

キセラ川西プラザ2F 大会議室

意見を表明するために大切なこと、条例について話し合おう!

2月頃 開催予定

会場未定

みんなでつくった条例案に届いた意見について話し合おう!

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