株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区、社長:飯窪成幸)は、本日『文學界』八月号を発売いたします。
■【創作】戸川純「狂女、純情す」
「ゲルニカ」結成から43年。数々の伝説的な楽曲を世に送り出してきた戸川純さんの初小説「狂女、純情す」。
妹が亡くなり、マスコミから追われ、男と出会った。
それは修羅の始まりでもあった――
■戸川純氏 プロフィール
子役経験を経て、1980年に「しあわせ戦争」でテレビドラマデビュー。82年にゲルニカのボーカリストとして『改造への躍動』でデビュー。同年、TOTOウォシュレットのCM出演でお茶の間にもインパクトを与える。84年にアルバム『玉姫様』でソロデビュー。女優としても活躍し、映画『釣りバカ日誌(1~7)』などにも出演。2020年からYouTubeにて「戸川純の人生相談」を不定期で配信。著作に『戸川純全歌詞解説集ーー疾風怒濤ときどき晴れ』『戸川純エッセー集 ピーポー&メー』などがある。
■【インタビュー】戸川純「獰猛な生への執着」(聞き手=前田隆弘)
■【トーク】村上春樹「音楽とデザインの幸福なコラボレーション」
(聞き手=村井康司)
愛蔵するデヴィッド・ストーン・マーティンがデザインした
レコードに囲まれて、ジャズを語る
ジャズの黄金時代に、数々のすぐれたレコード・ジャケットのデザインを手がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン(1913-1992)。
彼がデザインするレコードを長年にわたって愛惜し蒐集してきた村上さんが、自らが所有するレコードを紹介する『デヴィッド・スコット・マーティンの素晴らしい世界』が出版された。
「手にとって眺めているだけで、なんだか人生で少しばかり得をしたような気がしてくる」
という美しいレコード・ジャケットの数々が展示された会場で、村上さんが選んだ9曲を聴きながらジャズを語るギャラリートークが開催された(5月17日、早稲田大学国際文学館)。祝祭的な気分に満ちたイベントの模様を誌上再録する。
■【文学フリマ東京38・ルポ】児玉雨子/ニシダ
児玉雨子 書かれるもの、作られるもの、販売されるもの、
やがて読まれるか、あるいは読まれないもの。
ニシダ わたしの地獄と文学フリマ
ほかにも、『文學界』八月号では、
【創作】
奥泉光「寶井俊慶」
霊木に埋もれた仏を彫り出す名手にして、張型作者!? 私は知られざる仏師の足どりを追う
角田光代「星ひとつ」
父から継いだすずらん食堂も今は閑古鳥。食事中もスマホから目をあげない客たちに、文紀はつい……
【『わたしたちの担うもの』邦訳記念】
インタビュー アマンダ・ゴーマン「詩人は物事の核心(ハート)を記録する」
詩 「わたしたちの名は」「エセックスI」
解説 鴻巣友季子「二重写しで浮かびあがる壮絶な道のり」
【講演】
高橋睦郎「日本 平安時代 源氏物語 そして歌」
【書評エッセイ】
乗代雄介「過ぎ去り、語りは届く――『日本蒙昧前史』論」
【リレーエッセイ 身体を記す】
第7回 小池水音「私たちの喉」
【連載】
渡辺祐真「世界文学の大冒険」第2回
【今月のエッセイ】
松永K三蔵/小針智意子/根本知
【窓辺より】
小澤身和子/間宮改衣/豊永浩平
【詩歌】
柳原恵津子
【強力連載陣】
又吉直樹/松浦寿輝/松尾スズキ/江南亜美子/東畑開人/千葉雄喜 ほか
【文學界図書室】
など、読みどころ満載です。
■掲載誌 詳細
掲載誌:『文學界』八月号
発売日:2024年7月5日
定価:1,200円(税込)
出版社:文藝春秋