先端技術である3Dプリンティングと当社独自の医療分野におけるモノづくりのノウハウを結集した精密立体医療模型KEZLEXは脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の先生方にその性能を高くご評価いただき、外科手術の手技を広く伝えていくハンズオンセミナーの場でご活用いただいております。
2024年7月3日(水)~6日(土)の4日間にわたり開催された「脳神経外科手術と頭蓋底外科週間」では、大会長 河野道宏先生(東京医科大学 脳神経外科学分野 主任教授)のお考えの下、「脳神経外科・耳鼻咽喉科・形成外科の集い」という副題を持ち、4つの学術集会を合同開催した非常に画期的な試みとなりました。
・第33回 脳神経外科手術と機器学会(CNTT)
・第17回 日本整容脳神経外科学会(JSAN)
・第36回 日本頭蓋底外科学会(JSBS)
・第47回 日本顔面神経学会(FNR)
【脳神経外科手術と頭蓋底外科週間】
http://nssbweek2024.umin.jp/
「脳神経外科手術と頭蓋底外科週間」の目玉の一つが、KEZLEXを用いたハンズオンセミナーで、2日にわたり開催されました。神経内視鏡と頭蓋底にこだわった今回の特別なハンズオンは、若手脳神経外科医の手術技術向上を目的に、確実な手技の習得などをそのねらいとしました。
脳神経外科手術と頭蓋底外科週間 事務局長 中島伸幸先生(東京医科大学 脳神経外科学分野 講師)のご教授の下、1年以上にわたり、当社はハンズオンセミナーの準備をしてまいりました。
2日間にわたって開催されたハンズオンセミナーではKEZLEXが使用され、参加いただいた医師からは再現性と削り心地等について「人体と遜色ない」とのご評価をいただいています。
ハンズオンセミナーを通じて参加医師が手技を磨き、技術力を向上させることが患者様の安心と健康につながります。当社も製品力を高め、ニーズにお応えする製品を開発することで医療業界の発展に貢献してまいります。
脳神経外科手術と頭蓋底外科週間 事務局長 中島伸幸先生(東京医科大学 脳神経外科学分野 講師)のコメント
東京医科大学 脳神経外科学分野 講師 中島 伸幸 先生
東京医科大学脳神経外科 講師
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本神経内視鏡学会技術認定医
日本内分泌代謝科(脳神経外科)専門医
日本小児神経外科学会認定医
▼今回の「脳神経外科手術と頭蓋底外科週間」について
上述の如く、この度4つの学会を同時開催させていただきました。脳神経外科手術は、医療機器と医師の共同作業、そして脳神経外科医師のみではなく、耳鼻咽喉科や形成外科の医師との共同作業となります。これらの有機的・建設的な混じり合いを期待して東京医科大学脳神経外科教授、河野道宏会長が発案いたし、関係各位を協力し無事開催することができました。あらためて皆様に感謝申し上げます。
▼ハンズオンセミナーのねらいと意図
今回、第 33 回脳神経外科手術と機器学会(CNTT)の企画として、2024年7月3日(水)神経内視鏡ハンズオンセミナー、同7月4日(木)外視鏡ハンズオンセミナーを行いました。ねらい・意図は医師の視点および医療機器メーカーの視点の2つがありました。
医師の視点として、近年神経内視鏡手術は益々手術実績を重ねており、2022年には新たに内視鏡下脳腫瘍摘出術および内視鏡下脳腫瘍生検術が正式に保険収載されました。関係学会はその技術を担保する責務があると考えます。そのため、日本神経内視鏡学会の認定講習会として本セミナーを認定していただき、日本神経内視鏡学会主催講習会でも未だ開催されていない内視鏡下脳腫瘍摘出術のハンズオンセミナーを今回初めて企画しました。モデル作成にあたって株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーに多大な協力をいただき、東京医科大学病院の手術室などにて試作品を評価するなどして、今回のセミナー開催に至りました。また、外視鏡手術もここ数年急速に普及するものの、その利点・欠点・適応などが混沌としており、トレーニングの機会が少ないのが現状です。そのため、熟練インストラクターを通じて外視鏡手術がより適切に普及することをセミナー開催の目的としました。
医療機器メーカーの視点として、脳神経外科手術と機器学会(CNTT)は事業体会員を有しており、学会運営において、企業の意見・希望を反映させる必要があります。そのなかで、機器にできる限り触ってほしい、若手医師への製品紹介の場がほしい、ハンズオンセミナーを開催してほしいという要望がありました。学術委員会からもハンズオンセミナーの意見がありました。そのため、本学会の特徴である企業と医師が共同して脳神経外科手術、手技および手術機器を発展させる目的に寄与するために、企業と医師が双方向に交流できる場を作ること、また、実習者である若手医師と企業の接点とすることを目的としました。
今回は、国内から内視鏡下脳腫瘍摘出、内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出、外視鏡下血管吻合、外視鏡下錐体骨削除のマスターが集結し、ご指導いただきました。受講生は本当に幸せだったと推察します。本当にありがとうございました。
また、多様な目的を達成するために、off-the-jobトレーニングにおけるモデルは要となる存在です。今回も初めての試みのなか、無理難題に迅速かつ柔軟に対応いただいた株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーの各位に心より感謝申し上げます。今後とも医師および企業を繋ぎ、患者さんに良質な医療を届ける存在になっていただけることを期待しております。
神経内視鏡および外視鏡ハンズオンの講師をされた先生方のご芳名(五十音順)
・獨協医科大学 阿久津 博義 先生
・京都大学 荒川 芳輝 先生
・名古屋大学 竹内 和人 先生
・群馬大学 登坂 雅彦 先生
・東京医科大学 中島 伸幸 先生
・順天堂大学 中島 円 先生
・虎の門病院 福原 紀章 先生
・千葉大学 堀口 健太郎 先生
・愛知医科大学 渡邉 督 先生
・神戸大学 木村 英仁 先生
・国際医療福祉大学 菅原 貴志 先生
・埼玉医科大学国際医療センター 武 裕士郎 先生
・東京医科大学 松島 健 先生
・大阪公立大学 森迫 拓貴 先生
・KEZLEXについて
当社が開発・製造・販売する精密医療模型(KEZLEX)は人骨と同様の削り心地、人体の内部構造を再現しています。過去30年にわたり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の先生方と共に幾度もの改良の末に開発に至りました。医師の経験と3Dプリンティングをベースにする当社のモノづくりのノウハウが組み合わされたモデルです。国内外のハンズオンセミナーや、術前・術野でのシミュレーションなど、幅広い用途で利用されています。アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジアなど、世界50ヵ国以上での導入経験を有しています。
・株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーについて
ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャー企業です。
立体精密医療模型「KEZLEX(ケズレックス)」および赤ちゃんの“頭のゆがみ“を矯正するヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」「Qurum (クルム)」「Aimet(アイメット)」の開発・製造・販売を行っております。未来を想像し創造するという志とテクノロジーによって「世界にまだない選択肢」をつくることを目指しています。
■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
■設⽴:2018年5⽉
■代表取締役CEO:⼤野秀晃
■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売
■URL:
https://japanmedicalcompany.co.jp
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのプレスリリース⼀覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445
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株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー コーポレイト・デザイン室 柳本 瑞穂
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