サントリーホールディングス(株)は、水源涵養力と生物多様性の向上を目的とした森林整備活動「サントリー 天然水の森」をさらに拡大するため、栃木県および栃木市と、「サントリー 天然水の森 栃木」の森林整備に関する協定を7月8日(月)に締結しました。栃木県における「サントリー 天然水の森」に関する協定締結は「同 日光霧降」に続き2カ所目となります。
本協定の対象となる森林は、「サントリー 栃木 梓の森工場」(栃木県栃木市)の水源涵養エリアにあたり、西方町真名子(にしかたまちまなご)、柏倉町(かしわぐらまち)、都賀町木(つがまちき)の3カ所合わせて、約72haです。本協定により「サントリー 天然水の森」は、全国16都府県において25カ所に拡大しました。現在、1万2千haを超える規模の森林で活動を行っています。
昨年活動開始20周年を迎えた「サントリー 天然水の森」は、すべての森林で植生や地質等の詳細な調査をしたうえで30-100年後を見据えた長期活動計画を策定し、水文学から鳥の専門家まで40名を超える多彩な分野の第一人者と連携しながら、針葉樹人工林での間伐や作業道の開設、獣害対策等を実施することで豊かな土壌をつくり、雨水がその土壌に保水・浸透することで良質な地下水を育むことを目指しています。現在、国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養しています。
この取水量以上の水を水系に育む「ウォーター・ポジティブ」の活動は、生物多様性の減少傾向を食い止め回復を目指す「ネイチャー・ポジティブ」の取り組みに繋がっており、これまで、森林の中で猛禽類が営巣する様子や、環境省・都道府県の「レッドリスト※1」登録種を含むさまざまな鳥・動植物が生息する様子を確認してきました。環境省が推進する「自然共生サイト」にも単一企業として最多の認定を受けており、栃木県においては「サントリー 天然水の森 日光霧降」が認定されています(
https://www.suntory.co.jp/news/article/14474.html
参照)。
※1 絶滅の恐れがある野生生物種のリスト
サントリーグループは、自然と水の恵みに生かされる企業として、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」をパーパスとし、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきました。
自然界における水の健全な循環への貢献、すなわち「水のサステナビリティ」に関しては、人々の生命や生活を支えるうえで貴重な資源であり、サントリーグループの企業活動の源泉である水を守り育むため、私たちはグループ環境基本方針の最上位に「水のサステナビリティの実現」を掲げています。グループ全体で共有する「水理念」のもと、自然環境の保全・再生活動など、さまざまな取り組みをグローバルに推進しています。
当グループは今後も、「水のサステナビリティ」を事業活動における最も重要な課題と認識し、自然環境の保全・再生につながる活動にグループ一丸となって取り組み、サステナビリティ経営を推進していきます。
― 記 ―
●「サントリー 天然水の森 栃木」
▼所在地:栃木県栃木市内3カ所
①西方町真名子(にしかたまちまなご)、②柏倉町(かしわぐらまち)、③都賀町木(つがまちき)
▼敷地面積:約72ha
▼活動内容:針葉樹人工林の間伐、広葉樹の植栽・除伐、下刈り、作業道・歩道の開設、「育林材※2」の有効利用、水源涵養力・生物多様性向上のための調査・学術研究、森林整備体験研修、将来的な森林レクリエーションへの活用など
※2 サントリーグループでは、持続可能な水と森を育むための活動から生まれた木材を「育林材」と呼んでいます
●「サントリー天然水の森」一覧はこちら
https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14627-2.pdf
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/
▼サントリーグループの「水資源」
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_water/
▼サントリーグループの「生物多様性」
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_biodiversity/
▼「サントリー 天然水の森」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/eco/forest/
▽本件に関するお客様からの問い合わせ先
サントリーお客様センター
https://www.suntory.co.jp/customer/
以上