株式会社ロケグー(本社:神奈川県横須賀市、代表取締役:稲田 爽)は、番組制作者が企業・ロケ地と良い関係を築くための「仕込み方&バラシ方そしてトラブル対応」番組制作者向けロケ仕込みマニュアルを製作しました。
番組制作者として、さらにはロケ地検索サイトの運営者として、これまで500人以上の広報さんとお話をさせていただきました。その中で、予想以上に取材やロケを通して、番組制作や映像制作に嫌悪感を抱いている企業さんが多いことを知りました。
番組制作と広報を経験したからこそ伝えられる「ロケ仕込みマニュアル」を発信し、これからも企業やロケ地と信頼し合える関係を保ち、素晴らしい番組や作品を作り続ける一助になれたら嬉しく思っています。
◾️広報さん500人と話して知った”本当に困った番組制作者”とは?
多くの広報さんが困っていたのは「連絡・返信がない」「傲慢な態度」「注意事項を守らない」といった社会人としての当たり前の礼儀やマナーになります。
ほとんどの番組制作者や映像制作者は、しっかりとマナーを守って対応されていますが、一部そうではない方がいるのを、ロケ地検索サイトを運営して初めて目の当たりにしました。
十分な教育時間を確保するのが難しい番組制作の環境はすごく理解しています。従来の「やって覚える」「正しいかわからないまま次に」「教育マニュアルがない」「言語化されていない」といった番組制作や映像制作の長年の環境を変えられたらと思い、番組制作者向けロケ仕込みマニュアルを製作しました。
◾️守って欲しい仕込み&バラシの3つルール
⒈問い合わせをしたら必ず返信する
複数の企業に問い合わせを送ったのに、取材する企業だけに返信しがち。しっかりと問い合わせしたら、返信するのが社会人としてマナーです!
⒉バラシ(お断り)の連絡を忘れない
企業は取材の有無を期待してずっと待っています。バラす場合は迅速に忘れずに連絡してください。その際、対応してくれた感謝も伝えるとGOOD!
⒊謙虚な姿勢で対応する
取材をさせてもらう姿勢で対応しましょう。企業は、わざわざ時間を割いて取材に応じてくれています。横柄な態度は業界全体の悪です!
多くの企業やロケ地は番組・メディアに取材して欲しいと思っていますが、そこに上下関係は存在しないと思います。協力してくださる企業やロケ地があって、初めてロケや取材が成立することを忘れていけません。
テレビだから、メディアだから特別ではなく、しっかりと社会人としての当たり前の礼儀やマナーを守ることが大切でおり、しっかりと連絡するだけ良い関係が保つことができると感じています。
◾️トラブルを防ぐ社内共有と上長への相談
⒈プロデューサー・アシスタントプロデューサーにも注意事項の共有
企業からの注意事項をAD・ディレクターのみで共有せずに、P・APにもメールなど文章で共有し、チームで管理していくのがトラブル回避へと繋がります。
⒉不明な部分はすぐに企業に確認
直接言われた内容など、忘れてあやふやな事があればすぐに企業に確認しましょう。放送・配信後に気づいても遅い!気になる事は迷わず連絡しましょう。
⒊企業やロケ地のルールを守る
打ち合わせで聞いた企業やロケ地のルールは、ちゃんと守りましょう。面白いからOKではなく、NGな事は事前にチーム全体に共有する。
AD・Dだけが情報管理するのではなくチーム全体共有
企画会議・仕込み・ロケ・編集・収録・本編と休みなく続いていくADさん、ディレクターさんだけに全てを任せるのはもう時代遅れだと思います。
疲弊し企業としっかりと向き合う事ができず、テキトーな対応になる事で、トラブルが起こり、テレビ業界のイメージが悪くなる原因の一つにもなっていると考えます。これからのテレビ業界を守るためにも、トラブルを未然に防ぐ「制作会社・番組全体で情報を把握する環境」を整えることがのが大切になります。
◾️ロケ仕込みマニュアルを製作した理由
⒈テレビ番組制作への印象を良くしたい
ロケ地検索サイトを立ち上げて、より多くの企業や広報さんとお話しする機会が増えました。その中で、想像以上にテレビ制作者への悪い印象を持っている方が多いことに驚きました。企業が伝えにくかった番組制作者に直して欲しい声を届け、少しでも全体が良い方向に進む手助けになりたい。
⒉時間がないAD(アシスタントディレクター)教育の手助けになりたい
ADさんに十分な教育時間を確保するのが難しい番組制作の環境は、身に染みて理解しています。従来の「やって覚える」「正しいかわからないまま次に」「教育マニュアルがない」「言語化されていない」といった課題が長年あったと思っています。時間がない中でも、最低限守るべき仕込みのルールやマナーの言語化されたマニュアルが番組制作全体のAD教育の手助けになれたら嬉しいです。
もっとテレビが良くなるために、素晴らしい映像を届けられるように
テレビ離れや視聴率の低下と言われる時代になっても、多くの企業はテレビや作品のパワーや可能性をちゃんと知ってくれていますし、求めています。だから、多少無理してでも協力してくれたり、時間を割いて対応してくれる企業さん、広報さんがたくさんいらっしゃいます。
ほとんどの番組制作者さん、映像制作者さんは「取材を受けてもらえるのが当たり前!」と微塵も思っておらず、真摯に企業に向き合っています。しかし、たった1人の誰かの行動で業界全体イメージが崩れているのを感じています。
素晴らしいテレビや作品を作り続けるための、企業と信頼し合える関係を築けるように、「ロケ仕込みマニュアル」がほんの少しでも番組制作や映像制作に貢献できれば嬉しく思います。
ぜひADさんのロケ仕込みの教育に困ったらご活用ください。
【会社概要】
社名:株式会社ロケグー
本社所在地:神奈川県横須賀市浦郷町3丁目75-1
代表取締役:稲田爽
1992年岩手県盛岡市出身。盛岡第四高校を卒業し、中央大学に入学。卒業後、テレビ制作会社オフィスぼくらに入社。その後フリーランスとして独立し、ディレクター、制作進行だけでなく、放送作家としてもテレビ番組制作などに携わる。2023年2月に、ロケ地検索サイト運営と広報PRコンサルタントの事業を行う株式会社ロケグーを創業。2023年5月に広報プラットフォーム”ロケグー”をリリース。