この度、平野優花選手が VfB Stuttgart frauen(ドイツ)に移籍することが決定しましたので、お知らせいたします。
平野 優花/HIRANO Yuka
■ポジション:DF
■生年月日:1997年1月27日(27歳)
■出身地 :埼玉県
■経歴 :川越女子Jr.SC ― 大宮FCエンジェルス ― 十文字高 ― ノジマステラ神奈川相模原 ― 1.FCケルン(ドイツ) ― ノジマステラ神奈川相模原
■コメント
2023-24シーズンをもって、ノジマステラ神奈川相模原を退団することを決断いたしました。今回もまたこのような形でのご報告となってしまったこと、大変申し訳なく思っています。心のどこかで、ちゃんと挨拶をしたいと思いつつも挨拶をしてしまったらもう終わりなんじゃないか、そんなことも思っています。2年前にステラに帰ってきて、みなさんに「おかえり」と温かく迎えてもらえた時は本当に嬉しかったですし、帰って来る場所があること、待っていてくれる人達がいるということがどれほど心強いことかを実感しました。
この2年間は本当に苦しい時期を過ごしました。何度でも言いますが、ファン・サポーターの皆さんの声援が本当に力になっていました。正直、負けたあとに皆さんの前に立ち、皆さんの顔を見ているのは苦しかったです。こんなにも勝てなかったのに文句一つ言うことなく「次こそは」と後押しをしてくれる、それがどれほど心強かったか、感謝してもしきれません。苦しい時期が長ければ長い分、勝った時の喜びは倍以上でした。レモンガススタジアムでの今シーズン初勝利、ホーム最終戦ギオンスタジアムでの勝利、そしてシーズン最終戦での勝利、今までのサッカー人生でたくさん勝利をしてきましたが、今までで1番記憶に残るそして最高に嬉しい瞬間となりました。やり続けたからこそ見えた景色でしたし、サッカーを続けている理由でもあるなと改めて感じた瞬間でした。たった3勝しかできなかったシーズンでしたが、これからに繋がる勝利だったのではないかと思います。そして、このチームで100試合を迎えられたこと、18歳の自分がこの瞬間を想像することはできていたでしょうか。それも今まで出会い、自分を支えてくださった皆さんのおかげです。この場をお借りして、お礼申し上げます。そんな風にチームが上向きになっており、チームにおける自分の立ち位置も感じている中で、この決断をするのには多くの時間を要しましたし、簡単なことではありませんでした。そして何よりも、大好きなステラを去る決断をすることはいつも寂しく、辛いものです。でも自分のこれからを、そしてどうありたいかを考えた時に、また海外に行きたいという思いを無視することはできませんでした。2年前に日本に帰ってきた時も、そして2年経った今も、また海外でやりたい、その思いが変わることはありませんでした。それくらいドイツに行った時の経験は、自分の価値観を変えたものでした。
人生で何かを決断をして行動に移すときには、タイミングが大事になってくると思っています。今回、海外の話を頂いたのもタイミングなんだろうなと思いました。そしてこれを逃したら、もう行くこともないだろうなとも感じました。いつも自分の選択に責任と覚悟を持ち、どんな選択も正解にするための行動をしています。だからこそ今回もこの選択が間違っていなかった、そう思えるように、思ってもらえるように、やり続けていきます。これからの平野優花も温かく見守ってくださると嬉しいです。そしてまた、成長した姿でステラに戻ってこられるように闘ってきます。
最後になりましたが、いつもご支援・ご声援いただいているスポンサー企業の皆様、どんな時も熱く応援してくださるファン・サポーターの皆様、私たちが何不自由なくホームゲームを開催できるように支えてくださっているエゼクトレの皆様、運営の手伝いをしてくれているアカデミーのみんな、本当にありがとうございました。そして信頼できるスタッフのもとで、辛い時期を共に乗り越えた仲間、いつも夜遅くまで自分たちのために働き続け、勝利を信じ続けてくれたフロントスタッフ、みんながいたから最後までやり続けることができました。本当にありがとうございました。
どこに行ってもステラは自分にとってのホームですし、いつも心の中にあります。いつだってまた戻ってきたいと思わせてくれる場所です。ステラがこれから大きな光となって、輝き続けてくれることを信じています。本当にありがとうございました。