■調査サマリー
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■調査概要
調査概要:大企業における生成AI活用の実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年3月6日〜同年3月7日
有効回答:生成AIを活用している大企業(従業員数1,000名以上)の会社員416名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
■ChatGPTなどの生成AIの使用頻度、「週に数回使用している」が33.4%で最多
「Q1.あなたは、業務上、ChatGPTなどの生成AIをどのくらいの頻度で使用していますか。」
(n=416)と質問したところ、
「毎日使用している」(21.2%)、「週に数回使用している」(33.4%)
という回答となりました。生成AIの普及が進む中、「月に数回使用している」(18.5%)「ほとんど使用していない」(26.2%)を併せると4割以上となっていることから、未だ日常的にビジネス活用できる状況にはないことが伺えます。
・毎日使用している:21.2%
・週に数回使用している:33.4%
・月に数回使用している:18.5%
・ほとんど使用していない:26.2%
・わからない/答えられない:0.7%
■生成AIの使用用途、コンテンツ作成の効率化が多数。業務改革や新規事業創造での利用は活用余地あり
Q1で「ほとんど使用していない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、
「Q2.あなたは、どのような用途で生成AIを使用していますか。(複数回答)」
(n=304)と質問したところ、
「文章編集・添削」(58.6%)、「プレゼンテーション資料作成」(42.8%)、「議事録の自動化」(41.4%)
という回答となりました。アイデアの壁打ちやデータ分析等の業務改革や新規事業創造の領域においては活用の余地がありそうです。
・文章編集・添削:58.6%
・プレゼンテーション資料作成:42.8%
・議事録の自動化:41.4%
・データ分析:39.1%
・タスク整理:34.9%
・アイデアの壁打ち:32.6%
・コード生成:18.8%
・グラフィックデザイン:9.9%
・その他:1.3%
・わからない/答えられない:1.3%
■業務の中で、生成AIをほとんど使っていない理由、「業務で必要なケースがない」が58.7%で最多
Q1で「ほとんど使用していない」と回答した方に、
「Q3.業務の中で、生成AIをほとんど使っていない理由を教えてください。(複数回答)」
(n=109)と質問したところ、
「業務で必要なケースがない」(58.7%)、「利用用途がわからない」(28.4%)、「セキュリティ上の懸念がある」(11.9%)
という回答となりました。
・業務で必要なケースがない:58.7%
・利用用途がわからない:28.4%
・セキュリティ上の懸念がある:11.9%
・AIへの関心がない:8.3%
・プロンプト(AIへの指示)を書くことが難しいと感じる:8.3%
・有益ではないと判断した:7.3%
・その他:2.8%
・わからない・答えられない:5.5%
■勤務先の生成AIの活用状況、「大半が活用できている」「ほぼ全ての人が活用できている」を合わせても、1割程度
「Q4.お勤め先全体について伺います。あなたのお勤め先における、生成AIの活用状況について教えてください。」
(n=416)と質問したところ、
「大半が活用できている」(9.4%)と「ほぼ全ての人が活用できている」(3.4%)
を併せて1割程度と、活用できている層はわずかでした。
・ほぼ全ての人が活用できていない:12.7%
・大半が活用できていない:36.3%
・活用できている人と活用できていない人が半々ぐらい:29.6%
・大半が活用できている:9.4%
・ほぼ全ての人が活用できている:3.4%
・わからない/答えられない:8.7%
■約8割が、自社における生成AIの活用について「課題を感じる」と回答
「Q5.あなたは、自社における生成AIの活用について課題を感じますか。」
(n=416)と質問したところ、
「非常に感じる」(29.9%)、「やや感じる」(48.8%)
という回答となり、約8割が活用において何らかの課題を感じています。
・非常に感じる:29.9%
・やや感じる:48.8%
・あまり感じない:11.5%
・全く感じない:3.6%
・わからない/答えられない:6.2%
■生成AIの活用における課題、「どのように活用するのかが一覧でわからない」や「AIの生成結果が意図通りでない」など
Q5で「非常に感じる」「やや感じる」と回答した方に、
「Q6.生成AIの活用における課題を教えてください。(複数回答)」
(n=327)と質問したところ、
「どのように活用するのかが一覧でわからない」(49.8%)、「AIの生成結果が意図通りでない」(41.6%)、「インターフェースが直感的でなく、使い勝手が悪い」(39.1%)
という回答となりました。
・どのように活用するのかが一覧でわからない:49.8%
・AIの生成結果が意図通りでない:41.6%
・インターフェースが直感的でなく、使い勝手が悪い:39.1%
・セキュリティに関する懸念:36.4%
・生成AIを使用する手順が増えてしまう:30.3%
・社内での活用状況にバラツキがある:24.5%
・その他:1.5%
・わからない/答えられない:1.8%
■「検証の手間や時間がかかる」や「生成AIへのプロンプトのやり方が難しい」などの課題も
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、
「Q7.Q6で回答した以外に、生成AIの活用における課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」
(n=321)と質問したところ、
「検証の手間や時間がかかる」や「生成AIへのプロンプトのやり方が難しい」
など158の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・42歳:著作権の問題。社内データを学習されている可能性が捨てきれない。
・56歳:回答の精度や、入力した内容に関する秘密保持が保たれるのかなどが不安。
・47歳:機能を把握していない。
・45歳:検証の手間や時間がかかる。
・53歳:生成物が侵害していないか気になる。
・55歳:生成AIへのプロンプトのやり方が結構難しい。
・39歳:倫理教育や規制、法務整備が追いついていない。
■生成AIの活用をさらに促進するために必要なこと、「業務での具体的な活用例を明確に提示する」や「プロンプト(AIへの指示)作りが簡単になる/手間が減る」など
「Q8.生成AIの活用をさらに促進するために、どのようなことが必要だと思いますか。(複数回答)」
(n=416)と質問したところ、
「業務での具体的な活用例を明確に提示する」(45.9%)、「プロンプト(AIへの指示)作りが簡単になる/手間が減る」(44.5%)、「既存システムとの連携」(41.1%)
という回答となりました。
・業務での具体的な活用例を明確に提示する:45.9%
・プロンプト(AIへの指示)作りが簡単になる/手間が減る:44.5%
・既存システムとの連携:41.1%
・活用方法のレクチャー・トレーニング:34.9%
・直感的で使いやすい操作画面の作成:34.1%
・プライバシーとセキュリティ対策の強化:27.4%
・活用状況の把握:18.5%
・その他:0.5%
・特にない:6.0%
・わからない/答えられない:4.1%
■「ガイドラインの作成と教育」や「セキュリティ強化」などの回答も
Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、
「Q9.Q8で回答した以外に、生成AIの活用促進に必要なことがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(
n=399)と質問したところ、
「ガイドラインの作成と教育」や「セキュリティ強化」
など173の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・51歳:ガイドラインの作成と教育。
・56歳:セキュリティ強化をすることが重要。
・61歳:AIを利用した成果物や生成過程の情報共有。
・54歳:生成AI利用、活用方法のマニュアル作成。
・40歳:回答が正確でないことがある。
・43歳:ルールが明確でない
・31歳:一人ひとりのデジタルの勉強が足りていない。
・33歳:社内での理解を統一する必要がある
■まとめ
今回は、生成AIを活用している大企業(従業員数1,000名以上)の会社員416名を対象に、大企業における生成AI活用の実態調査を実施しました。
まず、大企業におけるChatGPTなどの生成AIの使用頻度は、「週に数回使用している」が33.4%で最多となり、使用用途としては、「文章編集・添削」(58.6%)や「プレゼンテーション資料作成」(42.8%)などが挙がりました。一方で、生成AIをほとんど使っていない企業は、「業務で必要なケースがない」(58.7%)や「利用用途がわからない」(28.4%)などを理由に挙げています。勤務先における、生成AIの活用状況は、約半数が「活用できていない」と回答しており、「どのように活用するのかが一覧でわからない」や「AIの生成結果が意図通りでない」などの理由で、約8割が「課題」を感じているようです。生成AIの活用をさらに促進するためには、「業務での具体的な活用例を明確に提示する」や「プロンプト(AIへの指示)作りが簡単になる/手間が減る」などが必要なようです。
今回の調査では、大企業におけるChatGPTなどの生成AIの使用実態と様々な課題が浮き彫りとなりました。企業への生成AIの普及が進む中、実際は上手く活用しきれておらず、多くの会社員が課題を抱えていることがわかりました。企業における生成AIの活用を促進するためには、ユースケースの実装やUIの改善なども有効かもしれません。
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会社名 :テックタッチ株式会社
設立 :2018年3月1日
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所在地 :〒105-7105
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事業内容 :デジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」の開発および提供
メディアURL:
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