<プロジェクトの目的>
豊かな自然に恵まれた三重県。中でも伊勢志摩から熊野古道へ続く海岸線は、イセエビやアワビ、サザエなどの海の幸の宝庫。そして彼らが生きるのになくてはならないのが海藻たちです。その海藻が海の森となる藻場(もば)をつくり、多くの生物たちにとって海のゆりかごとなっています。
しかし近年、三重県沿岸では、海の森の減少が急速に進んでいます。原因の一つは、地球温暖化や黒潮の大蛇行に起因する海水温の上昇によって海藻を食べる魚(植食性魚類)が増えていることにあります。ところが、これらの魚たちは、あまり美味しくないイメージがあり、漁師さんも好んで水揚げせず、一般的に流通する機会も少ない魚たちです。
そこで私たちは、これらの魚たちを美味しく食するプロジェクトを通じて、漁師さんたちに積極的に水揚げしてもらい、海藻と魚たちの友好的なバランス関係を目指していきます。そしてこの取り組みを通じて、次世代を担う子どもたちと一緒に海から学び、考え、海といのちを未来へつないでいきます。
<プロジェクト内容>
1.キックオフイベントの開催
7月20日(土)、午前は、トークセッション①と高校生による発表、午後はドキュメンタリー映画とトークセッション②を開催予定です。
2.メニュー考案および商品開発
プロと子どもたちが参加できる商品づくりのワークショップ等を開催し、より高い汎用性を実現すると同時に、海への理解と関心をより深めます。
3.子ども向けイベントの開催
高校生連携を進め、高校生らが中心となり、プロジェクトの一員として小・中学生向けイベントの企画運営などの機会を創出します。
4.飲食店連携および学校給食への提供
県内を中心とした飲食店20店舗と連携したメニュー展開、さらに学校給食・調理実習等で「美味しさ」と海の課題をより深く伝えていきます。
これらの活動を通して、三重の海で起きていることに向き合い、地域内外の方々へ発信し、継続的なプロジェクトになるよう取り組みます。
<イベント概要>
日時 |
2024年7月20日(土)9:45~15:00 (受付開始 9:00~) |
会場 |
熊野市文化交流センター(三重県熊野市井戸町643-2) |
アクセス |
JR熊野市駅を出てすぐ右側 |
プログラム |
1.開会宣言・ご来賓挨拶 2.プロジェクト概要説明 3.トークセッション①【高校生が果たす役割、日本全国で起こる魚種変化(仮題)】 4.高校生による発表 「取組み連携・事前学習内容」 5.ドキュメンタリー映画上映 『ここにいる、生きている』 配給:one’s(一般社団法人映像文化革新機構) 6.トークセッション②【美し国から「海」と日本の「食」を考える】
海野光行氏(日本財団 常務理事)/伊藤聡子氏(フリーキャスター)
伊藤聡子氏(フリーキャスター)/池田陽子氏(薬膳アテンダント・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ)/大瀬勇人氏(大瀬勇商店)/野口賢太氏(コープ自然派事業連合商品部商品企画課マネージャー)/吉田恭平氏(一般社団法人 藻藍部 ・三井共同建設コンサルタント(株))/戸叶綾子氏(学校法人 新渡戸文化中学校・高等学校教諭) |
備考 |
参加方法:直接会場へお越しください。 ※会場の人数により入れない場合もございますがご了承ください。 メディアの取材が入ります。 |
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 旅する学校
URL:
https://japantabisurugakko.wixsite.com/my-site
活動内容:地域づくりをテーマにした先生向けの研修事業
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。