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横浜市教育委員会と株式会社ポプラ社との連携協定締結式より(写真左 株式会社ポプラ社 代表取締役社長 加藤 裕樹/右 横浜市教育委員会 教育長 下田 康晴氏:横浜市提供)
2024年7月3日、子どもたちの読書機会の充実に向けて、株式会社ポプラ社は横浜市教育委員会と連携協定を締結しました。ポプラ社が小・中学校向けの本と学びのプラットフォーム『MottoSokka!(もっとそっか!)』を通じて提供する、読み放題型電子図書館『Yomokka!』が、2024年7月から横浜市の小・中学校9校の学校図書の充実のために試行導入されます。
横浜市における『Yomokka!』の試行導入は、学級数が31以上ある「過大規模校」を主な対象としており、「急増する児童生徒数に対応しようにも、学校図書館のスペースが限られているため物理的に図書を配架しきれない」「読書や調べ学習の授業を行いたいが、学級数が多いため、学校図書館を学級単位で使える割合が少ない」等、子どもたちの読書機会に関する課題の解決を目指す取り組みです。
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横浜市における『Yomokka!』試行導入の背景
横浜市教育委員会が子どもたちの読書機会の充実に向けて、『Yomokka!』を導入する主なメリットとして掲げるのは、以下の3点です。
【Point1】学校図書館の蔵書が増える!
・「いろいろな本を読みたい」という子どもたちの多様な興味に応えられる
・本の配架スペースを必要としないため、物理的な制約を受けずに蔵書を拡充できる
【Point2】同じ本を何人でも同時に読める!授業等での活用の幅も広がる!
・1人1台端末を活用して、学校図書館以外の場所でも読書ができる
・クラス全員が同じ本を読んで感想を共有したり、朝の読書タイムや調べ学習等でも活用したりできる
【Point3】多様な子どもたちの読書機会の確保!(読書バリアフリー)
・一部の電子書籍で文字の大きさ・色、背景の色を変えることができ、図鑑なども拡大して見ることができる
・内容を音声で聴くことができる読み上げ機能が一部搭載されている
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横浜市における『Yomokka!』試行実施校
かねてより読書機会の確保に困難さを抱えていた、学級数31以上となる過大規模校等(※)9校で試行が行われます。
※推計上過大規模校となる見込みの学校及び電子書籍サービスの導入を具体的に検討していた学校が含まれます。
【試行実施校】計9校(順不同)
横浜市立市場小学校/横浜市立市場小学校 けやき分校/横浜市立子安小学校
横浜市立箕輪小学校/横浜市立師岡小学校/横浜市立戸塚小学校/横浜市立東戸塚小学校
横浜市立緑園義務教育学校/横浜市立日吉台中学校
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横浜市教育委員会とポプラ社との連携協定について
横浜市立学校における読書活動の推進及び当該サービスの効果検証や向上を図ることを目指し、横浜市教育委員会と株式会社ポプラ社は以下の内容で連携協定を締結しました。
◇協定名称
「横浜市教育委員会と株式会社ポプラ社との子どもの読書活動支援に関する連携協定書」
◇協定締結式
令和6年7月3日(水)に、横浜市役所にて、
株式会社ポプラ社 代表取締役社長 加藤 裕樹
及び横浜市教育委員会 教育長 下田 康晴氏 両名出席
のもと、協定締結式が執り行われました。
◇連携・協定の内容
(1)対象校の児童生徒及び教職員に対する電子書籍サービスのアカウント発行
(2)対象校の児童生徒及び教職員に対する電子書籍サービスの無償利用の提供
(3)電子書籍サービスの活用に必要な対象校の教職員への研修の実施
(4)対象校の児童生徒及び教職員からの電子書籍サービスの活用に係るフィードバック、成果や課題の共有、改善
本協定締結により、読み放題型電子図書館『Yomokka!』が試行導入される小・中学校9校の児童生徒及び職員約10,000名に対してアカウントが発行され、『Yomokka!』に掲載される38社、4,300冊以上(2024年7月現在)の多様なジャンルの電子書籍へのアクセスが可能となります。2024年7月以降、子どもたちの読書機会の充実に向けて、対象校の教職員への研修の実施や『Yomokka!』の活用に関する成果や課題の共有等、相互に連携して取り組んでまいります。
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本協定締結にあたっての関係者コメント
横浜市教育委員会 教育長 下田 康晴氏
横浜市では、子どもたちの「知的交流」を大事にしており、学校現場に限らず「本」を通して子どもたちを育てることを大切にしています。『Yomokka!』導入の話をした際、子どもたちが大変喜んでおり、大きな反響がありました。この協定を足掛かりに連携のステップを踏んでいきたいと思います。
協定に基づく取組によって、学校図書館の図書の数が増えて子どもたちの読書環境の充実につながります。さらに今回は電子書籍ですので、子どもたちが、新しい「読書」を切り拓き、新しい「読書」を体感するという意味でも意義があります。
この連携協定締結をスタートに他の都市にも影響を与えていけたらと思いますし、これをきっかけに大きな成果が花開くことを願っています。
株式会社ポプラ社 代表取締役社長 加藤 裕樹
ポプラ社は児童書の出版社から始まり、70年以上にわたり「かいけつゾロリ」シリーズや「ズッコケ三人組」シリーズ等、子どもたちが“自ら手に取る”本を作ることに力を注いでいます。これまでは、いわゆる「本」という形で「読書」を提供してきましたが、今後は読書をもっと広義にとらえ「読書体験」を提供していきたいと考えています。
「本」は、表紙をめくって読んで終わりではありません。本との出会い方、読んだ後に誰かにすすめたり、友達と議論が生まれたりする中で、子どもたちの世界が広がっていきます。
このような「読書体験」を生み出すことにおいて『Yomokka!』には大きな可能性があります。今回の横浜市との連携協定は、我々にとって大きな経験と財産になります。『Yomokka!』を横浜市の子どもたちと一緒にアップデートしていくこと、一緒につくっていくことに大きな期待を寄せています。
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本が好きな子でも、苦手な子でも読みたくなる!読み放題型電子図書館『Yomokka!』とは?
『Yomokka!(よもっか!)』は“いつでも、どこでも、好きなだけ!”をコンセプトに、こどもたちの読書環境を支え、新たな読書体験を提供することを目指した、読み放題型電子図書館です。同じ本を何人でも同時に読むことができるので、朝の読書タイムはもちろん、並行読書や調べ学習など授業の中でも役立ちます。さらに家庭に持ち帰って読書を楽しむこともできます。
こどもたちの多様な興味にこたえられるよう、ポプラ社と『Yomokka!』の理念に共感した参加出版社の様々な作品をそろえ、現在、38社、4,300冊以上の作品を掲載しています(2024年7月現在)。掲載作品は今後も随時追加されていきます。
インターフェースはこどもたちが直感的に操作できるように工夫しており、導入に時間をかけず、使い始められます。また、本を読むだけではなく、様々な本と出会える機能も搭載しており、こどもたちの読書の幅を広げることができます。本が好きな子はもっと好きになり、苦手な子にとっても読書のきっかけになるようなサービスです。
・プレスリリース:【児童ユーザー1825名に調査】本が苦手だった児童にも有効 “本を読むのが好きになる”こどものための読み放題型電子図書館がアンケート結果を公開(2024年5月27日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000842.000031579.html
・サービスサイト>>>
https://kodomottolab.poplar.co.jp/mottosokka/yomokka/
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小・中学校向け<本と学びのプラットフォーム>『MottoSokka!』について
『MottoSokka!』は、「読書体験」や「探究体験」を通じて、好奇心から始まる自発的な学びの循環をこどもたちに届けるための本と学びのプラットフォームです。読み放題型電子図書館『Yomokka!』とオンライン事典サービス『Sagasokka!(さがそっか!)』の2つのサービスを提供しています。
現在、2つのサービスが11月30日まで無料でご利用いただける、お試しキャンペーンを実施中です。1IDよりお申込み可能で、最大で全児童生徒分+先生分までお申込みいただけます。キャンンペーンのお申込み、資料請求のお申込み、活用事例の紹介など、詳細はサービスサイトをご覧ください。
・MottoSokka!サービスサイト
https://kodomottolab.poplar.co.jp/mottosokka/
【ポプラ社のこどもの学び事業「こどもっとラボ」について】
ポプラ社では2021年度よりこどもの学び事業「こどもっとラボ」を立ち上げ、「あそびをもっと、まなびをもっと。」をコンセプトに、こどもの好奇心を育み自発的な学びの循環をサポートするコンテンツサービスおよび出版事業を展開しています。
・「こどもっとラボ」ブランドサイト:
https://kodomottolab.poplar.co.jp/
【出版社紹介】
社名:株式会社ポプラ社
本社所在地:〒東京都品川区西五反田3丁目5番8号 JR目黒MARCビル12階
設立:1947年6月
事業内容:児童書・一般書・学習資料や百科事典などの出版及び教育ICT事業
コーポレートサイト:
https://www.poplar.co.jp/