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イベント概要
開催概要:大村湾ごみゼロ カヌー・SUPツーリング
日程:7月7日(日)9時30分~15時30分
開催場所:時津町B&G海洋センター~崎野自然公園
参加人数:49人
主催:一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさき
共催:日本財団 海と日本プロジェクト/マリンデーフェスタとぎつ実行委員会
協力:長崎県地域環境課/(株)ヤマハマリン西九州/大村湾漁業協同組合/B&Gとぎつ海洋クラブ
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大村湾ってどんな海?海洋ごみを減らすには?
超閉鎖性海域の大村湾は波が穏やかで、カヌーやSUPを体験するのに適した海です。そんな大村湾の特徴や海洋ごみなどについて、出発前に学習しました。
講座①:大村湾について学ぼう!
クイズ形式で、大村湾は5市5町に囲まれた海であること、二重の閉鎖性海域が故に水の入れ替わりにくさが全国5位であることなどを学びました。また、水質基準となるCOD(科学的酸素要求量)とその推移についても学習。一時期は基準値2.0mg/Lを越えていたものの、様々な取り組みにより令和4年の観測では基準値まで改善されたと話がありました。
講座②:大村湾を元気にする二枚貝のお話
大村湾に生息するアサリの水質浄化作用について、植物プランクトンで濁った水がアサリを入れることでキレイになる様子を実際の動画を見て学びました。また、着艇ポイントの「ガラスの砂浜」はアサリを増やすために造成され、大村湾の水質改善に寄与していることを学びました。
講座③:海洋ごみ問題解決に向けて私たちにできること
世界中で年間約800万トン、ジャンボジェット機にすると約5万機分のごみが発生していること、海に流れでたプラスチックは400年以上も海を漂うこと、海洋ごみの約8割は陸から発生していることなどを学びました。大村湾は陸に囲まれた海、大村湾に流れる川が繋がる5市5町がワンチームでごみ削減に取り組むと、美しい大村湾は守れると呼びかけがあり、参加者のごみへの意識が高まったようでした。
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いよいよ出発!大村湾を体験しよう!
講座終了後、外に移動してカヌーやSUPの操作方法を教えてもらい、いよいよ出発です!みんなワクワクした表情で大村湾へ繰り出していきました。多少風がありましたが、やはり穏やかな大村湾。安心してカヌー・SUPを楽しむことができました。思うように進めない参加者もいましたが、スタッフのアドバイスを聞きながら前進し、無事に全員が崎野自然公園に到着。ちょっぴり疲れもみえましたが、達成感にあふれた表情がみられました。
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大村湾の海産物って美味しい!食べたあとは、ごみ拾いで大村湾をきれいに
昼食は、大村湾で獲れた海産物でBBQ!大村湾漁協の方に牡蠣やイカ、鯖などをたくさんご用意いただき、大村湾で多くの海産物が獲れることを学ぶことができました。参加者はみんな「美味しい~!」を声を上げてBBQを楽しんでいる様子でした。
昼食後は公園下に移動し、午前中の講義で話があった「ガラスの砂浜」の清掃活動を行いました。広くはない砂浜ですが、大きな発砲スチロールやプラスチックの袋など10分ほどでたくさんのごみが集まり、ごみに対する意識向上に繋がりました。
清掃活動後、再度カヌーやSUPに乗り込み、スタート地点のB&G海洋センターを目指して出発。帰りも風がありましたが、無事に全員が帰着でき、参加者からは「楽しかった」「貴重な体験ができた」「また参加したい」などの声が聞かれました。
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参加した子ども・保護者からの声
・イベントを通して大村湾に愛着がわいたので参加してよかった。(小学4年生)
・お話を聞いたことで海のことがわかった。陸のごみ拾いをしたい。(小学5年生)
・親子でカヌーに乗船したり、日常では体験できないことができて良かった。(50代男性)
・大村湾が閉鎖的な海であり、綺麗にするためには様々な工夫が必要であることを学んだ。また海側から陸地を見ることで、工場、下水処理施設など水質に関わる色々な施設があることを知れた。(30代女性)
<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさき
URL:
https://nagasaki.uminohi.jp
活動内容 :県内企業・団体への「海と日本プロジェクト in ながさき」への参加要請、海と日本プロジェクト in ながさき 応援動画の制作・放送やホームページの制作、長崎県独自の特徴を活かしたイベントの開催 など
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
「大村湾ワンダーベイプロジェクト」
超閉鎖性海域であるが故に、周辺地域の生活環境が影響しやすい大村湾は、地域住民・企業・自治体がワンチームとなって取り組み、大村湾を大切に守る気持ちを育む必要があります。そこで、2023年度新たに立ち上がったのが「大村湾ワンダーベイプロジェクト」です。日本財団 海と日本プロジェクトの活動の一環として、豊かで美しい大村湾を守るために推進するプロジェクトです。