株式会社イー・コミュニケーションズ(本社:東京都港区、代表取締役:佐藤信也)は、学内試験に携わっている高等学校・大学の教職員103名を対象に、オンライン試験導入に関する意識調査を実施しましたので、お知らせいたします。
■調査概要
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調査名称:オンライン試験導入に関する意識調査
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調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
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調査期間:2024年7月1日〜同年7月2日
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有効回答:学内試験に携わっている高等学校・大学の教職員103名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「株式会社イー・コミュニケーションズ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:リンク
■高校・大学でのオンライン試験は、78.6%が「導入していない」と回答、「導入している」高校・大学は2割以下の結果に
「Q1.お勤め先では、現在オンライン試験を導入していますか。」
(n=103)と質問したところ、
「導入している」が15.6%、「導入していない」が78.6%
という回答となりました。
・導入している:15.6%
・導入していない:78.6%
・わからない/答えられない:5.8%
■オンライン試験を導入していない教職員の8割以上が、学内試験におけるオンライン試験の導入をも「検討していない」実態
Q1で「導入していない」と回答した方に、
「Q2.学内試験においてオンライン試験の導入を検討していますか。」
(n=81)と質問したところ、
「全く検討していない」が64.2%、「あまり検討していない」が19.8%
という回答となりました。
・非常に検討している:0.0%
・やや検討している:6.2%
・あまり検討していない:19.8%
・全く検討していない:64.2%
・わからない/答えられない:9.9%
■オンライン試験の導入を検討したきっかけ、「試験実施に要する業務が負担となったから」「学校内のペーパーレス化が進んだから」が60.0%で同率1位に
Q2で「非常に検討している」「やや検討している」と回答した方に、
「Q3.学内試験においてオンライン試験の導入を検討したきっかけを教えてください。(複数回答)」
(n=5)と質問したところ、
「試験実施に要する業務が負担となったから」が60.0%、「学校内のペーパーレス化が進んだから」が60.0%、「ペーパー試験実施によるコストを削減したかったから」が40.0%、「作成した試験のミスの修正が大変だったから」が40.0%
という回答となりました。
・試験実施に要する業務が負担となったから:60.0%
・学校内のペーパーレス化が進んだから:60.0%
・ペーパー試験実施によるコストを削減したかったから:40.0%
・作成した試験のミスの修正が大変だったから:40.0%
・ペーパーの紛失などがあったから:20.0%
・不正が起こるかもしれないから:0.0%
・その他:20.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■「世の中がペーパーレスの時代になってきているから」や「新型コロナ感染症の蔓延」などのきっかけも
Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、
「Q4.Q3で回答した以外に、学内試験においてオンライン試験の導入を検討したきっかけがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」
(n=5)と質問したところ、
「世の中がペーパーレスの時代になってきているから」や「新型コロナ感染症の蔓延」
など3の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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35歳:世の中がペーパーレスの時代になってきているから。
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60歳:新型コロナ感染症の蔓延。
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61歳:コ
ロナ対策で遠隔授業が導入されてから、試験もオンラインが導入された。
■オンライン試験を導入していない教職員の7割以上から、オンライン試験の導入に「不安を感じる」の声
Q1で「導入していない」と回答した方に、
「Q5.もしオンライン試験を導入するとしたら、不安を感じますか。」
(n=81)と質問したところ
、「非常に感じる」が39.6%、「やや感じる」が33.3%
という回答となりました。
・非常に感じる:39.6%
・やや感じる:33.3%
・あまり感じない:11.1%
・全く感じない:7.4%
・わからない/答えられない:8.6%
■ペーパー試験を続ける理由、「学校内でシステムが完備されていないから」が61.7%で最多
Q1で「導入していない」と回答した方に、
「Q6.あなたがペーパー試験を続ける理由を教えてください。(複数回答)」
(n=81)と質問したところ、
「学校内でシステムが完備されていないから」が61.7%、「学校内での合意が取れないから」が29.6%、「学校内の予算が足りていないから」が27.2%
という回答となりました。
・学校内でシステムが完備されていないから:61.7%
・学校内での合意が取れないから:29.6%
・学校内の予算が足りていないから:27.2%
・オンライン試験に移行することが面倒だから:23.5%
・オンライン試験の情報収集をする時間がないから:18.5%
・その他:6.2%
ー61歳:試験の公正さを確保するため
ー56歳:公正に実施できるとは限らないから
ー59歳:不正防止
・わからない/答えられない:8.6%
■「職員のリテラシーにばらつきがある」や「オンライン試験は不正がおこなわれそう」などの理由も
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、
「Q7.Q6で回答した以外にペーパー試験を続ける理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」
(n=74)と質問したところ、
「職員のリテラシーにばらつきがある」や「オンライン試験は不正がおこなわれそう」
など43の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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62歳:職員のリテラシーにばらつきがある。
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47歳:オンライン試験は不正がおこなわれそう。
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49歳:ペーパー試験に特に問題や不具合を感じていないから。
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43歳:学校は作り自体がアナログなので全国一斉に変えないと難しい。
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59歳:現時点での必要性と費用対効果。
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60歳:数学は、手を動かして解くことが必要。
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55歳:まだ
一人一台の端末が整備されていない。不正抑止の方法がよくわからない。ネットワークが弱く、不具合が出ることがある。トラブル発生時に対応できる人員が限られている。(一部の人間に負担が集中する)
■試験の不正対策において安心感を感じる対策方法、約半数が「一斉受験をする」と回答
「Q8.試験の不正対策において、あなたが安心感を感じる対策方法を教えてください。(複数回答)」
(n=103)と質問したところ、
「一斉受験をする」が48.5%、「使用できる端末を制限する」が41.7%、「Webカメラで監視をする」が31.1%、「顔認証で本人確認をする」が31.1%
という回答となりました。
・一斉受験をする:48.5%
・使用できる端末を制限する:41.7%
・Webカメラで監視をする:31.1%
・顔認証で本人確認をする:31.1%
・AIで不正を検出する:23.3%
・不正した際の罰則を記載した同意書への同意取得:23.3%
・問題内容をランダムで出題する:22.3%
・本人確認証の提示:16.5%
・その他:5.8%
・特にない:15.5%
・わからない/答えられない:9.7%
■試験の不正対策において、対策として弱いと感じる対策方法、「不正した際の罰則を記載した同意書への同意取得」「本人確認証の提示」などが上位に
「Q9.試験の不正対策において、あなたが対策として弱いと感じる対策方法を教えてください。(複数回答)」
(n=101)と質問したところ、
「不正した際の罰則を記載した同意書への同意取得」が29.7%、「本人確認証の提示」が24.8%、「AIで不正を検出する」が15.8%
という回答となりました。
・不正した際の罰則を記載した同意書への同意取得:29.7%
・本人確認証の提示:24.8%
・AIで不正を検出する:15.8%
・Webカメラで監視をする:14.9%
・顔認証で本人確認をする:12.9%
・問題内容をランダムで出題する:12.9%
・使用できる端末を制限する:11.9%
・一斉受験をする:6.9%
・その他:1.0%
・特にない:13.9%
・わからない/答えられない:19.8%
■まとめ
今回は、学内試験に携わっている高等学校・大学の教職員103名を対象に、オンライン試験導入に関する意識調査を実施しました。
まず、オンライン試験を導入している学校はわずか15.6%にとどまり、78.6%は導入していないことがわかりました。導入に至らない主な理由は、「学校内でシステムが完備されていないから」(61.7%)、「学校内での合意が取れないから」(29.6%)でした。一方、オンライン試験の導入を検討している教職員に検討のきっかけを質問したところ、「試験実施に要する業務が負担となったから」「学校内のペーパーレス化が進んだから」がともに60.0%で上位となりました。また、オンライン試験を導入していないと回答した教職員の7割以上が「オンライン試験を導入するとしたら、不安を感じる」と回答しており、試験の不正対策として安心感を得られる方法には「一斉受験をする」(48.5%)、「使用できる端末を制限する」(41.7%)が上位に挙げられました。
今回の調査では、オンライン試験導入の現状と課題が明らかになりました。オンライン試験の低い導入率の背景には、学校内でのシステム未整備や、従来のペーパー試験からオンライン試験への移行に対する教職員の不安感があることがわかりました。教育現場のデジタル化を推進するためには、システム整備や教職員の合意形成に向けた取り組みと同時に、オンライン試験の信頼性と公平性を確保するための技術的・制度的な取り組みも必要です。今後教育現場でのオンライン試験導入が進むにつれ、不正行為を防止しつつ、公平なオンライン試験環境を提供できるリモート監視システムの導入は、教育現場でのオンライン試験の普及に向けた鍵となるのではないでしょうか。
■オンラインテストを厳正・厳格に行える試験専用のAIを活用したリモート監視ソリューション ‐ Remote Testing とは
「Remote Testing」は、オンラインテストを厳正・厳格に行える試験専用のAIを活用した
リモート監視ソリューションです。下記のような特徴があります。
・Webカメラによる受験者の録画とAIによる自動解析で、不正行為を抑止・防止。
・当社のIBTシステム「MASTER CBT PLUS」と標準連携し、すぐにオンラインによるリモート型CBTを開始可能。
・運用設計や導入のサポートを提供。
・同時5,000までの一斉試験に対応が可能で、社内試験の同日同時刻実施が可能。
・テストセンター型CBT申込時に、リモート受験を選択でき、受験者の利便性を向上。
会場型CBTと同等の厳正・厳格な受験環境をオンラインで提供し、不正行為を防止しながら、受験者に多様な受験環境を提供します。
■会社概要
会社名 :株式会社イー・コミュニケーションズ
設立 :2000年5月1日
代表者 :代表取締役 佐藤 信也
所在地 :〒106-0032 東京都港区六本木7-15-7 新六本木ビル SENQ六本木704
事業内容:1. 資格・検定試験各種ソリューションの提供
2. 資格・試験運営コンサルティング並びにシステム設計
3. eラーニングサービスの提供
4. 各種コンテンツ制作、提供、販売
5. インターネットによる販売代金の決済業務及び計算事務の受託業務