調査背景
株式会社manabyは、就労移⾏⽀援をはじめとした障害福祉事業を展開しております。今回の調査は、梅⾬の時期における⾝体・メンタルの不調(通称:梅雨うつ)による⽇常⽣活への影響を把握することを⽬的にしています。
調査まとめ
① 最も辛い症状は「頭痛」「やる気がでない」「不安・気持ちの落ち込み」「身体がだるい」
② 半数以上が「1ヶ月程度」梅雨うつの症状が続いた
最も辛い症状第1位は「頭痛」
■最も辛い症状は何ですか?
・頭痛 79票(25.6%)
・やる気がでない 63票(20.4%)
・不安、気持ちの落ち込み 56票(18.1%)
・身体がだるい 56票(18.1%)
・肩こり、関節痛 13票(4.2%)
・めまい 11票(3.6%)
・不眠 9票(2.9%)
・イライラ 8票(2.6%)
・注意力の低下 4票(1.3%)
・食欲不振 3票(1.0%)
・動悸 1票(0.3%)
・吐き気 1票(0.3%)
・耳鳴り 0票(0.0%)
・その他 5票(1.6%)
※少数点第2位以下は四捨五入
梅雨うつで最も辛い症状、第1位は「頭痛」、2位「やる気がでない」、3位「不安・気分の落ち込み」「身体がだるい」という結果になりました。
梅雨うつでは、メンタルのみならず、身体にも大きく影響していることが分かりました。
では具体的にどのような症状があったのか、エピソードを紹介します。
【最も辛い症状:第1位「頭痛」のエピソード】
・
梅雨の湿気と低気圧のせいで気圧病を起こすことが多い時期で、締め付けられるような頭痛と眼痛、吐き気が毎日のように起こって仕事も家事も何もやる気がおきない。特に頭痛が酷くてこのまま消えたいと思うくらい気分が落ち込む。
・肩凝り、だるさ、歯が疼く感じが出て、最終的に頭痛で動けなくなります。だるさが出てくると気持ちも落ち込み寝て過ごすことが増え、人にも会わなくなります。ご飯も作る気になれず、天気が悪い日は特にひどいので温めるだけですむメニューや食材、レトルトなどはいつも準備しておかなくてはなりません。
もともと頭痛持ちで梅雨の時期になると、毎日頭痛が続く、頭痛によって気持ちが沈んでしまい、仕事や家事が手につかないというコメントが多かったです。
特に頭痛は鎮痛剤以外に自分でできる対策が限られているため、辛いと感じる人が多いようです。
頭痛がひどく日常生活に影響がある場合、「頭痛外来」のある病院や内科・脳神経内科に受診するのも1つの方法です。
【最も辛い症状:第2位「やる気がでない」のエピソード】
・
疲労感と倦怠感が常にあり、アクティブに活動できなくなる。集中力低下で仕事のパフォーマンスも悪くなり、ミスが増えてさらに落ち込む。
・身体から全く覇気というか、生気さえ感じられなくて、梅雨の1ヶ月ぐらいは誰とも会っていないし、会話すらしていませんでした。
やる気が出ず、全てのことへ億劫になる、仕事へ集中できず、作業効率が落ちて自己嫌悪に陥るというコメントが多数ありました。
梅雨の時期は日照時間が少なく、日光に当たる時間が減るため、「幸せホルモン」と言われてるセロトニンが分泌が減りやすくなります。その結果セロトニン不足になり、落ち込みやすく、憂鬱な気分になることがあるようです。
【最も辛い症状:第3位「不安・気持ちの落ち込み」のエピソード】
・
気持ちが不安定になり、いろんなことがいつもに増して不安になったり、考えすぎてしまったりすることによって、胃の不調もきたしたり悪循環になります。
・ジェットコースターなみに気持ちが落ちてしまって、何も出来なくなり、動けない自分が惨めで、頭の中がぐちゃぐちゃになり、説明出来ないような不安に襲われます。
原因不明の不安に襲われたり、気持ちが落ちているため、いつもよりネガティブに考えてしまうというコメントが多く挙がりました。
また梅雨の時期は湿気も気温も高いため、自分の汗のにおいが周りに迷惑をかけていないかと神経質になりやすいというエピソードもありました。
【最も辛い症状:同率3位「身体がだるい」のエピソード】
・
頭痛と合わせてしんどかったです。郵便物を取り忘れたり、麦茶を飲もうとして冷蔵庫の扉を閉め忘れたり、歯磨きしないまま寝たり、毎日の簡単なルーティンを忘れる(できない)日が続きました。
・湿度が1年で1番高い時期なので体全体に湿気がまとわりついて体全体がとても重く感じます。そのように物理的にもですが、その期間が長くなればなるほど気持ちも重くなり、体感的にはより重く感じるようになりました。
まず身体が重くなり、その結果やる気がでない、いつもしていたことが面倒になるというコメントが多くありました。また身体の不調が影響し、精神的な部分でも不調を感じていることが分かりました。
半数以上が「1ヶ月程度」症状が続いた
■症状はどれくらい続きましたか?
・1ヶ月程度 174票(56.3%)
・1週間程度 106票(34.3%)
・3ヶ月程度 17票(5.5%)
・それ以上 9票(2.9%)
・半年程度 3票(1.0%)
・1年程度 0票(0.0%)
※少数点第2位以下は四捨五入
症状が続いた期間は第1位「1ヶ月程度」、2位「1週間程度」、3位「3ヶ月程度」となりました。
「1ヶ月程度」と答えた人は56.3%で、2人に1人は梅雨うつが1ヶ月程度続いていることが分かります。
また「1週間程度」と答えた人は34.4%で、90%以上の人が「1週間~1ヶ月程度」梅雨うつの症状があることが明らかになりました。
【経験談】梅雨うつをどうやって乗り越えた?
【経験談】
・頭痛がひどくなる前に早めに頭痛薬を飲む。梅雨のせいだとあきらめてクヨクヨせず好きなことをする。夜は早めに就寝する。
・カラッと晴れるのを待ち望むだけ。なるべく気がまぎれるようなことして乗り切る。普段やらない新しい料理にチャレンジしたりして「おうち時間」を楽しむ。
・空気がべたつく感じが嫌なので、室内にいるときは除湿機を使うなどし、屋外にいるときは肌触りの良いさらっとした生地を使った洋服を選ぶなどして対策しています。
・なるべく何事も考えすぎないようにしました。あと、不安で落ち込んでいる自分を責めすぎないようにも気をつけました。「長い人生、そういう時もあるよ」とか「今は心を休憩させるべき時なのかも」などと、無理矢理でもいいので明るく前向きに考えて、思う存分休んでみたり。『休む自分』を責めずに、もう開き直って思いっきり休んだら、少し精神的にはマシになって、『まぁいいや』と思えることが増えました。
「梅雨うつ」を以下の方法で、対処している方が多くいらっしゃいました。
・頭痛薬や漢方薬など、梅雨うつの症状に合わせた薬を服用する
・睡眠時間を増やす
・休日も生活リズムを崩さない
・血流をよくする(マッサージ、家でできる運動、湯舟につかる)
・無理をせず、休息をとることを第一にする
・時期が過ぎるのを淡々と待つ
・おうち時間に新しいことへチャレンジする など
特に休日に動かないと時間を損した気分になることがありますが、梅雨の時期は身体を休めることに注力し、「梅雨のせい」とあえて他責するのもいいのではないでしょうか。
また「やる気が出ない状態がずっと続いていて、生活に影響が出てしまっている」場合は心療内科や精神科へ、「頭痛やめまいで動けない」場合は頭痛外来がある病院や脳神経外科・内科に通院してみると、梅雨うつの改善に繋がるかもしれません。
この記事について
▼本記事
【梅雨うつ】309人にアンケート!梅雨の不調と対策は?
https://mana-pocket.com/post-12791/
▼調査概要
調査内容:「梅雨の時期の不調」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年6月7日~2024年6月21日
調査人数:309名
対象者 :梅雨の時期に不調を感じた経験がある⽅
▼アンケート属性
■性別
男性 101名(32.7%)
女性 208名(67.3%)
■年代
・10代 2名(0.6%)
・20代 45名(14.6%)
・30代 109名(35.3%)
・40代 110名(35.6%)
・50代 38名(12.3%)
・60代以上 5名(2.1%)
〈会社概要〉
社名 :株式会社manaby
本社 :〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30 ディーグランツ仙台ビル5階
代表者 :代表取締役社⻑ 岡﨑 衛
設⽴ :2016年6⽉
会社HP :
https://manaby.co.jp/
〈運営メディア〉
マナポッケ:
https://mana-pocket.com/