第65回文化庁芸術祭舞踊部門大賞受賞作品の名作をこの夏再演

谷桃子バレエ団の「Les Misérables（レ・ミゼラブル）」は2010年に望月則彦の振り付けで初めて公演し、翌年2011年には「第65回文化庁芸術祭舞踊部門大賞」を受賞した現代バレエの名作です。

その後12年間は様々な事情により公演の機会がない作品になっていましたが、2022年に芸術監督の髙部尚子によって改定振付がなされ待望の公演を迎えました。

そして今年2024年夏。新たなシーンと役を加えバージョンアップした作品をお届けします。

配役も大きく変更し、古典バレエとは異なる魅力で真の「心で踊る」「役に生きる」を表現し、観客のみなさまを18世紀末のフランスへ誘います。

公式Youtubeチャンネルは総再生回数3000万回を誇る、SNSを活用した注目のバレエ団

谷桃子バレエ団は1949年、昭和24年に創設。今年で75周年を迎える日本のバレエ史に名を刻む老舗バレエ団です。

魅力は、心からバレエを演じ観客を物語に引き込む高い表現力と、団員個々のキャラクター性の高さです。

公式Youtubeチャンネルでは、「THE ROLAND SHOW」を手掛けるソンDチームがプロディースを行う団員の密着ドキュメンタリーが好評で、舞台で踊ることに魅せられた若者が夢を追い、成功の階段を駆け上がる姿を追いかけます。

そんなYoutube人気を反映するように、6月の公演「TMB HISTORY GALA PERFORMANCES」はチケット即日完売となり、谷桃子バレエ団始まって以来の追加公演を実施しました。

この夏、見る者の心を揺さぶる表現力で鳥肌モノのバレエ公演を

「Les Misérables（レ・ミゼラブル）」の原作はフランスの作家ヴィクトル・ユーゴーによる壮大な物語であり、人間の魂の深さと希望、絶望、愛、そして赦しの物語です。18世紀末フランスの激動の時代を背景に、貧困と闘いながら生きる人々の姿を描いています。

物語の中心には、元囚人ジャン・ヴァルジャンがいます。彼は過去の罪を償おうと決意し、正直で善良な人間として新しい人生を歩もうとしますが、無情な警察官ジャヴェールに追われ続けます。ジャン・ヴァルジャンの人生は、孤児の少女コゼットを守り育てることで、大きく変わっていきます。彼はコゼットの幸福のためにすべてを捧げる覚悟を持ち、数々の困難に立ち向かいます。

一方、バリケードでの革命に参加する若者たち、恋に悩むコゼットとマリウス、苦境に立たされる女性ファンティーヌなど、数多くのキャラクターたちの運命が交錯します。それぞれのキャラクターが抱える苦しみや喜びは、見る者の心を揺さぶります。

ユーゴーの美しい描写と深い洞察力を、谷桃子バレエ団の高い表現力で言葉の無いバレエへと昇華し、どんなに厳しい状況でも希望を失わず、人々が助け合い愛し合うことの大切さを教えてくれます。

「ただ生きるためじゃない、人間らしく愛に生きるために」

まさに、現代を生きる私たちだからこそ響く、正義と愛のエモーショナルな物語をお楽しみください。