1、背景
TOWINGと日本農業は、2024年3月より栃木県宇都宮市にて、高機能バイオ炭「宙炭」を活用したシャインマスカットの栽培を開始いたしました。宙炭とは、地域の未利用バイオマスの炭化物に、TOWINGが保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養して実現した農業資材です。農地に施用すると、作物の品質や収穫量向上、温室効果ガス排出量削減や、資源循環の促進などが可能となります。
本取り組みに際し、日本農業は、果樹の早期成園化で注目を集める「根域制限栽培」を採用するなかで、収穫量増加や品質向上にくわえ、環境負荷軽減によるサステナブルな農業の実現を目指し、「宙炭」の導入にいたりました。「根域制限栽培」と「宙炭」による相乗効果で、より生産性が高く、高品質、かつ環境負荷の低い次世代農業によるシャインマスカットの栽培を目指します。
またシャインマスカット栽培や「根域制限栽培」における「宙炭」の施用は本取り組みが初となり、日本農業と共同で生育調査を実施いたします。今後は調査結果をもとに、同圃場におけるシャインマスカット栽培をはじめ、他品目や多様な栽培方法における「宙炭」の施用拡大を目指し、持続可能な農業の普及・発展に向けた取り組みを促進していきます。
2、経過報告
2024年3月より、日本農業の子会社・ジャパングレープ株式会社が運営する約4haの新規整備圃場(栃木県宇都宮市)にて、シャインマスカットの定植10本に「宙炭」の施用を開始いたしました。2025年9月頃には、広く採用される栽培方法に比べ、採用する根域制限栽培では約40%増の収穫量を予定し125Lの宙炭を使用したことで14.4kgの温室効果ガス削減が見込まれます。また「宙炭」の施用の拡大も視野に入れて進めてまいります。
3、圃場の説明
場所:栃木県宇都宮市坂戸町
広さ:4ha
4、株式会社TOWINGについて
「持続可能な超循環型農業を地球・宇宙双方で実現する」をミッションに掲げる、2020年2月創業の名古屋大学発インパクトスタートアップです。地域の未利用バイオマスの炭化物に同社が保有する土壌由来の微生物群を効率的に選別・培養する技術を用いて実現した農業資材、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発・販売しています。農地に施用すると、作物の品質や収穫量向上、温室効果ガス排出量削減や、資源循環の促進などが可能です。農林水産省みどりの食料システム法基盤確立認定事業者であり、2022年度「STI for SDGs」アワード 文部科学大臣賞など受賞多数。
HP:
https://towing.co.jp/
<TOWINGの概要>
住所 |
〒464-8601 愛知県名古屋市千種区不老町1番 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学インキュベーション施設 |
代表者 |
西田 宏平 |
設立年月日 |
2020年2月27日 |
URL |
<本件に関するお問い合わせ>
5、日本農業株式会社について
社名:株式会社日本農業(英文表記:Nihon Agri,inc.)
代表者:代表取締役CEO内藤祥平
住所:〒141-0031 東京都品川区西五反田1丁目13-7 マルキビル101
事業内容:農作物の生産・加工および輸出・販売、農業経営コンサルティング等
設立:2016年11月
URL:
http://nihon-agri.com/