ご好評いただいた昨年に引き続き、来る2024年9月17日(火)中秋の名月の日に、「山荘 京大和」と「パーク ハイアット 京都」は一夜限りのディナーイベント「観月の夕べ」をご開催いたします。和洋折衷のコース料理に芸舞妓の舞、歴史的建造物を舞台にした能の舞が織りなす秋の夜の幻想的なひと時をお過ごしください。
初めにパーク ハイアット 京都の宴会場「木洩陽(KOMOREBI)」にて、京大和の料理長 中島光雄(なかじま みつお)とパーク ハイアット 京都の総料理長 井料剛(いりょう つよし)が厳選した旬の食材でご用意する和洋折衷のコース料理を芸舞妓の舞をご覧いただきながらご堪能ください。その後は「山荘 京大和」の保存庭園にて、琴の演奏を聴きながら、和菓子とお抹茶でお月見をお楽しみください。美しい秋の夜のハイライトとして歴史的建築物「翠紅館」を舞台に、観世流シテ方河村浩太郎(かわむら こうたろう)氏をお招きし、半能「屋島」をご覧いただきます。「屋島」は平家物語を基に作られた曲で世阿弥作と言われています。月明かりの下、青年義経が颯爽と勝ち戦の様子を語って聞かせるめでたい曲として江戸時代に数多く上演されたものです。中秋の名月の下、古の昔を想像しながら、京都随一の展望を誇る絶好のロケーションで幻想的な能の舞をお楽しみください。
河村浩太郎(かわむら こうたろう)
観世流シテ方。1985年京都府京都市生まれ。
2歳初舞台、幼少より父 信重、祖父 禎二の元で稽古を受け以後子方を220番余り勤める。11歳初シテ「猩々」。同志社中学校在学中、海外公演に初参加。父と共にスカイパーフェクトTV 「能へ行こう」「能の旅ごころ」シリーズに出演。その後十三世林喜右衛門師に師事。2014年独立。京都能楽会会員。
河村純子(かわむら じゅんこ)
福岡出身。同志社大学 文学部卒業。
故 河村 信重(観世流シテ方 重要無形文化財保持者)と結婚後、河村能舞台の運営に携わり、「女性のための能を知る会」を20年近く続ける。能を見たことがない人や若い世代に向けた「能楽おもしろ講座」を平成8年より開始。修学旅行生、外国人、一般の利用は、今までに59万人を超える。カナダ、エジプト等、外国大使へのレクチャーも実施。京都市生涯学習室、山形県生涯学習室、宝塚国際交流協会、京都商工会議所支店長部会、京都経済同友会支店長部会での講演会や、京都駅ビル屋上庭園でのイベントなども手掛ける。
和洋折衷5コース(アルコールドリンクペアリング付)
■渡り蟹と菊菜の菊花和え イクラ / かます雲丹巻繊焼き /
射込み銀杏松葉刺し / すすき牛蒡 / 無花果胡麻味噌 /
紅葉型揚げさつまいもチップ
コースは「山荘 京大和」の美しい前菜から始まります。菊を使用したおひたしは、菊を愛で長寿や無病息災を祈願する重陽の節句に由来します。俵に見立てたかますの巻繊焼きや、すすきに見立てた牛蒡はともに豊作を願って作られたお料理です。彩り豊かな前菜は収穫祭の意味合いもあった中秋の名月を愛でる会にふさわしい一皿です。
■十三夜 玉子豆腐 / 名残鱧 梅団子 松茸 三度豆 柚子
二品目の椀盛は季節の移ろいを表現し、最も相性の良い秋の食材と言われる名残の鱧と走りの松茸に、豆名月に因んだ三度豆をあしらいました。玉子豆腐はこれから月が満ちていく事で縁起が良いとされる十三夜の月に見立てています。
■的鯛のウェリントン ヴァンブランソース
三品目、的鯛のウェリントンはコクと旨味が強いとされる的鯛と車海老で作る濃厚なムース、マッシュルームペーストをほうれん草とパイ生地で包み込み焼き上げました。パイ生地のサクサクとした歯ごたえと、しっとりと焼きあがった的鯛、ムースの優しい口溶けの良さを同時にご堪能いただけます。淡泊な味わいのお魚とマッシュルームの濃厚な味わいにあわせた白ワインベースのさっぱりとしたソースでお召し上がり下さい。
■近江牛テンダーロイン 南瓜のニョッキ 林檎のチャツネ
コースのメインは近江牛の柔らかなテンダーロインをしっとりとジューシーに焼き上げ、付け合わせには、秋の食材南瓜とパルメザンチーズを使ったニョッキに香り高い黒トリュフをあしらいます。赤ワインビネガーを効かせた甘酸っぱい紅玉林檎のチャツネが、近江牛の味わいをより一層引き立てます。
■栗とカシスのパブロヴァ 無花果 柚子
締めくくりは優しい甘みのマロングラッセと、甘酸っぱいカシスのソースが織りなす秋の季節を表現した繊細なデザートです。フロマージュブランと京都城陽産のみずみずしい無花果で作るアイスクリームに、水尾の柚子の皮をあしらい、全体の甘さを控えめにして、爽やかな秋の風味をお楽しみいただけるよう仕上げました。
和洋折衷5コース(アルコールドリンクペアリング付)
◆嘉 スパークリング シャルドネ 高畠ワイナリー
渡り蟹と菊菜の菊花和え イクラ
かます雲丹巻繊焼き
射込み銀杏松葉刺し
すすき牛蒡
無花果胡麻味噌
紅葉型揚げさつまいもチップ
◆月の桂 ブランシェ 増田徳兵衛商店
十三夜 玉子豆腐
名残鱧 梅団子
松茸 三度豆 柚子
◆キスヴィン 甲州 キスヴィンワイナリー
的鯛のウェリントン
ヴァンブランソース
◆菊鹿 シャルドネ 菊鹿ワイナリー
近江牛テンダーロイン
南瓜のニョッキ 林檎のチャツネ
◆金徳葡萄酒カベルネフラン 河内ワイン
栗とカシスのパブロヴァ
無花果 柚子
◆“Kangetsu” エスプレッソマティーニ
山荘 京大和 料理長 中島光雄(なかじま みつお)(右)
1998年に日本料理の道を志し、東京・京都で修業を積み、2003年に京大和に入社。2010年より「山荘 京大和」の副料理長と食品部門の料理長を兼務し、2023年7月に料理長に就任。日本料理の伝統を守りつつ、新しいことにもチャレンジしていくよう、スタッフ一同日々取り組んでいる。
パーク ハイアッ ト京都 総料理長 井料 剛(いりょう つよし)(左)
2000年に料理人としてのキャリアをスタート。その後、パーク ハイアット シドニーや、アンダース東京などのラグジュアリーホテルで要職を歴任。2019 年2 月にパーク ハイアット 京都 総料理長に就任する。総料理長としてチームワークを何より重視し、チームと一丸となって、4つのレストランとバーの個性を際立たせ、ラグジュアリーゲストハウスとしてのユニークな食体験を提供している。
山荘 京大和 × パーク ハイアット 京都 ディナーイベント「観月の夕べ」
開催日
:2024年9月17日(火)
開催時間
:17:30 受付開始 / 18:00 開場 / 21:00 閉場
内容
:和洋折衷5コース(アルコールドリンクペアリング付)、芸舞妓の舞、山荘 京大和の庭園での観世流の能の鑑賞、お月見にちなんだ和菓子とお抹茶。
(「翠紅館」を舞台に見立て、庭園に席を設けご鑑賞いただきます。演目は「屋島」を予定しております。)
※雨天の場合は、能の上演はホテル内で行いますのであらかじめご了承ください。
価格
:70,000円(税金・サービス料込)
場所(所在地)
:パーク ハイアット 京都
(〒605-0826京都府京都市東山区高台寺桝屋町360)
※こちらから事前決済にてご予約いただけます。
お問い合わせ:電話 075-531-1234 ・Email kyoto.park@hyatt.com
山荘 京大和について
「山荘 京大和」は、京都東山の中腹に位置する明治10年(1877年)創業の料亭です。周囲には洛東の観光名所、高台寺や清水寺などがあり、高さ制限のある景観保護地区の中にありながら、八坂の五重塔と古都の街並み京都を一望できる大変希少なロケーションを有しています。この地の歴史は古く、延暦元年(782年)に建立された霊山寺に端を発し、豊臣秀吉も訪れたと言われています。江戸時代に西本願寺の別邸となった後、幕末には、三条実美・桂小五郎ら志士たちが集い、攘夷の方策を練った「翠紅館会議」の舞台となりました。昭和24年(1949年)に、一部を建て増し料理旅館として開業、そして令和元年(2019年)秋に、ラグジュアリーゲストハウス「パーク ハイアット 京都」を敷地内にお迎えしました。創業以来の京大和にしか無いものを守り続けながら、京都での新たなおもてなしの形を追求しております。
パーク ハイアット 京都について
パーク ハイアット 京都は、京の洗練された文化とパーク ハイアットの優美なホスピタリティーが融合した「ラグジュアリー ゲストハウス」です。世界遺産・清水寺へ至る二寧坂に面し、京都市最大の重要伝統的建造物群保存地区の中で日本家屋の外観が町に溶け込んでいます。京都市街と八坂ノ塔を同時に眺望するホテルは、明治10年創業の料亭「山荘 京大和」と共生し、静寂に包まれた70の客室と、4つの料飲施設、宴会場、スパを含むウエルネスセンターを完備。庭と家屋が一体化する「庭屋一如」の造りが、東山のいにしえの記憶と四季の移ろいを語ります。パーク ハイアット 京都でしか感じ得ない、過去から未来へ続くゆったりとした時の流れに浸る滞在をお楽しみください。