コピーライター、クリエイティブディレクターである武藤雄一を中心に2024年に設立した「文とアート出版」は、第一回出版作品であるアートブック「やがて、みんな幽霊」を7月26日(金)より出版します。そしてこの度アートブック「やがて、みんな幽霊」の出版記念としてリアル体験ができる『やがて、みんな幽霊展 ~怖くない幽霊屋敷~』(以下、『やがて、みんな幽霊展』)を“幽霊の日(※1)”である7月26日(金)を皮切りに8月4日(日)まで東京・代官山の「THE FACE DAIKANYAMA」にて入場無料で開催します。
アートブック「やがて、みんな幽霊」とリアル展示会『やがて、みんな幽霊展』のテーマは「無常と不変」です。仏教からはじまり、平家物語、方丈記(鴨長明)など、さまざまな時代、さまざまな人が考え、解釈を試みてる「無常」という概念。それは、今も日本人の精神や考え方の根底をつくっている一つです。
人生100年時代を迎える今、AIなどバーチャルな世界へのテクノロジーがさらに進化し、私たちはデータの日常化の中にいます。データとして残り続ける(生き続けることでの)「不老不死」や「永遠」が目の前まで来ているように感じるこの時代に「無常と不変」を、見つめなおし、生きること、死ぬこと、残り続けることを違う視点から考えてみる。そんな思考をめぐる体験ができます。
アートブック「やがて、みんな幽霊」には、10人の幽霊が登場します。例えば「道玄坂」のように、彼らの名前や、生きていた頃に暮らしていた土地の名が今も残っています。そんな地名に関わりのある幽霊たちです。彼らが生きていた時代は主に、戦国時代から江戸時代。リアル展示会『やがて、みんな幽霊展』では、そんな彼らが生きていた頃に、実際に暮らしの中にあっただろう「襖」に彼ら幽霊たちの姿が映し出される展示になっています。
当時彼らが襖を開けて次の間へ行ったように、来場する方も襖を開けながら、次の幽霊の間へと進んでいきます。それぞれの間には、彼らの空間が広がっています。襖を開け進み最後は蚊帳にたどり着きます。蚊帳の中は、4面に街の映像が流れ、幽霊たち現れます。
展示以外では、毎日先着50名様に背筋もヒヤッとする「幽霊ジュース」のプレゼントがあります。またフォトスポットで写真を撮ると、いないはずの代官山の幽霊との記念写真が撮れてしまう体験や、蚊帳の中に入ると幽霊たちがいる街の映像が4面に映し出されるマルチ映像体験など、会場内に漂う夏草の匂いとともに様々な体験が楽しめます。
※1:幽霊の日とは1825年(文政8年)のこの日、鶴屋南北作の『東海道四谷怪談』が江戸・中村座で初演されたことに由来しています。
■『やがて、みんな幽霊展 ~怖くない幽霊屋敷~』概要
名称: 『やがて、みんな幽霊展 ~怖くない幽霊屋敷~』
会期: 2024年 7月26日(金)から 8月4日(日) 11:00 – 19:00 ※入場は18:30まで
入場料: 無料
会場: THE FACE DAIKANYAMA
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町28-13 ROOB1-B2F
東急東横線「代官山」駅 徒歩3分
公式ホームページ:
https://buntoart.com/exhibition_yurei/
●夏のフォトスポット!! 代官山の幽霊との記念撮影!
アートブック「やがて、みんな幽霊」の中には10の幽霊たちが登場しますが、実はまだ幽霊がいた。それが代官山の幽霊です。フォトスポットに立って、写真を撮ると、いないはずの幽霊が写真に映り込んできます。
展示会で限定の特別出場の幽霊と記念写真を体験してみてください。
●背筋もヒヤッとする「幽霊ジュース」を毎日先着50名様にプレゼント!
会期の10日間、毎日先着50名様に背筋もヒヤッとする「幽霊ジュース」をプレゼントします。『やがて、みんな幽霊展』で唯一ヒヤッとできる、冷たい冷たいジュースです。暑い夏に体の芯からゾクゾクっとしてみてください。
●蚊帳(かや)の中での4面マルチ映像体験!
虫除けの蚊帳の中に入ると、幽霊たちがいる街の映像が4面に映し出されます。まるでその街の中に立ち、街のノイズとともに幽霊に出会うようなリアルな体験ができます。
●代官山駅からが展示会場に!?
最寄駅の東急東横東横線・代官山駅が36通りのメッセージポスターで包まれます。「やがて、みんな幽霊」とはどいことかが、面白おかしくわかってしまう?!。
そのメッセージの中に、ひょっとしたら当てはまることがあるかもしれない。そんな「よくあるシーン」と一緒に無常を体験できます。ビジュアルはアートブック「やがて、みんな幽霊」の表紙である、さまざまに輝く光の粒をイメージしています。
■アートブック「やがて、みんな幽霊」概要
道玄坂の土地の由来から、それにまつわる人、そして幽霊となって存在している今。そんな土地と、地名と、人の結びつきを探っていく。10の土地、10の事実、10の幽霊をめぐった先にみえてくる、無常と不変の入り口。人間から少し離れ「生きること、死ぬこと、残り続けること」をみつめる。
表紙には、宇宙のように無数にキラキラと輝く粒子。そして艶やかであやしい夜の世界が全面に広がっていく。言葉で感じ、ビジュアルで感じる1冊の思考ファンタジー。
著者:武藤雄一
発行所:文とアート出版
発売日:2024年7月26日
■「文とアート出版」について
コピーライター、クリエイティブディレクターである武藤雄一を中心に2024年に設立。文章とアート・文章とデザインの新たな組み合わせ、本における紙の意味、残らざるを得ないもの。それらを考え、カタチにしていくことを目ざしています。
武藤雄一 クリエイティブディレクター/コピーライター
企業経営におけるクリエイティブのあり方を追求。社会的な視点から、広告の枠を超えたプロジェクトを手がけている。
明治「THE chocolate」などのネーミングをはじめ、エスビー食品、ホテルオークラ、国立がん研究センター、サントリー、PR TIMES Wedding Parkなどのブランディング。東京コピーライターズクラブ新人賞・審査委員長賞。広告電通賞、ACC賞、ニューヨークADC金・銀・メリット賞などを受賞。
コピーライターが「無常」をブランデインングすると、どうなるか。
アートブック「やがて、みんな幽霊」は、10人の幽霊たちにそれぞれキャッチコピーとボディコピー(キャッチコピーから広がる文章・800字程度)を付け、さらに登場人物の背景やその時代を裏付ける歴史的な説明文からできています。
コピーライターと言う、複雑でさまざまに絡み合う事情を整理して一言で世の中の人たちに発信する仕事を通じ、「無常」という歴史の偉大な人たちが考えめぐらしている概念を、1行に集約する力で、「無常」をブランディングしてみたらどうなるのか。深いけど、楽しい。なんだかわからないけれど、おもしろい。遠いようだけど、実は身近なんだ。そんなふうに思っていただくために、短い言葉とダークファンタジーのようなビジュアルと、みんなが知っている夏の代表選手「幽霊」をタレントにして、「無常」をブランディングした試みとなっています。