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フマキラー株式会社 (本社:東京都千代田区、社長:大下 一明)は、2024年、創立100周年を迎えます。衛生害虫による感染症で多くの人が苦しんでいた大正時代、世界に先駆けて除虫菊を主成分とする液体殺虫剤を開発したのをきっかけに、これまでハエや蚊を媒介とする感染症から人の暮らしを守る商品を開発、製造、販売し、害虫を駆除する ”キラー” として、人の命を守る活動を行ってきました。また一方で、虫の研究や人と虫との在り方を追求する活動を行い、子どもたちへ人の命と地球環境を見つめる情報発信を行ってきました。
100周年を迎える2024年、次の100年に向け、人の命を守る決意を新たにすると共に、創業の地である広島と本社を構える東京神田で、地球の未来を、地球のみんなで考えるプロジェクト「フマキラー MIRAI BASE」を実施します。
フマキラーの歴史は、広島で薬種商として歩み始めた150年以上前に遡ります。明治政府の鑑札を受けて薬舗を構え、漢方と西洋薬の販売を開始したのが始まりです。1914~1920年頃にかけて創業者の大下大蔵は除虫菊の研究に着手し、世界に先駆けて除虫菊を主成分とする殺虫剤を開発。1924年に「強力フマキラー」として製造販売を始めました。ハエ、蚊、ノミ、ダニ、シラミといった衛生害虫の感染症が多かった大正時代、「フマキラー」は人々の暮らしを守る画期的な商品として大ヒットとなりました。そして2024年、「フマキラー」は時代と共に変化する人々の暮らしに合わせながら100年続くロングセラー商品として暮らしの中に根づいています。
世界で最も人の命を奪っている生き物「蚊」は、マラリア、デング熱、ジカウイルスなどの感染症を引き起こし人の命を脅かします。2024年は地球温暖化、気候変動、エルニーニョの影響など地球規模の課題が蚊の大量発生に繋がり、南米ではデング熱による死者数が深刻な状況です。フマキラーは、日本の蚊のみならず世界中の蚊についての研究を行っています。また、創業の地である広島と本社のある東京では、人と虫の関係性を見つめる研究も行っています。こうした活動は「フマキッズこども研究所※1」を通して、未来の地球を守る子どもたちに「虫・命・地球環境」を学ぶ場を提供し、人の命を守ることと地球環境を考える大切さを伝え続けてきました。
100周年の2024年、フマキラーは地球の未来を、地球のみんなで考えるプロジェクト「フマキラー MIRAI BASE」を発表し、8月12日 (月・振休)、創業の地である広島において、多様な視点から虫と人とを考える「広島こどもむしサミット」を皮切りに、本社を構える東京神田では地域の生態系を可視化する養蜂にも挑戦します。フマキラーは、次の100年に向けて、世界中の人々がいつまでも安心して快適に暮らすことのできる社会づくりに貢献して参ります。
※1「フマキッズこども研究所」:小学生に向け、自然や地球環境や生命に対する探求心の向上を目的にしたWebサイト
https://www.fumakilla.co.jp/kids/homeroom/index.html
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1864年 (元治 元年):大下利吉が漢洋薬品取り扱いの修行を始める
1874年 (明治7年): 広島にて明治政府の新たな鑑札を受けて薬舗を構え、漢方と西洋薬の販売を開始
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1924年 (大正13年):大下大蔵が大下回春堂を創立
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1962年 (昭和37年):フマキラー株式会社に社名を変更
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1964年 (昭和39年):東京証券取引所市場第2部に株式を上場
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液体殺虫剤「フマキラー」の開発と販売
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1914~1920年頃:除虫菊の研究に着手し世界に先駆けて除虫菊を主成分とした殺虫液を完成させる
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1924年:家庭用殺虫剤製品
「強力フマキラー」の製造販売を開始
(ビンにストロー状の霧吹き器を取り付け息を吹き込み殺虫液を散布する仕組み)。国内外から優れた効力を認められ、大ヒット製品となる。以降、手押し式噴霧器→現在のエアゾールスプレー式へと進化 -
大正から昭和初期: 積極的な海外展開を始める
(海外研究開発拠点:インドネシア、マレーシア、イタリア)
◆開発秘話◆
インドネシアの蚊は薬剤への抗体力が日本の蚊の5倍強い (当時)。インドネシア中の蚊を集めて飼育する等、各国の環境に根差した研究開発を行い成功を納めている
■世界初 霧吹き器付き液体殺虫剤「フマキラー殺虫液」
■「手押し噴霧器式フマキラー」(1930年代)
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「ベープ」の歴史
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明治中期に発明され日本の家庭で広く利用された「蚊取り線香」。火事への不安や煙を好まない消費者も多いという課題があった。そこで、安心して使用出来る蚊取りを開発。10年をかけて画期的な新製品を完成させる。
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1963年 (昭和38年):電気式蚊取り「ベープマット」の開発、販売
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2000年 (平成12年):電池式虫よけ「どこでもベープ」を開発、販売
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2008年 (平成20年):ワンプッシュ式蚊取り「おすだけベープ」を開発、販売
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(公式サイト:
https://fumakilla.jp/fumakids/mirai-base/
)
100周年を機に、フマキラー創業の地において、虫に関する様々な観点から語りながら、人も虫も地球も快適になる真の生物共生社会を考えます。
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日程:8月12日 (月) 12:00〜16:00
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会場:イオンモール広島府中 (安芸郡府中町大須2-1-1)
<プログラム>
■基調講演「地球にとっての人と虫のあり方を考える」
人と虫、人と地球、虫と地球。生態系を取り巻くそれぞれの視点から、人と虫の理想的な関係と未来について議長を務める養老孟司氏とともに考えます。
<登壇者>
養老孟司氏
東京大学名誉教授、ニュース時事能力検定協会名誉会長460万部を超える大ヒットとなった『バカの壁』をはじめ、脳科学や解剖学を用いて解説する書籍は多くのファンを有し、大の虫好きとして知られ、昆虫採集・標本作成を続ける。
■「身近なのに意外と知らない『蚊』のこと」
人が快適な生活を送るためには、できれば避けたい虫も存在します。対虫の観点から生態系にも言及し、生活レベルでも心掛けられる対策を紹介します。
<登壇者>
フマキラー株式会社 佐々木 智基氏
■「虫図鑑ができるまで」
「学研の図鑑LIVE」編集長の松原由幸氏が、図鑑の制作秘話やテーマ性を通じて、図鑑が子どもたちのためにできることや、生物にまつわる楽しいトピックスを発信します。
<登壇者>
株式会社Gakken 「学研の図鑑LIVE」編集長 松原 由幸氏
■「虫となかよく暮らすには」
普段生活をしている街でも、花や虫など多くの生物に触れることができます。広島大学・中坪教授が、地元広島県の自然を取り上げながら語ります。
<登壇者>
広島大学 大学院教授 中坪 孝之氏
■「いきものアプリと地域の生態系」
虫や植物の写真を生活者が投稿していくことで、地域の生態系を可視化するアプリ「Biome」。開発・運営を行うバイオームの藤木氏が、楽しい使い方や込められた思いを紹介します。
<登壇者>
株式会社バイオーム代表取締役 藤木庄五郎氏
■「『人と虫の間にあるもの』を考える」
農業、林業、工業などあらゆる産業がサステナブルになるために、人と自然の境界線の再定義をする。持続可能な未来を考える新しい視点を、瀬戸氏が紹介します。
<登壇者>
NPO法人SOMA 代表理事 瀬戸 昌宣氏
■ みやぞんが登場! 虫のトークとネタを披露!
■フマキラー神田ハニープロジェクト
人と虫が“心地良い距離感で共存する世界”を実現する試みとして、2024年より、東京にある本社屋上において養蜂プロジェクトを開始。ミツバチと触れ合うことで虫のことを学ぶ機会を創出し、社員や地域住民の方たちと共にミツバチや虫への理解を深め、人と虫との理想的な関係性を「探求」します。ハチミツや花粉から本社エリアの植生を調べ、地域の生態系の保全に役立てています。
<巣箱のデザインについて>
人と虫の新たな関係をテーマに、ミツバチの見る花の色と、人間の見る花の色をそれぞれの巣箱に自然塗料を使用して表現しました。
<次世代教育・地域連携について>
2024年9月、近隣の保育園を招き「みつばちワークショップ」を開催いたします。
巣箱見学・ハチミツ試食会・ミツロウを使ったアート体験
supported by Beeslow (代表:船山 遥平)
<広島こどもむしサミット開催概要>
名称:フマキッズこども研究所 フマキラー創立100周年記念広島こどもむしサミット
日程:2024年8月12日 (月・振休) 12:00~16:00
会場:イオンモール広島府中 3階 イオンホール(広島県安芸郡府中町大須2-1-1)
主催:フマキラー株式会社
参加:入場・参加ともに無料
<会社概要>
企業名:フマキラー株式会社
代表者:代表取締役社長 大下 一明
本社所在地:東京都千代田区神田美倉町11
連絡先TEL:(代表) 03- 3252-5941
創業:1874(明治7)年
創立:1924(大正13)年7月
設立:1950(昭和25年)12月
資本金:36億9,868万円
従業員数:233名(2024年3月現在)
業種:殺虫用品、家庭用品、園芸用品、業務用品等の製造販売、輸出入
株式上場:東京証券取引所
公式サイト:
https://www.fumakilla.co.jp/