明和町の持続可能な観光地域づくりを推進する一般社団法人明和観光商社(本社:三重県多気郡明和町、以下明和観光商社)は産学官連携・伊勢麻振興プロジェクト〜天津菅麻プロジェクト〜(以下、天津菅麻PJ)に参画し、の歴史文化の継承・発展の起点が明和町となり、明和町が麻の聖地になることを目指して、町有地内で麻の栽培を行っています。
初栽培となった昨年度は新しい気候・風土の中、麻がうまく育たず悔しい結果となりました。
本年度は、青々と育った麻に感謝と他栽培地での豊作を祈願する「刈取神事」をさいくう平安の杜・西脇殿にて執り行います。
・昨年度の反省を生かして
天津菅麻PJが始動した2023年度は、明和町で歴史上麻の栽培があった記録はありはしましたが、栽培の歴史が途絶えて久しく、明和町の気候風土に合わせた栽培方法についてはゼロからのスタートでした。粘土質で水が捌けにくく風の強い明和町の気候下での栽培は、麻が雑草に負けてあまり成長せず台風などの風で倒れてしまい、本来の繊維用の用途としてはほとんど使えませんでした。
明和観光商社は、昨年度の反省を活かし麻が少しでも元気に育つために粘土質で固くなりやすい土を柔らかくしたり、雑草を根から細かく砕き雑草を生えにくくさせるために、地域の方に協力を仰ぎ種蒔前に複数回に渡り畑を何度も起こしました。
その後、栽培免許を持つ(株)伊勢麻に引継ぎ、栽培が開始されると無事に三メートル超まで立派に育ちました。
・今後の取り組み
収穫された麻は伝統的な工法で繊維等に加工され、9月以降には明和観光商社が提供する麻の歴史文化を体感できる観光コンテンツの造成や現在定期的に開催している担い手育成のための研修プログラムの実施およびワークショップ・イベントなどで使用され、明和町産の麻を用いて伝統文化の継承や麻の聖地としてのブランディングを進めていきます。
・三重県明和町の麻文化
明和町を含む多気郡は、古来より麻を栽培し、麻糸・麻布を生産してきた「麻績郷(おみごう)」 と呼ばれてきました。麻績郷は明和町の御糸地区周辺にあたり、伊勢神宮で使用する麻の栽培地としての歴史を持ち、現在でも当時の麻績氏(おみし) が麻を織っていた神麻続機殿(かんおみはたどの)神社(現松阪市)では、毎年神宮に奉納する麻織物が奉織されています。
・令和6年度 天津菅麻PJ 刈取神事詳細
日 時:2024年7月21日(土) 10時~11時
会 場:さいくう平安の杜・西脇殿
料 金:見学無料(※畑の中には入ったり麻に触れることはできません)
問合先:amatsusugaso@hana-meiwa.jp
刈取について・・・当日は神事のみで刈取は行いません。
刈取日程については、明和観光商社SNS等で決定次第お知らせいたします。
・産学官連携伊勢麻振興プロジェクト~天津菅麻PJ~について
プロジェクトメンバー(順不同)
明和町・一般社団法人 明和観光商社・皇學館大学・三重大学・(株)伊勢麻・ヘンプイノベーション株式会社・一般社団法人 麻産業創造開発機構・一般社団法人 伊勢麻振興協会
2023年3月、明和町内の公有地や農地で大麻草を栽培し、⿇に関する歴史⽂化の継承と農業としての大⿇⽣産の確⽴、担い⼿の確保および明和町内での大⿇産業の振興を産学官連携により進め、大⿇の聖地化および⼤⿇でGX推進を⽬指す産学官連携「天津菅⿇プロジェクト」が始まりました。
・明和観光商社について
明和観光商社は三重県・明和町の観光資源や地域資源をより効果的に連携させた観光施策を推進する中心的存在として観光地域づくりやふるさと物販、ふるさと納税支援などに取り組む地域DMO&地域商社です。明和町内の公有地や農地で大麻草を栽培し、⿇に関する歴史⽂化の継承と農業としての大⿇⽣産の確⽴、担い⼿の確保および明和町内での大⿇産業の振興を産学官連携により進め、大⿇の聖地化および⼤⿇でGX推進を⽬指す産学官連携「天津菅⿇プロジェクト」にも参画しています。
代表理事:千田良仁 住所:三重県多気郡明和町斎宮3039-2
本件に関するお問い合わせ 一般社団法人明和観光商社
担当者:千田吏香(せんだりこ)
TEL:0596-67-6850 mail:amatsusugaso@hana-meiwa.jp