世界150カ国以上での現地雇用や現地のペイロール、人事管理をサポートしている米国発のグローバルHR企業のDeel Inc.は、従業員へのデバイス貸出・管理サービスを提供する英国初の会社Hofyを1億ドル以上で買収し、エンドツーエンドのITサービスプラットフォームDeel ITを世界で立ち上げることを公表した。
今回Deelが買収をした
Hofy
はサミ・ブーレム(Sami Bouremoum)とマイケル・ギンゾー(Michael Ginzo)によって2020年に英国で設立された。Hofyはこれまでに3,000万ドルを調達しており、最後の1,500万ドルは2022年に調達した。資金調達ラウンドの投資家には、Stride、20VC、Day One Ventures、Kindred Capital、Activum、TrueSightが含まれる。Hofyは、買収前に顧客ベースを700以上の企業(Forbes、GoDaddy、HelloFresh、Canvaを含む)に拡大していた。
彼らのサービスは、世界中の従業員への労働における必要不可欠なPCやモニターデスクなどのデバイスの配送、回収、修理、交換から、従業員の入社・退社プロセスの管理、デバイスのセキュリティ、事前設定、データ消去に至るまで、エンドツーエンドのITライフサイクル管理を提供しており、127以上の国で10営業日以内にサービスをサポートし99%の納期遵守率を誇りながら24時間365日のカスタマーサービスに強みを持っている。
Deelは今回の買収でHofyをDeelサービスに統合し、エンド・ツー・エンドのグローバルITサービス・プラットフォームであるDeel ITを立ち上げると話している。デバイスの供給と管理に加え、Deel ITは、ソフトウェアのプロビジョニング、アプリのアクセス管理、モバイルデバイス管理(MDM)やIDツールとの統合など、一連のITサービスを提供する。顧客は、自社のITセットアップの全体像を見ることができ、複雑なデバイスの出荷、調達、管理を1つのプラットフォームから数クリックでグローバルに処理できるようになる。Deelは、WorkdayやHiBobを含むあらゆるHRISと相互連携が可能であるだけでなく、Deel内部で完全に統合される。今年後半には、すべての市場でDeel ITを立ち上げる予定としている。
今後のDeelの買収劇とプラットフォームのリッチ化に期待が高まる。
Hofy:
https://www.hofy.com/
DeelによるHofy買収について:
https://www.deel.com/blog/deel-acquires-hofy/
■Deel Inc.について
会社名:Deel Inc.
本社:米国 カリフォルニア州 サンフランシスコ
代表者:CEO Alex Bouaziz
Deelは2019年に設立された、海外在住の人材を各国の法令を遵守しながら雇用し、現地通貨で給与を支払うことができるサービスを提供している、業界のリーディングカンパニーです。日本へは2021年12月に進出しました。Deelでは世界中の従業員の雇用と管理に必要な、代替雇用サービス、各国の法令に準じた契約書、給与計算・現地通貨での支払い、労務管理、福利厚生、備品管理、ワークスペース、ビザなど様々な機能を提供しています。
Deelは2021年のシリーズDによって合計資金調達額が6億3,000万ドル(約878億円)となり、2023年1月には評価額120億ドル(約1兆6,740億円)、ARR2億9,500万ドル(約411億円)となったことを発表いたしました。現在150カ国以上にDeelの現地法人を設立し、世界中から4,000人以上がDeelのメンバーとして参画しています。