空が近い。雲も近い。
当たり前に自分を満たしていた日常が、何もかも遠い。
――山頂の爽やかな空気の中で受けた、恩人からの無言電話。その後、知らされた恩人の滑落死。
全国の書店員が絶賛!
青春小説の妙手、額賀澪がおくる山岳ミステリ!
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内容紹介
高校時代にスポーツクライミング選手としてインターハイにも出場した筑波岳。しかし、訳あって大学では競技を続けないと心に決めていた。
そんな岳に目をつけたのは、登山部の部長・梓川穂高。大学敷地内に勝手にテントを張り、コンビニにでも行く感覚で気軽に山登りに行ってしまう変人だった。穂高の手で岳は半ば無理矢理、登山部に入部させられてしまう。
幾度か二人で山を登ったある日、岳のスマホに高校時代のコーチ・宝田謙介からの電話が入る。しかし、そこからは風の音が聞こえるだけだった――。
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著者紹介
額賀 澪(ぬかが みお)
1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2015年、「ウインドノーツ」(『屋上のウインドノーツ』に改題)で第22回松本清張賞、同年、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞。
ほかの作品に『夜と跳ぶ』『世界の美しさを思い知れ』『鳥人王』『タスキ彼方』『青春をクビになって』『沖晴くんの涙を殺して』『転職の魔王様』など。
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書籍概要
タイトル:『風は山から吹いている』
判型:文庫
ページ数:216ページ
価格:本体780円+税
著者:額賀 澪(著) /ふすい(画)
ISBN:9784576240671
発売日:2024年7⽉19⽇
<WEBサイト>
https://www.futami.co.jp/book/6006
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