キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親)は、キヤノン S タワー1階キヤノンギャラリー S(所在地:東京都港区)にて、鶴巻育子写真展 「ALT(オルト)」を2024年9月27日より開催します。
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概要
○開催日程:2024年9月27日(金)~2024年11月11日(月)
○開館時間:10時~17時30分
○休 館 日:日曜日・祝日
○会場:キヤノン S タワー1階 キヤノンギャラリー S(住所:東京都港区港南2-16-6)
○アクセス:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
○入場料:無料
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展示内容
本展は、写真家・鶴巻育子氏が視覚障害者との関わりをきっかけに取り組んできたプロジェクトの集大成として、「みること」について思考を巡らすことを目的とした展示です。
会場は3つのセクションにより構成されます。セクション1では、氏が視覚障害者と対話しながら彼らをモデルに撮影したポートレートを展示します。セクション2では、視覚障害者がそれぞれの見え方を「言語化」したものを氏が「写真化」するという試みのもと撮影した作品を展示します。「撮る、撮られる」から始まった氏と視覚障害者の関係性は、最後は並走する形に変化し、セクション3は両者がカメラを持ちながら街を歩き撮影した写真で構成され、自分の目で見ているものがすべてではないと気づくきっかけを与えます。セクション1から3まで、計100点を超える作品を展示します。
展示作品は、すべてキヤノンのプリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。
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関連イベント
トークイベント
○開催日程:2024年10月5日(土)14:00~15:30(13:30受付開始・開場)
○会場:キヤノン S タワー3階 キヤノンホールS
○テーマ:「見えない、見えづらい世界」を見えるカタチに
○内容:本展のキュレーションを担当したPoetic Scapeの柿島貴志氏をゲストに迎え、「見えない、見えづらい世界」を写真展として「見えるカタチ」にするための試行錯誤と、その過程で得た気づきについて語ります。
○ゲスト:Poetic Scape代表・ディレクター 柿島貴志
○申込:8月5日(月)10:00~ホームページ(canon.jp/gallery)の申込フォームよりお申し込み
ください。
○定員:150名(先着申込順、参加無料)
ギャラリーツアー
○開催日程:10月9日(水)13:00~14:30、15:30~17:00(ファシリテーター:難波創太氏)
10月12日(土)11:00~12:30、14:00~15:30(ファシリテーター:石井健介氏)
10月16日(水)13:00~14:30、15:30~17:00(ファシリテーター:柿島光春氏)
○会場:キヤノン S タワー1階 キヤノンギャラリー S
○タイトル:Altrenative View ~見える人、見えない人、見えづらい人が一緒に鑑賞するギャラリーツアー~
○内容:本作品のモデルにもなった視覚障害者の3名がファシリテーターとなり、見える人、見えない人、見えづらい人が一緒に雑談しながら作品鑑賞をするツアー。写真を言葉にすることで参加者同士の見え方や感じ方の違いを体験し、そこから生まれる新しい気づきを楽しみます。
○申込:8月5日(月)10:00~ホームページ(canon.jp/gallery)の申込フォームよりお申し込み
ください。
○定員:各回5名(先着申込順)
○参加費:無料
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展示予定の作品
セクション1より
セクション2より
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作家メッセージ
目を使って仕事をする写真家の自分とは対極にある「見えない、見えづらい世界」を覗いてみたい。そんな好奇心から始まったプロジェクトの第二弾が「ALT」です。
人は情報の80~90%を視覚から得ていると言われています。取材当初、私はその情報を得ずに生きる視覚障害者の人々の苦労ばかりを想像していました。しかし個人差はあるものの晴眼者となんら変わりない彼らの生き方を目の当たりにし、また「視覚障害」と言っても個人個人異なった見え方で、簡単にカテゴライズできるものではないことを知りました。私は知らず知らずのうちに、先入観や偏見を抱いていた自分に気づきました。彼らと会い対話する時、言葉が最も重要なツールとなります。そこではミスコミュニケーションが生じることもあり、言葉でのやり取りにおける難しさを実感せざるを得ませんでした。しかし当然ですが、それは相手が晴眼者であっても起こり得るものです。私は他者との認識のズレに違和感を抱くより、まずは自分の知らない領域に一歩足を踏み入れてみることを優先しました。すると、私ひとりでは辿り着けなかった気づきやアイディアが浮かび、新しい世界が見えた気がしました。
約4年の間に多くの視覚障害者の人々と時間を共有した中で最も興味深かったのは、彼らが頻繁に「みる」という言葉を口にすることでした。私は改めて見ることの意味を考えるようになり、いかに自分の視野が狭いかを思い知る体験をしたのです。目で見ることが全てではない。感じることは見ること。見ることとは何か。
「視覚障害者に興味を持ってくれるのが嬉しい」「面白い形で自分たちの世界を表現してもらいたい」など彼らの言葉が支えとなり、この作品を完成することができました。
ALTとは
alternateの略
代わりのもの、代替え、交互の、他の可能性、他の手段
X(旧Twitter)では「+ALT」ボタンは代替えテキストの略称で、画像の説明を示す用語として使われています。
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作家プロフィール
鶴巻育子(つるまきいくこ)
1972年東京生まれ。写真家。1997年の1年間渡英し、語学を学ぶ。帰国後、周囲の勧めで写真を学び始めた。カメラ雑誌の執筆や写真講師など幅広く活動する一方、2019年に東京・目黒に写真ギャラリー「Jam Photo Gallery」を開設し、若い写真家への場の提供やアマチュアの育成にも力を注いでいる。国内外のストリートスナップで作品を発表しながら、視覚障害者の人々を取材し「みること」をテーマとした作品にも取り組んでいる。主な個展は「芝生のイルカ」(2022年/ふげん社)、「PERFECT DAY」(2020年/キヤノンギャラリー銀座・梅田)、「3[サン]」(2015年/表参道スパイラルガーデン)など。主なグループ展に「icon CONTEMPORARY PHOTOGRAPHY II」(2022年/AXIS Gallery)やアルファロメオ企画展「La meccanica della emozioni」(2017年/寺田倉庫)などがある。
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一般の方のお問い合わせ先:キヤノンギャラリー S 0570-07-9264
キヤノンギャラリーホームページ:
https://personal.canon.jp/showroom/gallery