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イベント概要
・開催概要:磯焼け等の海の問題について楽しく鳥取の豊かな海の幸に触れながら、県民の皆様と一緒に考えることを目指し開催。
・日程:2024年7月15日(月・祝)海の日
・開催場所:鳥取市賀露町西四丁目1806 鳥取賀露港(鳥取県漁業協同組合賀露地方卸売市場内)
・参加人数:約500名
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岡垣鳥取県農林水産部長の豊かな海へのメッセージによりスタート!
開会にあたり、来賓代表として岡垣農林水産部長より『鳥取の豊かな海を守り育てていく』ことの大切さを説明いただき、今年の6月からウニの身入りを調査し、漁業資源としての利用とウニの減少による藻場回復を目指している青谷高校と、同じく磯焼けの問題に取り組んでいる公立鳥取環境大学の学生より、活動状況の発表を行いました。その後、漁業者が大切に育てたウニを使って「ウニ醤油」を「山崎醸造」に、創作料理「ウニそうめん」を地元料理店の「海陽亭」に製作いただき、山崎代表(山崎醸造本舗)よりウニ醤油の苦労したお話を伺いました。そして、試食を岡垣部長、金澤専務(鳥取県栽培漁業協会)、小谷元鳥取県産業技術センター食品開発研究所所長、松本支店長(農林中央金庫)と青谷高校・公立鳥取環境大学の学生代表に行っていただき、ウニ醤油のおいしさを伝えました。
開会の締めは、「みんなで守ろう!鳥取の海!!」の唱和により、来場いただいた皆さんと「鳥取の海を守る」思いを1つに合わせて、ごちそう祭2024はスタートしました。
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ウニに触れ、食べ、知り、とっとりのウニのこと、海のことについて考える一日に…
ウニと海を知るコーナーとして、鳥取の魚やウニなどのタッチングプールやお絵描き、藻場と関係の深いサザエつかみ取りや小さな瓶の中に藻場を再現するハーバリウムを体験していただきました。また、藻場の役割や現状、ムラサキウニの大量発生の様子やウニ駆除活動・養殖・加工などの取組を「大型パネル展示」や「映像放映」により説明し、磯焼け問題について学んでもらった後、イベントの後半には、パネル展示や映像を見ていたら答えることができる「ウニ物知りクイズ大会」を開催し、参加者たちはほとんどのクイズに正解でき、磯焼け問題への問題意識の高まりを感じました。
食べるコーナーでは、ウニ醬油を使った「ウニそうめん」の試食、実際に参加者自らがサザエをさばき、ウニ・サザエのつぼ焼きづくりに挑戦するサザエ料理教室や鳥取の海の恵みであるエビ汁の配布があり、長蛇の列となりました。料理教室は、「分かりやすい説明で、今度はお店でサザエを買って、自分で料理してみたい」という声などが聞かれました。
その他にも、豪華水産物セットを模擬セリにかけて来場者自ら参加する「セリ体験」や、鳥取の砂浜海岸に生息するヒラメの稚魚の放流、海で活躍されている漁師とのロープワークを通じたふれあい体験が行われ、最後は来場者の皆様への感謝の気持ちを込めて、親子で柄付きザルで魚をすくいあげてお持ち帰りできる「魚のすくい取り」を実施し、見て、触れて、食べて、知ってもらうことができた1日となりました。
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参加した子ども、保護者からの声
参加した子どもたちからは、「魚すくい取りが楽しかった」といった体験に対する素直な感想や、「今、海で起きていることを初めて知った」といった海の問題を認識する声が寄せられました。
また、保護者からも「普段触れることのできないウニや魚などに触れることができ、子どもが喜んでいた」、「海をテーマにした教育として非常に良いイベントだと感じた」、「またイベントを実施して欲しい」といった前向きな言葉が寄せられ、今後の取組を後押ししていただけました。
<団体概要>
団体名称 :鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会
(公益財団法人鳥取県栽培漁業協会)
URL:
http://tottori-bluecarbon.jp/
活動内容:鳥取県漁業協同組合、鳥取県、農林中央金庫、鳥取県栽培漁業協会らが官民一体となり、藻場の衰退の要因となっているムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域と共に鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。