令和6年7月19日
建 設 局
(公財)東京動物園協会
(公財)東京都公園協会
東京都は、2040年代の都立公園のあるべき姿を、豊かな緑を次世代につなぎ、国内外の人を惹きつける魅力を生み出す、一人ひとりのウェルビーイングに貢献する公園と定め、都立公園全体の機能や価値を向上させるべくさまざまな取組を行っています。
葛西臨海水族園、葛西臨海公園は長きにわたり、海と深いつながりを持ってきた地域です。今年はその歴史を踏まえ、広大な敷地の魅力を全身で感じるアートインスタレーション「海とつながる。アートをめぐる。―Harmony with Nature―」を開催いたします。
本イベント会期中、葛西臨海水族園では、「海とつながる」をテーマとして、水族園を象徴するガラスドームをミストが包み込み、海とつながる世界を生み出す演出を行います。また、葛西臨海公園では、「アートをめぐる」をテーマとして、蜷川実花with EiMの作品が東京湾を見渡せる展望レストハウスであるクリスタルビューを彩り、落合陽一氏、河瀨直美氏、平子雄一氏の作品が4万本の向日葵が咲くひまわり畑の中に溶け込み、新たな景色を生み出します。時間や天候で変化する自然の中で、アートを楽しみ、海とつながる水族園で生き物に出会い、生命と自然とアートを感じる夏の特別な時間をお楽しみください。
「海とつながる。アートをめぐる。― Harmony with Nature ―」 特設サイト
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/special/2024art-kasai/
・会期:2024年8月 2日(金)〜18日(日)
・会場:葛西臨海水族園(葛西臨海公園内)および葛西臨海公園
入場無料・予約不要 ※葛西臨海水族園のみ入園料が必要
です。
・時間: 葛西臨海水族園 9:30~17:00(最終入園16:00)
葛西臨海公園 9:00~20:30
■実施概要
① 【葛西臨海水族園 ―海とつながる―】
都では、葛西臨海水族園本館の保存・利用の検討や、水族園を象徴するガラスドームへの愛着を表現するイベントなどを「ガラスドームプロジェクト」と名付けて進めています。今回その一環として、東京のランドマークとしても親しまれている葛西臨海水族園のガラスドームをミストで演出します。また、夏の特別イベント「Night of Wonder ~夜の不思議の水族園~」と題して、8月11日(日)から14日(水)は、開園時間を3時間延長し、開園中に水槽の照明を消して魚たちと一緒に夜を迎える特別イベントを期間限定で行います(※)。開園時間の延長期間中は霧にライトアップが追加され、幻想的な空間を演出。海とドームの境界が曖昧になり、海と一体化する中、霧がかる幻想的でまばゆい海の中に没入する体験をお届けします。
※夜間開園時間:17:00〜20:00 (最終入園 19:00)
※水槽照明の消灯(18:30頃)以降、ご利用いただける展示エリアが昼間とは異なります。
霧の演出
場所:葛西臨海水族園 空の広場
時間:9:30〜17:00(15分間隔)※最終16:45
※2024年8月11日(日・祝) ~ 8月14日(水)のNight of Wonder期間中
時間:9:30~20:00(15分間隔)※最終19:45
霧発生時間:約2分半
※強風の場合、演出を中止する場合がございます。
② 【葛西臨海公園 ―アートをめぐる―】
昨年から葛西臨海公園で開催している四季の花を楽しむイベント「花と光のムーブメント」に、今年は4つのアート作品が加わり、公園の新しい魅力をお届けします。東京湾を見渡せる展望レストハウスであるクリスタルビューには、蜷川実花with EiMによるアート、4万本の向日葵が咲くひまわり畑には、落合陽一氏、河瀨直美氏、平子雄一氏によるアートが登場します。今回のアートインスタレーションは、それぞれのアーティストが、葛西臨海公園の海、花、緑、光、建物など、公園の様々な要素との関係を受けて制作しました。時間や天候で変化する空間の中に存在するアートが、海と自然、そして人と自然のつながりを再認識するきっかけとなり、葛西臨海エリアの新しい楽しみ方をご提案いたします。
■アート紹介1
蜷川実花 with EiMによる「Garden of Sky(空の庭園)」
多様な光をまとう花やクリスタルを使用し、建築と自然が一体となる空間を演出
会場:クリスタルビュー
蜷川 実花 (MIKA NINAGAWA)
写真家、映画監督。写真を中心として、映画、映像、空間インスタレーションも多く手掛ける。クリエイティブチーム「EiM:Eternity in a Moment」の一員としても活動している。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。『ヘルタースケルター』(2012)、『Diner ダイナー』(2019)はじめ長編映画を5作、Netflixオリジナルドラマ『FOLLOWERS』を監督。最新写真集に『花、瞬く光』。個展「蜷川実花展 : Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」(TOKYO NODE 2023年-2024年)にて25万人を動員。弘前れんが倉庫美術館にて「蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界」を開催中。2025年1月11日より、京都市京セラ美術館にて個展を開催予定。
公式サイト
https://mikaninagawa.com
EiM[エイム:Eternity in a Moment]
写真家・映画監督の蜷川実花と、データサイエンティストの宮⽥裕章、セットデザイナーのENZO、クリエイティブディレクターの桑名功らで結成されたクリエイティブチーム。プロジェクトごとに多様なチームを編成しながら活動する。主な作品発表に、「胡蝶の旅 Embracing Lights」(安⽐Art Project、2022年)、蜷川実花「残照 / Eternity in a Moment」(⼩⼭登美夫ギャラリー前橋、2023年)、「蜷川実花展 Eternity in a Moment 輝きの中の永遠」(TOKYO NODE、2023年-2024年)、「蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界」(弘前れんが倉庫美術館、2024年)など。
■アート紹介2
落合陽一による「リキッドユニバース:向日葵の環世界のコペルニクス的転回」
自然と人工物と生成AIによって生み出された新たな知覚のインスタレーション
会場:ひまわり畑
落合 陽一 (YOICHI OCHIAI)
メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。主な個展として「Image and Matter」(マレーシア, 2016)、「質量への憧憬」(東京, 2019)、「未知への追憶」(渋谷マルイMODI, 2020)、「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」(北九州, 2021)、「Ars Electronica」(オーストリア, 2021)、「晴れときどきライカ」(ライカギャラリー東京,京都, 2023)、「ヌル即是計算機自然:符号化された永遠, オブジェクト指向本願」(岐阜・日下部民藝館, 2023)、「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」(Gallery & Restaurant 舞台裏, 2024)など多数。また「落合陽一×日本フィルプロジェクト」の演出など、さまざまな分野とのコラボレーションも手掛ける。
■アート紹介3
河瀨直美による「隠されたもう一人の私。ひまわり畑での問いかけ」
葛西臨海公園を舞台として、映画監督が届けるメッセージ
会場:ひまわり畑
河瀨 直美 (NAOMI KAWASE)
奈良を拠点に映画を創り続ける映画作家。一貫した「リアリティ」の追求
はドキュメンタリー、フィクションの域を越え、世界各国の映画祭で受賞多数。カンヌ国際映画祭では『萌の朱雀(97)』が史上最年少で「カメラ・ドール」、『殯の森(07)』は「グランプリ」を受賞、ほか代表作に『2つ目の窓』『あん』『光』『朝が来る』など。2010 年「なら国際映画祭」を旗揚げ、東京オリンピック2020の公式記録映画総監督に就任、2021年よりユネスコ親善大使、2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー兼シニアアドバイザーを務める。プライベートでは野菜やお米も作る。2025年公開予定の新作制作中。
■アート紹介4
平子雄一による「Wooden Wood 73」
彫刻を通して“自然”とは何かを考える機会を
提案
会場:ひまわり畑
平子 雄一 (YUICHI HIRAKO)
1982年 岡山県生まれ、東京を拠点に活動。2006年にイギリスのウィンブルドン・カレッジ・オブ・アートの絵画専攻を卒業する。植物や自然と人間の共存について、また、その関係性の中で浮上する曖昧さや疑問をテーマに制作を行う。観葉植物や街路樹、公園に植えられた植物など、人によってコントロールされた植物を「自然」と定義することへの違和感をきっかけに、現代社会における自然と人間との境界線を、作品制作を通して追求している。ペインティングを中心に、ドローイングや彫刻、インスタレーション、サウンドパフォーマンスなど、表現手法は多岐にわたる。ロンドン、ロッテルダム、上海、ソウルなど、国外でも精力的に作品を発表している。
■プロデューサープロフィール
杉山 央 (OU SUGIYAMA)
新領域株式会社 ART +TECHプロデューサー。 2018年「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」室長として230万人/年の動員を達成。2023年虎ノ門ヒルズ「TOKYO NODE」施設開業の責任者として Rhizomatiks、蜷川実花等との体験型展覧会を連続して手掛けアートを通じて都市ブランディング、収益化を実現させた。2025年大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」計画統括ディレクター、2027横浜国際園芸博覧会テーマ事業館・展示ディレクターとして新たな体験づくりと施設プロデュースをする。
■
会場
下記の図のエリアにて実施いたします。
「海とつながる。」 A:霧の演出
「アートをめぐる。」 B:蜷川実花 with EiM「Garden of Sky(空の庭園)」
C:落合陽一「リキッドユニバース:向日葵の環世界のコペルニクス的転回」
D:河瀨直美「隠されたもう一人の私。ひまわり畑での問いかけ」
E:平子雄一「Wooden Wood 73」
〇
関連イベント情報|
フードマーケット
イベント会期中の土・日・祝及びNight of Wonder開催時には、キッチンカーを出店し、軽飲食の販売を実施します。
・キッチンカー出店日:期間中毎日
・場所:中央園路 水族園入口付近
■
取材・掲載に関するお問い合わせ先
「海とつながる。アートをめぐる。」PR事務局(株式会社ライツアパートメント内)
担当:山本(090-9830-5403)・山下(080-4951-8730)
Mail:
art-kasai@rights-apartment.com
【水族園ステートメント】
葛西臨海公園内にある葛西臨海水族園は、1989年の開園以来、国内外から多くの人々に愛されてきました。クロマグロの群泳をはじめ、貴重な海の生き物たちとの出会いを提供し、都立水族園としての公的使命を果たしてきました。開園から35年を迎え、時代に合わせて新たな役割を担うべく、葛西臨海水族園は2028年3月にリニューアルオープンいたします。新水族園は、「海と接する機会を創出し、海と人とのつながりを通して海への理解を深める」という新たなコンセプトのもと、ハード・ソフト両面から全く新しい施設へと生まれ変わります。
新水族園では、海の生き物の美しさ、多様性を伝えるダイナミックな展示を展開します。単に生き物を見せるだけでなく、人の営みと海との関係性を伝える展示を行うことで、海への興味や関心を高めるとともに、海の文化や環境問題の現状を学ぶことができる場としていきます。
国際的に著名な建築家である谷口吉生氏の設計による現在の水族園は、建物とその周辺のランドスケープ、海と一体となった美しい空間構成が東京のランドマークとして都民に親しまれています。都民共有の財産とも言えるこの建物は、新水族園オープン後も保存していく予定です。
美しいガラスドームとランドスケープをいかに未来に継承し、新たな価値を見出していくか、その検討を進める中で、建築家によるシンポジウムを行い、霧の演出でガラスドームの魅力をさらに引き出します。
訪れる皆様には、未来につながる新水族園の構想に想いを巡らせていただきながら、この先もずっと、この場所を見守り続ける「海とつながる水族園」を体験していただきたいと思います。
【公園ステートメント】
首都東京の緑の骨格を形成する都立公園は、ふれあいの場、環境保全、防災、美しい景観など、多様な機能を持つ都市の資産であり、一人ひとりの皆様にとってのかけがえのない財産です。成長と成熟が両立した都市・東京の実現に向け、東京都は、都立公園全体の機能や価値を向上させるべく、さまざまな取組を行っています。
2040年の都立公園のあるべき姿として、豊かな緑を育み、次世代につなぎ、国内外の人を惹きつける魅力を生み出す、一人ひとりのウェルビーイングに貢献する公園をめざしています。公園を利用するすべての方に、公園の新しい価値を提案、共有したいという想いから、都立公園の一部では、四季を通じた花と光の演出を行ってきました。
今回、葛西臨海公園では、春の日比谷公園での実施に次いで、従来の花と光に「Art」の要素を加えたアートインスタレーションを実施いたします。葛西臨海公園は、平成元年に緑と水と人のふれあいをテーマに五つのゾーンを配して誕生し、今年で35年目になります。隣接する葛西臨海水族園や葛西海浜公園と共に、広大な敷地を活かして、独自の自然環境を利用した取組を行っています。長きにわたり、海と深いつながりを持ってきた地域の歴史を踏まえながら、多様な生き物の生息・生育環境に配慮した環境整備を進めるとともに、海辺のレクリエーション空間としての魅力を向上させてきました。このたびのアートインスタレーションで、緑と水の織りなす自然を五感で感じて頂けたら幸いです。
葛西臨海水族園、葛西臨海公園について
◇
公共交通機関を利用される場合
JR :京葉線「葛西臨海公園」駅下車、徒歩1分(葛西臨海公園)徒歩5分(葛西臨海水族園)
・「東京」駅から約20分(JR京葉線利用)・「西船橋」駅から約20分(JR武蔵野線利用)
バス:都バス「葛西臨海公園駅前」停留所、京成バス「葛西臨海公園駅」停留所下車、徒歩1分
(葛西臨海公園)、徒歩5分(葛西臨海水族園)
・都バス:「葛西駅前」「西葛西駅前」停留所から「葛西臨海公園駅前行き」
(臨海28-1、葛西21、西葛20乙)
・京成バス(シャトル☆セブン):「葛西駅」「一之江駅」停留所から「東京ディズニーシー行き」
(SS07系統、SS08系統)
◇車を利用される場合
首都高速道路湾岸線 葛西ICから約10分
葛西臨海公園駐車場:有料 TEL 03-3877-0725
※大型バスをご利用の際は、事前に予約が必要になります。
※土曜日・日曜日・祝日など、混雑時のご来園は公共交通機関をご利用ください。
【問い合わせ先】
葛西臨海水族園 〒134-8587 江戸川区臨海町6-2-3 TEL 03-3869-5152(代)
葛西臨海公園サービスセンター
〒134-0086 江戸川区臨海町6-2-1
TEL 03-5696-1331(開所時間8:30~17:30)
●
「海とつながる。アートをめぐる。― Harmony with Nature―」 特設サイト
●葛西臨海水族園公式サイト
●東京都公園協会公式サイト(葛西臨海公園)
■
注意事項
気象災害等により、イベントや一部サービスを中止・休止・変更することがあります。ご来園前に「海とつながる。アートをめぐる。―Harmony with Nature ―」特設サイト・葛西臨海公園公式X(旧Twitter)にて最新情報をご確認ください。(葛西臨海水族園のイベントについては、葛西臨海水族園公式サイトや葛西臨海水族園公式X(旧Twitter)をご確認ください。)
【葛西臨海水族園に関する問い合わせ先】
建設局公園緑地部計画課 電話03-5320-5428
Eメール S0000380(at)section.metro.tokyo.jp
(公財)東京動物園協会【葛西臨海水族園】飼育展示課 電話 03-3869-0284
Eメール kasai_kouhou(at)tzps.or.jp
【葛西臨海公園に関する問い合わせ先】
建設局 公園緑地部 公園建設課 電話 03-5320-5166
Eメール S0000382(at)section.metro.tokyo.jp
(公財)東京都公園協会 事業開発課 電話 03-3232-3028
Eメール
partnership-bd.sm
(at)tokyo-park.or.jp
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お手数ですが、メール送信の際は(at)を@に置き換えてご利用ください。