株式会社ファイテック(本社:愛知県大口町、代表取締役:林 富徳)の林野火災(森林火災)消火に関する研究成果をまとめた論文「林野火災における次世代空中消火システムの開発」が、日本火災学会が6月20日に発行した火災 390号 (Vol. 74, No. 3, 2024) に掲載されました。
今回の掲載は、「林野火災特集」が組まれたことが背景にあります。林野火災への関心が高まっている中、火災誌編集委員会からの招待を受けて、ファイテックの論文が投稿されました。特集の背景として、総務省が4,000万円/年の研究費公募テーマに「林野火災」を追加したことからも、林野火災への関心の高まりを示しています。
日本火災学会は全国規模の火災専門学会であり、1950年の設立以来74年の歴史を持ち、火災科学の研究者や防災関連企業が多数在籍しています。火災に関する研究といえば、日本火災学会が真っ先に思い浮かぶほど、その存在感は大きいものです。
火災誌に掲載されるためには、大学や研究機関、企業の専門家による厳格な査読を通過する必要があります。掲載された論文は、専門家による認証を受けたものとして高く評価されます。
ファイテックが開発した
林野火災用消火剤「Forest Defender(フォレスト・ディフェンダー)」
は、従来の林野火災用消火剤よりも高い消火性能および難燃性能(木を燃えにくくする能力)を持つ新しい消火剤です。
ヘリコプター用消火剤注入装置「FEI(Fitech Easy Injection)」
は、消火剤を航空機から空中消火バケット(バンビバケット)へ素早く効率的に輸送することを可能にし、これらの革新的な製品・技術により、ファイテックは次世代の林野火災空中消火システムを実現しています。
本論文では、「Forest Defender(フォレスト・ディフェンダー)」の詳細な消火性能および難燃性能について解説しています。
また、過去に実施された自衛隊との合同訓練の一部も紹介しています。
今後もファイテックは、「火災から一人でも多くの命を守り、人類社会に貢献する」という理念のもと、ファイテック投てき用消火用具や、「Forest Defender(フォレスト・ディフェンダー)」や「FEI」を使用した次世代空中消火システムの開発により、日本国内の林野火災(森林火災)の発生時に、都道府県自治体から陸上自衛隊に要請される大規模災害派遣において行われる陸上自衛隊の空中消火活動を効果的に行い、日本の森林保護に貢献してまいります。
また、地方自治体の森林環境税を有効活用し、災害対策としての備蓄および普及を進めてまいります。
さらに、最近問題となっているカーボンクレジットの森林が火災によって消失し二酸化炭素(CO2)を吸収するどころか排出する原因になってしまうという問題を解決するため、そのカーボンクレジットのもととなる森林資源の保護のための林野火災対策を進めます。これにより、脱炭素やCO2排出削減に貢献し、SDGsにも寄与していきます。
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FOREST DEFENDER
森林火災の対策のために開発された消火剤が「フォレストディフェンダー」です。
「フォレストディフェンダー」は、1%〜3%の消火剤で水を約6〜7倍の消火能力に強化し、シベリアなど寒冷地で問題になっている泥炭地の火災に強く、そして肥料のような成分で界面活性剤を使用しておらず、環境に優しい、世界でも他に類のないタイプの消火剤です。
森林火災用消火剤「フォレストディフェンダー」は、大規模な森林火災が発生した場合の消火剤として、ヘリコプターからの空中消火用消火剤として使用されており、ヘリコプターから効果的な空中消火を実現しています。
(動画:フォレストディフェンダー)
「フォレストディフェンダー」は、陸上自衛隊のヘリコプターを使用した試験において、強風や乾燥の過酷な状況でも、水と比較して明らかに高い「防火帯をつくり延焼を止める難燃性能」が極めて高いことを証明しました。
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FEI (Fitech Easy Injection)
訓練でもヘリコプターに搭載されていた「FEI」は、ボタンを一押しするだけで、設定した量の消火剤をヘリコプターの中から簡単に注入することができる消火剤注入装置(バッチカウンタシステム)です。「FEI」は、世界中のあらゆるヘリコプターに使用できるように設計され、防衛省の「電磁干渉試験」に防衛省史上初めて合格した日本で唯一の消火剤注入装置(バッチカウンタシステム)です。
1,000Lの消火剤(空中消火回数18回、推定放水量約100トン)を注入でき、連続した空中消火を実現する装置は、世界でも他に類がありません。これにより、ヘリコプターから簡単に素早く効果的に消火剤を注入し、空中消火を実現しました。
「フォレスト・ディフェンダー」と「FEI」は、陸上自衛隊でも採用されている空中消火バケツ「SEI社のバンビバケット」の付属装置として使用することができます。
株式会社ファイテックは、消費者庁が公開している表示対策ガイドラインに則り、景品表示法を遵守しています。