アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、パンダが食べ残した竹の枝葉を活用し白浜の海にアオリイカの産卵床を設置する取り組みを2022年より行っています。7⽉11⽇(木)、3年連続となるアオリイカの産卵が確認されました。今シーズンも白浜の伊古木漁港において6月26日(水)に20基、7月11日(木)に15基の産卵床を設置しました。この取り組みは里山の竹を伐採し、パンダに提供した後の食べ残しを海に沈め、海藻類が減少する白浜の海に産卵場を作るものです。
また、京都大学瀬戸臨海実験所の協力のもとアオリイカの卵の一部を採取し、7月19日(金)から京都大学白浜水族館で展示を開始しました。孵化の様子をご覧いただけるほか、孵化後は白浜の海に放流される予定です。
さらに、同漁港内において、地元の白浜町立日置中学校の全校生徒21名の皆様の協力を得て、7月25日(木)に新たに産卵床20基の製作と設置を行います。生徒の皆様には、地元の海の変化や環境保全・回復に向けた活動について学ぶ機会として取り組んでいただきます。
<京都大学白浜水族館での水槽展示>
期間 2024年7月19日(金)~10月下旬を予定
孵化後は稚イカを海に放流し、新しく産卵した卵塊を展示します。
時間 午前9時~午後5時 開館中ご覧いただけます。
展示 水槽内でパンダが食べ残した竹に産卵されたアオリイカの卵塊をご覧いただけます。
運がよければ卵から孵化するシーンをご覧いただけるかもしれません。
京都大学白浜水族館(和歌山県西牟婁郡白浜町459)
https://www.seto.kyoto-u.ac.jp/shirahama_aqua/
白浜周辺にすんでいる無脊椎動物と魚の展示にこだわった水族館です。カニ・ヒトデやロウニンアジなど、 約500種の生物を常時展示しています。南紀の海にすむ、たくさんの生き物の形や動きを、間近でじっくり 観察することができます。
営業時間:午前9時00分~午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)年中無休
入館料 :大人600円(高校生以上)小人200円(小中学生)
<報道関係者の皆様へ>
月29日(月)京都大学白浜水族館で水槽展示しているアオリイカの卵の撮影と取材を希望される場合は事前にご連絡ください。当日は午前10時00分に京都大学白浜水族館へお越しください。
〈白浜町立日置川中学校との産卵床製作・設置について〉
設置日時:2024年7月25日(木)午前8時45分~午前10時30分
参 加 :白浜町立日置中学校 全校生徒21名
設置場所:白浜町伊古木漁港
設置基数:20基
※悪天候、海況により延期及び中止する場合がございます。
<報道関係者の皆様へ>
7月25日(木)日置中学校の皆様がパンダが食べ残した竹で作るアオリイカ産卵床の製作と、海へ設置する様子について取材を希望される場合は事前にご連絡ください。当日は午前8時15分に伊古木漁港へお越しください。
<今シーズンの活動ポイント>
①産卵が確認された場合、京都大学瀬戸臨海実験所の協力のもと「京都大学白浜水族館」の水槽で一部
展示し、孵化後は海へ放流します。
②昨シーズン、竹の産卵床に海藻が着生しましたが、海藻の種類を調査する機会がなかったため、
今シーズンは、京都大学瀬戸臨海実験所と協力し、着生する海藻や生物のモニタリングと種の同定を
行います。これにより、海藻が減少した海に対する効果を探ります。
③地元の日置中学校の生徒の皆様と本活動に取組むことで環境保護の重要性や生態系への理解を共に
深めます。
<活動の背景>
黒潮の大蛇行などの影響で白浜の海の生態系が変化し、アオリイカが産卵する海藻類が減少しています。そこで、里山を荒廃させる竹を伐採し、パンダの食事として与え、その食べ残した竹の枝葉を活用して産卵床を作成し、生物の減少が見られる海へ設置します。この取り組みは、自然環境の保全と地域社会の連携を強化するプロジェクトです。また、まちの環境課題を地域の皆様が知るきっかけを作り、地域の皆さまと環境を回復させる取り組みを持続的に行い、人と動物と自然の多様性・持続性に満ちた白浜の海を未来へと贈り継ぐことを目指します。
【共催】白浜町
【協力】アオリコミュニティ、京都大学瀬戸臨海実験所、グワシッ!コーポレーション、小出渡船、
ダイビングセンター「エルマール」、ヒロメラボ、和歌山南漁業協同組合(五十音順)
【アオリコミュニティ(YAMARIA)について】
https://www.yamaria.co.jp/activity/aori_com
「アオリイカ釣り」を、釣り人の皆様に末永く楽しんで頂く為に、「YAMASHITA」が2006年から取り組むアオリイカ産卵床設置支援プロジェクト“アオリコミュニティ”はアオリイカ資源を増やし、アオリイカ釣りを楽しめる環境維持を目的に全国各地のアオリイカ産卵床設置事業のサポートを行っています。
今回、アオリコミュニティさまの支援を受け活動いたします。