石川県加賀市(市長:宮元陸)では、市独自のスタートアップ支援プログラム*を効果的に活用することで続々とスタートアップが立ち上がってきています。その最新事例と、「北陸で創業を志す挑戦者」に向けて募集に関する詳細をご案内いたします。
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背景
国家戦略特区に指定されている加賀市では、「挑戦可能性都市」のスローガンのもと、国家戦略特区の優位性を最大限に活用した様々な支援プログラムが用意されています。特に石川県全域を襲った令和6年能登地震で、社会起業(ソーシャルスタートアップ)を志す人材が増え始めています。このような社会情勢に合わせた新規事業の学びの場や、これまで起業のネックになっていた、複雑な税務手続きやオフィスを確保するといった課題に対し、加賀市のプログラムによってそれらを解消し、スピーディな創業ができるようになってきました。
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実例1:合同会社リバイCクロス(リバイシークロス)
令和6年5月に法人設立届を提出した合同会社リバイCクロス(本社:石川県加賀市、代表:田辺 栄治 )は、令和6年3月に加賀市が開催した起業家育成プログラムへ参加するとともに、市が運営するインキュベーションルーム(加賀市イノベーションセンター内)へ入居。開業ワンストップセンターを活用し税務手続きを行いました。
■「開業ワンストップセンターを活用して」コメント
「開業ワンストップセンターの利用は非常に便利かつ効率的で、法人設立に必要な手続きを一箇所で完結できたため、時間とコストの大幅な削減が可能でした。すべてのプロセスが一カ所で行えるため、起業準備のストレスも軽減されました。このシステムは、新しいビジネスをスタートさせる大きな助けとなり、効果的なサポートを提供してくれると思います(田辺代表)」
■事業概要
・社名:合同会社Cクロス
・代表:田辺 栄治
・事業内容:製造や加工過程で発生する不良品「C反」の再利用による製品開発
(※「C反」…汚れや網み目、織りの欠陥などにより出荷できず、廃棄されていた生地。同社はC反を有効活用し、資源の無駄を削減し、持続可能な消費への貢献を目指す)
・設立:2024年3月
・本社:石川県加賀市動橋町イ109番地1
・企業URL:
https://revi-c-cloth.co.jp
■実例2:石川県立大聖寺高等学校3年 向出 惺真 さん
加賀市にある石川県立大聖寺高等学校(所在地:石川県加賀市大聖寺永町)3年の向出惺真(むかいでせいま)さんは、令和6年3月に開催した起業家育成プログラムへ参加し、同年6月、企画事業を行う高校生ベンチャーの設立を目指して、開業ワンストップセンターを活用して定款作成について司法書士相談を行いました。
■向出さんの活動
同校2年生次より生徒会長を務める。昨年8月には石川県内の公立高校で初めてアイスクリームの自販機設置を進めるための活動に取り組み、周囲を巻き込む取り組みを進めた。今年3月の同校卒業式にはプロボクサーの那須川天心氏を同校に招へいするなど、精力的に活動している。これらの経験を通し、生徒と大人をつなぐような企業の創業を目指している。
※開業ワンストップセンターでの取り組みについて
① 起業家育成プログラム
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https://news.mynavi.jp/kikaku/20240404-2918814/
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加賀市では、令和3年度から「起業家育成プログラム」を開催しています。今度は、元日の能登半島地震において加賀市が二次避難所の最大拠点となった背景から、「災害バックアップ機能」や「社会起業(ソーシャルスタートアップ)」をテーマとする人材育成プログラムを開催しました。合同会社リバイCクロスを創業した田辺氏や大聖寺高校3年の向出さんは同プログラムの受講生です。
② 開業ワンストップセンター
(
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000071698.html
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国家戦略特区における特例措置として、令和6年3月に開業ワンストップセンターを北陸三県で初めて開設しております。
③ その他
(
https://www.city.kaga.ishikawa.jp/senryaku_tokku/innovation_center/index.html
)
令和5年6月に加賀市イノベーションセンターをグランドオープン。新しくインキュベーションルーム(21室)を増強し、無償で入居が可能。専門家(司法書士・中小企業診断士)への無料相談も実施しています。
※記載情報は、情報公開時点のものです。情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ先
加賀市イノベーション推進部地域デジタル課
電話番号: 0761-72-7833
メール: chiikidigital@city.kaga.lg.jp