西オーストラリア州の北西部に位置する美しいビーチリゾートの街「ブルーム」では、2024年8月17日(土)〜9月1日(日)の期間、この地のユニークな多文化と真珠産業の歴史を祝う「真珠祭り」が開催されます。「ブルーム」は真珠貝採取とミキモト方式の真珠養殖の技術によって発展した南洋真珠の世界的産地で、手付かずの大自然が広がる「キンバリー」地域の玄関口となる街です。北西部の「キンバリー」地域は観光のベストシーズンを迎えます。
「ブルーム」でShinju Matsuriと日本語の呼び名が付けられ、50年以上も続いている「真珠祭り」。19世紀後半から真珠貝採取のために集った様々な移民によって育まれた「ブルーム」の多文化を祝し、日本のお盆や、中国やマレーシアの祭り文化、先住民アボリジナルの伝統文化が融合したユニークなフェスティバルです。2024年も充実したイベントプログラムで盛り上がります。夕日の名所「ケーブルビーチ」でのサンセットロングテーブルディナーや、フローティングランタン(灯籠流し)をはじめ、パレード、グルメ体験、アート展、パフォーマンス、音楽ライブなど多彩な催しを通じて、「ブルーム」の伝統と歴史を祝います。
◾︎ブルーム
州都「パース」の北(空路約2時間半)に位置する「ブルーム」は、暖かな日差しと澄み切った青空が広がり、「ブルームタイム」と呼ばれるゆったりとした時が流れるリゾート地です。白い砂浜とターコイズブルーの海が広がる「ケーブルビーチ」や、3月〜10月の満月の前後3日間だけ見られる神秘的な自然現象「月への階段」、1億3千万年前の恐竜の足跡がある「ガンシュームポイント」、真珠養殖場ツアーや真珠ショールーム巡りなど、多彩なアクティビティが楽しめます。また、真珠産業発展の歴史の背景には日本人の活躍があり、街の至るところで日本との繋がりを感じることができます。
◾︎キンバリー
「ブルーム」を拠点に秘境「キンバリー」へ足をのばせば、大自然の驚異を感じる冒険が待っています。「タルボットベイ」には世界屈指の干満差がもたらすオーストラリアで唯一の「水平の滝」が出現します。現存する世界最古の文化の一つである先住民アボリジナルの文化ツアー、手付かずの自然が残るエリアを探索するラグジュアリーなクルーズツアー、ダイナミックな絶景に囲まれた秘境の高級ロッジ滞在など、非日常的な体験が尽きません。
西オーストラリア州北部での夢のような休暇をぜひお楽しみください。
「真珠祭り」概要
■ 期間:
2024年8月17日(土)〜9月1日(日)
■ 内容:
南洋真珠の名産地「ブルーム」で毎年開催される「真珠祭り」は、150年以上にわたり真珠のためにこの地に集まってきた日本、マレーシア、中国、先住民アボリジナルなどの多様な文化の歴史を祝うフェスティバル。
2024年のプログラムでは、以下、様々なイベントやアクティビティが盛りだくさんです。各イベントの参加チケットは公式サイトで販売しています。
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「タウンビーチ」でのオープニングセレモニー
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「ケーブルビーチ」での象徴的なサンセットロングテーブルディナーやカクテルパーティー
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フローティングランタンイベント
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チャイナタウンのパレード
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ブルームのトップシェフたちによるパールミート料理コンテスト
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真珠養殖展示場でのワークショップ
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アート展やフードマーケット など
■ 公式サイト:
「ブルーム」の見どころ
亜熱帯地域に属する「ブルーム」は、3月から10月は乾季、11月から2月は雨季となり、乾季シーズンは過ごしやすい気候でおすすめのエリアです。
また、 「ブルーム」は広大な未開の地に数々の絶景スポットが点在する秘境「キンバリー」地域の西の玄関口です。
【ブルームへのアクセス】
州都パースから空路で約2時間30分
シドニー・メルボルンから国内線直行便とシンガポールから季節運航の直行便も運航中
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ケーブルビーチ
「ケーブルビーチ」は、約22kmの白い砂浜とターコイズブルーの海が広がり、ラクダに乗って海岸を散歩するアトラクション、キャメルライドが人気です。朝・昼・夕の3回催行され、おすすめはサンセットを楽しめる夕方。ラクダの背に揺られながら、黄金に輝く海を眺めることができます。
2023年には、先住民アボリジナルとオーストラリア人が共同運営するクラフトビール醸造所&レストラン「スピニフェックス・エールハウス・ケーブルビーチ」がオープンしました。家族連れにも対応する大型施設で、西オーストラリア原産のネイティブブッシュが配合されたユニークなクラフトビールと共に、キンバリー風にアレンジしたモダンな料理と共に楽しめます。
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月への階段
「ローバックベイ」に出現する「Staircase to the Moon / 月への階段」は、満月の引き潮によって露出した干潟の上に、月明かりがまるで月への階段のように海面を照らす自然現象です。3月〜10月の満月前後の3日間だけ干潮時に見ることができ、この幻想的な景色を求めて世界中から観光客が訪れます。
今後の「月への階段」の出現日時はBroome Visitor Centreの下記リンク(英語)をご参照ください。
https://www.visitbroome.com.au/info/staircase-to-the-moon-dates
■ 南洋真珠
ブルーム産の南洋真珠は、大粒で光沢が美しく、世界的に高く評価されています。 街の中心部ダンピアテラス周辺には、真珠のショールームやブティックが多数ありショッピングが楽しめます。 「パールラガー博物館」には、復元された真珠貝採取用の小型船や、実際に使われた潜水道具などが展示されており、当時の真珠産業の歴史を知ることができます。
■日本人の歴史が残る街並み
「ブルーム」は1800年代後半に高級装飾用の真珠貝の輸出で栄え、パールダイバーが世界中から集まり、多くの日本人もこの地に移り住んで日本人街を形成していました。また、1893年に御木本幸吉氏が世界で初めて真珠養殖に成功し、その技術は栗林徳一氏らによってこの地にもたらされました。街には今も栗林氏の銅像があり、最初に養殖場が開かれた場所は「クリ・ベイ」と名付けられています。
「ブルーム」には約900人以上が眠る日本人墓地があり、暮石は日本の方角を向いています。また、現役で営業する世界最古の野外映画館「サンピクチャーズ」は日本人によって劇場として建てられたもので、人気のクラフトビール醸造所「マッツォズ・ブルーム・ブルワリー」は当時の乾物屋(スーパー)松本商店がルーツです。さらに、日本人墓地前の「タイジロード」は姉妹都市である和歌山県太地町(タイジ町)に由来するなど、街の至るところで日本との繋がりを感じることができます。
■ ガンシュームポイント
「ケーブルビーチ」の南端に位置する「ガンシュームポイント」は赤い岩肌の断崖とブルーの海のコントラストが美しい絶景の地です。ここでは、引き潮になると、岩礁に刻まれた白亜紀の恐竜の足跡が出現します。太古の軌跡を見に行くには、ローカルツアーがおすすめです。
「キンバリー」の見どころ
■ 水平の滝
「タルボットベイ」は、一日の干満の差が世界的に最も大きい地域のひとつで、激しい潮流と独自の地形によって海面に滝が水平に流れる非常に珍しい現象「Horizontal Falls / 水平の滝」が出現します。満潮時と干潮時の1日2回現れるこのダイナミックな光景を見るには、「ブルーム」からの水上飛行機のフライトツアーがおすすめです。上空から、ターコイズブルーの海と険しい赤い崖のコントラストが美しい「バッカニア諸島」の景色と共に、この自然の驚異を見ることができます。高速ボートのツアーでは荒々しい峡谷を駆け抜けるスリル満点の冒険が楽しめます。
■ 先住民アボリジナル文化
先住民アボリジナルの豊かでユニークな文化は、6万年前に遡る世界最古の文化で現在まで脈々と受け継がれています。「ブルーム」より空路で1時間半の「キンバリー 」北部の街「カナララ」には、1980年代初頭に設立された「ワリンガリ・アボリジナル・アーツ」があります。先住民の完全所有によるアートセンターとしては州内で最古、また継続運営している施設の中では国内でも長い歴史を持つ施設のひとつです。先住民アボリジナルの伝統的な芸術の保護と発信の場として、絵画、版画、木彫、陶芸、テキスタイルなど、100名以上のアーティストをサポートしています。作品の購入や、アーティストが同行するガイドツアーへの参加、ディジュリドゥの演奏体験などを通じて、文化への理解を深めることができます。
■ ラグジュアリーなクルーズ体験
「ブルーム」発着のラグジュアリーなクルーズ船で、「キンバリー」地域の手付かずの自然が残るエリアを探索できます。「トゥルー・ノース」「キンバリー・クエスト」「グレート・エスケープ」などでは、3〜4日間から10日間以上の滞在まで、さまざまなアドベンチャークルーズツアーを提供しています。船上で上質なワインや新鮮なシーフードに舌鼓を打ちながら、海から眺める赤土の崖や壮大な渓谷、巨大な滝のパノラマなど大自然のショーが楽しめます。
■ 雄大な自然に抱かれる贅沢な滞在
「キンバリー」地域には雄大な自然の中に高級リゾート施設が点在しています。「バークレー・リバー・ロッジ」や「キンバリー・コースタル・キャンプ」、「ファーアウェイ・ベイ」などのアクセスしづらい荒野の隠れ家で、非日常的な滞在が楽しめます。「チェンバレン渓谷」の頂上に迫り出して建てられているラグジュアリーロッジ「エル・クエストロ・ホームステッド」では、大自然のオアシスでの贅沢な休日を満喫いただけます。
<西オーストラリア州政府観光局WEBサイト>
https://www.westernaustralia.com/jp/
<パース観光情報サイト「のんびり〜ばぶる!パース」>