ELSA (CEO: Vu Van、本社: アメリカ合衆国カリフォルニア州、日本法人代表: 玉置俊也)は、このたび、関西大倉中学校・高等学校(校長:古川英明、茨木市)が、2024年5月より中学生を対象に、AI技術を駆使した英語発話支援サービスELSA Speakの導入を決定したことを発表いたします。
関西大倉中学校・高等学校は、創立当初から心身の健康を図り、個性の伸長・徳育を重視し、知育・体育の充実による意志強固で誠実明朗な人物を鍛え上げることを教育理念としてきました。この理念のもと、同校は5つの教育目標を掲げ、一人ひとりの個性・才能を生かし、自ら考え責任ある行動がとれる人間の育成に注力しています。さらに、男女・民族、言葉の違いを越えて互いの人権を尊重し、自然とともに生きることの大切さを理解できる人材の育成にも力を入れています。
この度の ELSA Speak (以下、ELSA)の導入は、関西大倉中学高等学校の教育理念と目標に合致するものであり、同校のグローバル人材育成の取り組みをさらに加速させるものと期待されます。ELSA の最先端技術は、生徒たちが自信を持って正しく明瞭に英語を話せるようサポートし、知・徳・体のバランスのとれた総合的な人格を備えた生徒の育成に貢献します。
すでに日本全国だけでなく国際舞台で活躍する多くの卒業生を輩出している関西大倉中学校・高等学校との協働は、新時代の英語教育の未来を切り拓く一歩と確信しております。ELSA は、同校の教育理念と目標の実現に向けて、全力で支援してまいります。
導入の背景
関西大倉中学校・高等学校では、グローバル人材の育成を目指した教育に力をいれており、英語科では英語運用能力を向上させることを目標に日々授業をしています。特に中学生においては基礎力養成において非常に重要な時期であり、授業では文法の理解を深めるだけでなく、その定着と運用力の育成に注力しています。
その一環として音読指導も行っていましたが、一斉音読だけでは個々のフィードバックが難しいという課題がありました。タブレット導入後は音読を録音して提出させ、教師がフィードバックを行う試みもしましたが、多くの生徒がいるため、全員へのフィードバックを終えるのにも時間がかかり、また細かくコメントなども残したいのですが、人数も多く難しいというジレンマを抱えていました。このような背景から、一斉指導を行いながらも、生徒たちが個々の課題に取り組むことができる方法を模索し、ELSAを導入することに至りました。
関西大倉中学高等学校からのコメント
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豊山先生からのコメント
現在、中学1年生を担当しております。初回授業から英語のIPAの読み方と調音点、そのIPAに対応する綴りの関係を導入していますが、授業時間内に生徒個々の発音チェックまではままなりません。教科書本文の音読にしてもしかりです。今年度よりELSAを導入することにより、音素レベルでは日本人学習者がおざなりにしてしまう/n//θ/の発音チェックをはじめ、語から文単位にいたるまで綴りを見ながら発音してすぐフィードバックが返ってくるので、中1の生徒からするとゲーム感覚で達成感を得やすいと感じます。
ELSAへの取り組み回数・内容と定期考査の点数に正の相関も見られ、「考査に向けて何をしないといけないか」の選択肢に「語/本文を見ながら音読」という従来通りのことがELSAを通じて強化できると感じています。
課題スピーキングの発音においても、以前中1を担当したときに比べて明確に改善がされており、その効果は大きいと思われます。
中1は小学校時代の英語学習体験において大きくばらつきがあり、先取り学習が定着できている生徒に関しては各人でELSAで用意されている課題に取り組むこともでき、幅広い生徒層に益をもたらすことができます。
発音はスキルである以上、最初からELSAにおまかせというわけにはいかないですが、反復練習と完成度チェックを各人で家庭ででき、その進捗をこちらが確認できるという点では、大変ありがたい存在です。
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槇原先生コメント
現在、中学2年生を担当しております。昨年度から持ち上がりで担当しておりますが、今の生徒たちは小学校英語のおかげもあり、私が教育を受けた頃より英語に対する耳がはるかに良い状態で入学してくれました。リスニングによる理解力は高く、英語を発音することへの抵抗感は低くなったと感じています。一方で、文字との結びつきの認識が弱く、一斉指導やペアワークで音読活動をしても、盛り上がりこそしますが、各自の「読み癖」のままで活動してしまうことも多くありました。教員も気づいた範囲で場当たり的に指導していましたが、限界を感じておりました。ELSAを導入してから、生徒たちは認識度を上げようとがむしゃらに何度も同じ文を読む中で、ELSAから何度も同じフィードバックを受けることで、自身の「読み癖」に気づき、改善して、認識度が上がることで嬉しくなって、また次の文にチャレンジするという良い流れが形成されつつあります。また、自然と何度も読むことで、英文が頭の中に入り、英作文しやすくなったという声もあります。ほかにも、生徒が作成したプレゼンテーションの英文を搭載し練習することで、発音改善につながり、より伝わりやすい英語でのプレゼンテーションが可能となりました。現在は教科書本文や生徒の英文を搭載して授業内外で活用するに留まっておりますが、今後は単語学習や文法の基本例文などを搭載し、より音を中心とした英語学習に繋げていきたいと考えております。
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大山先生コメント
現在、中学3年生を担当しています。彼らは中学1年生の頃よりフォニックスも導入しながら音と文字が一致するよう指導をしてきました。授業では英文構造が理解できたあとは、とにかく音読をするように心がけています。しかし、一斉指導の中では個別にフィードバックできる数には限界があり、難しさを感じると同時に、生徒たちも何を改善すればよいのかが明確にならず、意欲も持続にくいという課題を感じていました。ELSA導入後は、英文構造が理解できたあと、一斉音読を行い、気を付けてほしい音、発音の仕方などはそこで全体に説明をします。その後に、ELSAを用いて、生徒たちは個別に音読に取り組みます。ELSAでは、自分が発音できなったものや、誤ったものが赤で表示され、どのように発音をすれば改善できるかというフィードバックを即座にもらうことができます。生徒たちはいい点数をとりたくて、それらを参考に何度も挑戦をしています。ELSAのフィードバックを受けて、自分で改善できる生徒はどんどん練習をしていきます。一方で、フィードバックがあっても自分ではなかなか改善が難しい生徒たちには個別に声かけをします。 ELSAを導入することで、そうした個々の能力に合わせた指導ができるようになりました。生徒の中には家で何時間も練習をし、数か月ではありますが格段に発音が上達したものもいます。さらに家庭学習においても、教師がいなくても練習することができるため、授業と家庭学習の連携をはかることもできています。またパフォーマンステストのプレゼンテーション課題においても、生徒たちが自分が作成した英文を入力し、練習ができるため活動の幅が広がりました。そうしたことから、ELSA導入をしたことに大きな意義を感じています。
【生徒の声】
私はELSAを家に帰ってからや、寝る前などの時間を使って取り組んでいます。スマホにELSAを入れているので、空き時間があれば取り組みように心がけています。
ELSAを使ってよかったと思うことは、 1つの単語でも細かく採点してくれて、自分がどの発音が苦手なのかを知れる、「発音改善機能」があること
です。また、自分が苦手な発音を7日間で改善できる項目もあります。発音以外にもアクセント、イントネーションなども分析してくれて、オリジナルプランを作ってくれます。
ELSAを使って話す力がつき発音が良くなっただけでなく、リスニングも聞き取れるようになり、似ている単語の聞き分けも前よりできるようになったと実感することができ、自分の英語に自信がもてるようになりました。
○ELSAについて
ELSA(English Language Speech Assistant)は英語をより正しく、自信を持って話せるようになるためのAIパーソナルコーチサービスです。2015年にGoogleのAI投資部門から出資を受けて以来、100カ国以上の4000万人のユーザーに利用されており、世界のAI企業100にも選ばれた独自の音声認識技術により、学習者は個人のスピーキングの弱み(発音・アクセント・イントネーション・流暢さ・語彙力・文法)を特定し、短期間で改善することができます。ELSAは京都大学や九州大学をはじめとした世界中の教育機関や日本の京都府京丹後市・青森県風間浦村・渋谷区といった地方自治体、武蔵・三田国際・聖光学院・栄光学園といった私立学校でも採用されています。
○関西大倉中学校・高等学校について
所在地:〒567-0052 大阪府茨木市室山2-14-1
電話: 072-643-6321
学校HP:
https://www.kankura.jp/
<お問い合わせ先>
担当者: 髙橋一也 (ELSA Japan 上級事業開発部 部長)
連絡先: kazuya@elsanow.io