グローバルマーケティング事業(※)を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)はこの度、2024年7月時点の世界40の国・地域におけるPCとモバイルの主要検索エンジンシェアを集計いたしましたので、その結果をお知らせいたします。
(※)海外SEO(検索エンジン最適化)、および海外広告(概要:
)
調査結果サマリー
■ PCにおける「Microsoft Bing」のシェアが微増
全世界で見ると、Microsoft Bingのシェア率が若干ながらも上がっている傾向が見られました(以下グラフ参照)。その背景としては、2023年2月に公開された「Bing AI(現 Copilot(コパイロット))」がリリースされたこと、さらに2021年10月にリリースされたWindows11において、デフォルトで
Microsoft Bingの検索ボックスがタスクバーの中心に配置された事が引き続きシェア率の上昇に貢献していると考えられます。
■韓国では「NAVER」がモバイルにおける検索エンジンの首位を獲得
韓国発の検索エンジン「NAVER」が、モバイルにおける検索エンジンシェアでは昨年から逆転し、
Googleを抑えて首位に浮上しました。要因として、「NAVER」はポータル型の検索エンジンであり、現地に特化した地図アプリや、ニュース、メール、ショッピング等のモバイルアプリでユーザーを獲得している点に加えて、2023年8月には、韓国版ChatGPT「CLOVA X」が公開され注目された事も、モバイルにおけるシェアを伸ばした要因と考えられます。
また、NAVERでの検索結果は、上位に「リスティング広告」や「NAVER Smart Store」、「NAVER Blog」といった、NAVERプラットフォーム内のコンテンツが上位表示される傾向があり、自社サイトを上位に掲載するのは難しいと考えられています。 韓国向けのプロモーションを検討する際は、
「NAVER Blog」を活用するなど、GoogleのSEO対策とは異なる点に注意が必要です。
■ヨーロッパではモバイルにおいて「Yandex」のシェアが微増
フランス、ドイツ、オランダ、オーストリアの4か国において、モバイルにおける検索エンジンシェアで、ロシア発の検索エンジン「Yandex」が2位となり、昨年よりも若干増加の傾向にありました。
ただし「ロシアのGoogle」とも言われている「Yandex」ですが、2023年11月より、親会社Yandex NV(オランダ)のロシア事業売却による再ブランド化の計画が報じられた事を受けて、注目を集めた結果が今回の結果に影響している可能性もあります。
Yandexの事業展開が検索エンジンシェアにもどう影響するか、今後の動向に注目です。
世界の検索市場においてトップシェアを占めているのはGoogleですが、引き続き各国のシェア率の変化やGoogle以外の検索エンジンの特徴、またAIによる影響を確認しておく必要があるでしょう。
※用語の定義として、検索エンジンとは検索システムを提供する会社、ブランドを指します。具体例を挙げると、日本で最も人気のあるポータルサイトの一つ「Yahoo! JAPAN」は、検索エンジンとしては「Google」という扱いとなり、同様の理由から「Yahoo!台湾」や「Yahoo!香港」はMicrosoft Bingとなります。
上記に関する国毎の詳細なデータは、アウンコンサルティングホームページに掲載のリリースをご覧ください。
集計概要
世界40カ国 主要検索エンジンシェア【PC・モバイル】
【集計要綱】
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対象国: OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出
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データ参照元
– インターネット普及率: DataReportal – Global Digital Insights, Percentage of Individuals using the Internet,
https://datareportal.com/
– 検索エンジンシェア: Stat Counter,
http://statcounter.com/
調査日:2024年7月3日 ~ 2024年7月16日
調査対象時期:2023年6月 ~ 2024年6月
※ 前回(2023年5月)の調査リリースはこちら(
https://www.auncon.co.jp/press/release/2023-05-30/)
をご覧ください。
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