2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のテーマ事業「いのちを高める」(シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」)をプロデュースする中島さち子(株式会社steAm代表取締役)は、今改めて「いのち」を見つめ直し、対話を通じて探究し合う場として「いのちを考える会」を考案いたしました。2024年7月28日には、”みんぱく”こと国立民族学博物館にて第一回目(テーマ:身体性)が開催され、「いのちとは何か」、「万博とは何か」などについて、多様な登壇者をお迎えし、参加者とともに自由かつ率直に議論を深めていきます。
「いのちを考える会」初回は、2025年日本国際博覧会協会と共催するEXPO PLL Talks <いのちを高める>シリーズ vol. 10 として、中島と共に、国立民俗学博物館館長吉田憲司氏、万博テーマ事業プロデューサー・大阪大学教授の石黒浩氏、クラゲ館設計者・建築家小堀哲夫氏、バレエダンサー針山愛美氏、音楽人類学者の矢野原佑史氏、ゲストに音楽家・郷土芸能者チェジェチョル氏(韓国太鼓)、アブライ ンジャイ ローズ氏(セネガル太鼓)を迎え、”身体性”を基軸に「いのち」や「万博」の本質を深く問い直します。
音楽や歌、踊り、詩、いのちの持つ爆発的な力をとらえ、世界中が集う「万博」に潜む、反万博性や原始性、身体性に迫ります。
【概要】
■日時:2024年7月28日(日)14時半−16時半(開場:14時)
■場所:国立民族学博物館第4セミナー室/オンライン配信
*リアル・オンラインによるハイブリッド開催となります。
*配信ZOOM:
https://us06web.zoom.us/j/89108393928?pwd=Nn8xUftmpCRq6CTRa7Ko8P3avqRMnv.1
■使用言語:日本語 *手話あり
■ウェブページ:
https://expoplltalks-kurage10.peatix.com
■共催:いのちを考える会、株式会社steAm、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
■内容:
・簡単な自己紹介
・「いのち」や「身体性」、そして万博についての率直な対話(パネルディスカッション)
*リアル・オンライン含めて、参加者との双方向コミュニケーションを積極的に望みます。
■登壇者:
吉田 憲司(国立民族学博物館館長)
石黒 浩(大阪大学教授、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー)
小堀 哲夫(建築家、法政大学教授)
針山 愛美(バレエダンサー)
矢野原 佑史(京都大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員)
■モデレーター:中島さち子(音楽家・数学研究者・STEAM教育家、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー)
■ゲスト:
チェジェチョル(韓国太鼓, KURAGE BAND)
アブライ ンジャイ ローズ(セネガル太鼓, KURAGE BAND)
*「いのちを考える会」は不定期に継続して開催していきます。本来「いのちを考える会」の主軸メンバーでありながら、の今回参加できない方々も複数名いらっしゃいます。
なお、テーマ事業「いのちを高める」にとっては、中島さち子・小堀哲夫が軸となって2020年ー2021年に開催していた”闇鍋会議”を、さらに色濃く、深くした、新”闇鍋会議”。立場や特性などの分断をこえて、本気で自由に語り合う場として、本「いのちを考える」会は、ある意味で、独立的に蠢いていきます。お楽しみに!!!
**EXPO PLL Talks「いのちを高める」シリーズは、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が、大阪・関西万博のテーマ事業の一つ「いのちを高める(遊びや学び、スポーツや芸術を通して、生きる喜びや楽しさを感じ、ともに“いのち”を高めていく共創の場を創出する)」をプロデュースする中島さち子氏をモデレーターとし、さまざまな立場の方々と多角的に「いのち輝く未来社会」について、対話するトークイベントです。
2021年8月にはじまり、今回が第10回目の開催となります。
▶EXPO PLL Talks <いのちを高める>シリーズ vol.10 お申し込みサイト
https://expoplltalks-kurage10.peatix.com
▶「いのちの遊び場 クラゲ館」公式サイト
https://expo2025-kuragepj.com/
【「いのちを考える会」考案者・中島さち子の想い】
激動の時代の中、改めて、人は「生きる」「いのち」ということの本質を問われています。いのちとは何か。生きるとはどういうことなのか。その中で、ロジックとしての「言葉」だけでなく、五感や身体性を用いた表現、詩、歌、踊り、音楽・・・そうした原始的な感覚の重要性が改めて浮き彫りになってきています。
さまざまな”センサー(感覚器)”によって取得され数値化されたデータをもとに、AIやロボットも育ち、育ち方によって個性を持ち、時に失敗したり苦闘しながらも、成長していくようになりました。また、コロナ禍の中、オンラインの可能性が爆発的に浮き彫りになり、遠い場がつながり、時間や場所の分断をこえて人は関わり合い、働き、遊ぶことができるようになりました。
・・・一方で、まだデータ化されていない大事なものは世界にはたくさんあります。
ふっとそよぐ風、笑顔、ちょっとした匂い、急に空気が変わった感じ、違和感、高い空の下や狭い部屋の空気の流れ、足元で聞こえる蛙の声、優しさ、各土地の持つ精霊的な何か・・・そうした五感や身体性、そして目には見えない、耳には聴こえない、”何か”を、今、より鮮やかにとらえ、深掘りし、ものごとの本質や大事な鍵(生きるとは?幸せとは?いのちとは?)への哲学的な探究が、人間たちには、深く求められています。
「いのち」とは何か。「生きる」とはどういうことか。
そんな中、2025年、再び55年ぶりに大阪で開催される万博。
今回の万博では、約160もの国が関わり、日本国内も、国外も、さまざまな土地がミャクミャクと受け継いできた文化や価値を、五感や身体性を通じて届けあい協奏します。
万博とは、結局は巨大な国が威信を示すために開く、テクノロジーの祭典なのか。
視覚的なきらびやかさを競う、個々人のエゴに満ちた、旧時代の産物なのか。
はたまた、岡本太郎が反万博精神で明らかにした、万博の究極の本質”民の博”の原始性を、2025年の万博は、より深く爆発的に魅せるのか。
万博の鍵となる、世界の集結、テーマ、民主性・・・これはどこまでひらかれるのか。
今、なぜ万博をするのか。
万博とは何か。
万博を通して、日本や世界の社会や文化はどう変わるのか。
・・・わたしたちに、その覚悟はあるのか。
反万博の万博のあり方、いのちの爆発的な可能性、そして”身体性”を、本トークでは、率直に自由に深く語り合います。
極めて面白い登壇者たちが、原始性に肉薄し、本気で「いのちを考える会」。
・・・はじまります。