各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。京都府・嵐山にある全室リバービューの旅館「星のや京都」は、2024年9月1~9日の期間、平安貴族も愛した風光明媚な景色の中で、繊細な季節のうつろいを感じながら過ごす「嵐峡の重陽体験」を開催します。九が月と日に重なり、めでたさの極致とされた「重陽(ちょうよう)の節句」(*1)は、菊の花で邪気を払う日として平安時代より大切な日とされてきました。嵐峡の景色を眺められる大堰川(おおいがわ)にせり出した空中茶室で、菊を印象的にあしらった重陽の節句ならではの特別会席を味わい、客室では香原料を混ぜ合わせてつくった菊枕を枕元に置いて楽しみます。平安貴族に愛された風光明媚な景色の中で喧騒から離れ、季節を感じながらゆったりとした時間を過ごすことができるプログラムです。
*1 「日本の歳時記」 小学館
旧暦九月九日の節句。五節句の一つで、菊の花で邪気を払う日。折から菊の咲く時季であることから、重陽の宴を催し、菊花を観賞し、菊の酒を飲み、蒸し栗を食べ、長寿を願って菊花にかぶせた綿の露で体を拭う「菊の被綿(きせわた)」を行った。
背景
奥嵐山は平安貴族が別荘を構え、風光明媚な景色の中で季節のうつろいを楽しみながら過ごした場所です。平安時代、重陽の節句には、菊を愛で、香りがしみ込んだ綿で身体を拭うなどして、邪気を払い無病や長寿を願っていました。(*2)平安貴族さながらに季節を感じながら、喧騒から離れた場所でゆったりとした時間を過ごしてほしいと考えています。
*2 「枕草子」九月九日には、明け方から雨が少し降って、菊の露もとても多く、菊にかぶせた綿もひどく濡れ、しみ込んだ移り香も引き立たせている。
特徴1 嵐峡の景色を眺めながら味わう、菊づくしの特別会席
星のや京都の目の前を流れる大堰川にせり出した空中茶室で、嵐峡の景色を眺めながら菊づくしの特別会席に舌鼓を打ちます。菊をかたどったかぶに、鮮やかな菊の花びらと熱々の餡を合わせた菊花椀や、菊や栗などの秋の味覚をふんだんに取り入れた菊ちらしなど、このプログラムでしか味わえない、菊を印象的にあしらった会席料理です。嵐峡の景色を映し出したような八寸は、秋鰆の西京焼きやかますの若狭焼、松茸・菊花・菊菜の和え物など、見た目にも華やかな品々を楽しめます。
特徴2 無病や長寿を願う菊枕づくり
夕食前には、京都の老舗香木店「山田松香木店」が監修したレシピをもとに香原料を混ぜ合わせ、菊枕をつくります。菊枕とは、干した菊の花びらを入れて作った枕のことです。平安貴族が菊の香りがしみ込んだ綿で身体を拭い、無病や長寿を祈る菊の被綿(着綿)(きせわた)を行っていたように(*3)、菊を含めた数種類の香原料でつくった菊枕を、枕元に置き香りを楽しみます。心身をリラックスさせて過ごすことができます。
*3 「茶趣をひろげる歳時記百科」淡交社
「嵐峡の重陽体験」概要
開催日:2024年9月1~9日
料金:1名 34,200円(税込、サービス料10%込み)*宿泊料別
含まれるもの:特別会席、菊枕づくり体験
場所:星のや京都
対象:宿泊者
定員:1組2名まで
予約:
公式サイト
にて7日前まで受付
備考:天候状況などにより、内容や提供場所が一部変更になる場合があります。
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星のや
「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を
提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その地の風土、歴史、文化をおもて
なしに繊細に織り込み、出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を体験していただくこ
とで、訪れた人を日々の時間の流れから解き放つ。
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星のや京都
平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸で時を忘れる。渡月橋から船に乗り、大堰川
を遡った先では、京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、嵐山の情景を映した滋味豊
かな日本料理、四季の美しい景観と静けさの非日常が提供されます。
所在地:〒616-0007 京都府京都市⻄京区嵐山元録山町11-2
電話:050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数:25室・チェックイン:15:00〜/チェックアウト:〜12:00
料金 :1泊 136,000円〜(1室あたり、税・サービス料込、食事別)
アクセス:阪急嵐山駅より徒歩約10分、京都南ICより車で約30分