RKB毎日放送(TBS系・福岡)は、8月12日(月・祝)を「RKBドキュメンタリーの日」として
午後1時55分から約3時間にわたりRKBが制作したドキュメンタリー3作品を一挙放送いたします。今回の特別番組では、テレビ番組をきっかけに映画化までされた3作品で、『74歳のロックンローラー 鮎川誠』はオリジナル版からさらに拡大したリメイク版を特別編として放送します。
『魚鱗癬と生きる~遼くんが歩んだ28年~』
ディレクター 大村由紀子
福岡県北九州市在住の梅本遼さん(28歳)が生まれ持った病気の名前は「魚鱗癬(ぎょりんせん)」。遺伝子の異常で全身の皮膚が鱗のように硬くなり、剥がれ落ちていく国指定の難病です。人にうつることはありませんが、見た目の印象もあり、遼さんは幼い頃から偏見にさらされてきました。つらいことや挫折することもありましたが、遼さんは家族や周囲の人たちに支えられて、1つ1つ乗り越えてきました。RKB報道部が23年に渡り、リレーしながら取材を続けてきた、難病と共に歩んだ青年の軌跡です。
『リリアンの揺りかご』
ディレクター 神戸金史
「私の子も殺すのですか?」。やまゆり園障害者殺傷事件(2016年)の犯人に、障害児の父である私は聞きました。ヘイトスピーチや歴史改ざんの現場にも共通するのは、一方的な不寛容です。やまゆり園事件のちょうど100年前、1916年に公開された映画「イントレランス」は、古代から現代まで4つの時代で「不寛容(イントレランス)」がもたらす悲劇を同時並行で描き、「無声映画の最高傑作」と言われています。物語が別の時代へと飛ぶ時、名優リリアン・ギッシュが揺りかごを揺らすシーンがはさみ込まれています。「リリアンの揺りかご」は、「イントレランス」からテーマと構成を借用し、現代日本の様々な不寛容を同時並行で描くドキュメンタリーです。
『74歳のロックンローラー 鮎川誠(特別編)』
ディレクター 寺井到
福岡県久留米生まれのギタリスト、鮎川誠は、妻と結成したシーナ&ロケッツで「ユーメイドリーム」を大ヒットさせ、日本のロックの重鎮として活躍していましたが、2015年、妻シーナが癌で他界。しかしバンドは、それまで以上にライブ活動に力を入れます。「ステージに立つとシーナがそこにいるから」という鮎川を、次女がマネージャーとして支え、三女がボーカルに。
番組取材中に癌が発覚していた鮎川は、2023年1月に急逝しました。今回は2022年7月の30分番組を拡大した特別編として放送します。
1958年のテレビ開局以来、RKBは地域に根ざし、地域を見つめ続け、多くのドキュメンタリーを制作してきました。揺れ動く社会の中で懸命に生きる人々、福岡から見える日本の姿、美しい自然や伝統、文化、そして祭り。これらのテーマを通して時代を切り取ったRKBの珠玉のドキュメンタリー作品を、この機会にぜひご覧ください。心に響く感動と共に新たな発見をお届けします。
また、RKBではこれまで制作・放送してきたドキュメンタリー番組の中から、コンクールで受賞した作品の一部をRKBNEWS公式YouTube「胸に沁みる感動ドキュメント」にて公開しています。こちらもぜひご覧ください。
「RKBドキュメンタリーの日」
<タイムテーブル>
午後1時55分 『魚鱗癬と生きる~遼くんが歩んだ28年~』
午後2時56分 『リリアンの揺りかご』
午後3時56分 『74歳のロックンローラー 鮎川誠(特別編)』
<出演>
ナビゲーター 田畑竜介(RKBアナウンサー)
<URL>
<RKBNEWS公式YouTube>
「胸に沁みる感動ドキュメント」
<素材DL>
https://21.gigafile.nu/1027-cd7b3b5b36d523181a0fed2c3f68a4c30