勝坂遺跡は、市内南区磯部にある縄文時代中期(約5,000年前)の大集落跡として、当時の暮らしの様子が残されている遺跡公園で、昭和49年7月に国史跡に指定され、今年で50周年を迎えます。
このたび、国史跡指定50周年を記念して、先人が守り伝えた史跡を顕彰し、勝坂遺跡の歴史を学ぶことができる様々な事業を、1年を通じて実施します。
8月3日(土)には、相模原市立博物館において記念講演会を開催。勝坂遺跡の学術的な価値や保存に至る歴史を紹介する「記念講演会」を開催いたします。事前申込み不要でどなたでも参加可能ですので、ぜひご参加ください。
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事業概要
①ミニ展示「今月はこの逸品!考古市宝展」
旧石器ハテナ館では市内で出土した考古資料の中から“至宝の逸品”を月替わりで展示しています。7月は勝坂遺跡で出土した「獣面把手(じゅうめんとって)(※)」を展示します。
期間:令和6年7月1日(月)~7月30日(火)
場所:旧石器ハテナ館(相模原市中央区田名塩田3-23-11)
※獣面把手:動物の装飾が付けられた縄文土器のこと
② ミニ展示「縄文中期の大遺跡 勝坂遺跡」
勝坂遺跡が国史跡に指定された経緯や第一次調査時の出土品の展示を行います。
第1回
期間:令和6年7月2日(火)~9月1日(日) ※休館日:7月8日、7月16日、8月26日
場所:相模原市立博物館(相模原市中央区高根3-1-15)
第2回
期間:令和6年10月22日(火)~11月30日(土)
場所:相模原市役所 1階正面ロビー(相模原市中央区中央2-11-15)
③記念講演会「50年前の勝坂遺跡~史跡指定までの道のり~」
史跡指定に至った経緯や、これまでの勝坂遺跡調査史を解説し、勝坂遺跡の重要性を伝える講演会を実施します。講演終了後にはミニ展示の解説も実施。
日時:令和6年8月3日(土) 午後2時から午後4時まで(予定)
講師:大貫英明さん(相模原市文化財研究協議会(※)会長)
場所:相模原市立博物館 地下大会議室(相模原市中央区高根3-1-15)
※事前申込み不要・当日先着順(定員200名)ですので直接会場までお越しください。
※相模原市文化財研究協議会:「相原の歴史をさぐる会」、「相模原郷土懇話会」、「旧笹野家住宅を考える会」の3団体から構成され、郷土の文化財について研究し、その愛護と普及に努めるとともに、団体相互の連絡と協調を図ることを目的として活動を続けている協議会。
④文化財探訪「勝坂遺跡を巡る」
市文化財研究協議会が主催。史跡勝坂遺跡周辺を案内解説付きで巡るツアーを実施します。
実施日:令和6年10月27日(日)
場所:勝坂遺跡周辺(相模原市南区磯部1882ほか)
※申込みは10月7日(月)より開始
⑤勝坂遺跡縄文まつり
縄文時代にちなんだ体験イベントを開催します。
実施日:令和6年11月16日(土)
場所:史跡勝坂遺跡公園(相模原市南区磯部1882ほか)
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勝坂遺跡について
縄文時代中期(約5,000年前)の大集落跡で、起伏に富んだ自然地形に、緑豊かな斜面樹林(段丘崖)、こんこんと湧き出る泉など、縄文人が長く暮らし続けた豊かな自然環境が今なお残されている市の文化財の一つです。
平成21年度に「大自然の中の縄文時代」を体感できる遺跡公園として整備し、縄文集落の雰囲気の再現や、土葺きと笹葺きの竪穴住居2棟を復元しているほか、周辺には竪穴住居廃絶後の窪地なども復元しています。
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/shisetsu/kouen_kankou/kouen_ryokuchi/1003090.html
相模原市
【お問い合わせ先】
相模原市 教育局 文化財保護課
担当:天野
電話:042-769-8371
E-mail:bunkazai@city.sagamihara.kanagawa.jp