【調査の背景】
スマホ回線の料金プランは契約データ容量(ギガ)が小さいほど料金が下がる傾向にあり、節約志向のユーザーは月数GB程度の小容量プランを選択する傾向が強まっています。
一方で、料金プランの契約データ容量(ギガ)が少なすぎて月の途中で速度制限がかかりデータ容量(ギガ)不足になる場合、スマホを快適に利用することができず逆効果になります。
ソフトバンクのオンライン専用通信回線ブランド「LINEMO」からも、月間10GB・月間30GBのデータ容量を持つ新料金プランが登場することが発表されるなど、モバイル回線業界では格安ブランド/プランを含め、データ容量がより多いプランへのリニューアルが続いています。
株式会社七変化が運営するWebメディア「アプリポ」には、月間90万人以上(2024年6月現在)と多くのスマホ・ネットユーザーが訪問しています。
Webメディア「アプリポ」の訪問ユーザーを対象にWebアンケート調査を実施しました。
【調査概要】
調査期間:2024年6月9日〜2024年7月27日
調査対象:Webサイト「
アプリポ
https://7-henge.co.jp/
」訪問者
調査方法:Webアンケート調査
有効回答数:688名
調査項目:
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調査①格安モバイル回線ブランド/プラン別のギガ不足になる/ギガ不足にならないユーザーの割合
-
調査②【大手キャリアのうち3社のギガ不足になる/ギガ不足にならないユーザーの割合】
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調査③【契約中プランの月間データ容量別のギガ不足になる/ギガ不足にならないユーザーの割合】
【調査結果サマリー】
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格安プラン・ブランドの中でデータ容量不足が最も少ないのはahamoの26.1%。
ahamoユーザーのうち約4人に3人はデータ容量が十分足りている
と回答。 -
用意されているプランのデータ容量が少ない傾向にある
ワイモバイルやirumoでデータ容量不足の割合が高く
、いずれも50%以上と
2人に1人以上が不足すると回答
-
契約プランのデータ容量別のアンケート調査では、
月間3GB以下のプランの契約ユーザーがギガ不足になる割合が最も高く
47.4%と、およそ2人中1人はデータ容量が不足すると回答。 -
月間10-19GBのプランの契約ユーザーでギガ不足になる割合は18.2%と最も少ない結果
となった。5人中4人以上の割合でデータ容量不足にならないと回答。
調査結果の記事URL:
https://7-henge.co.jp/app/sim-plan-data-user-survey/
調査①【格安モバイル回線ブランド/プラン別のギガ不足になる/ギガ不足にならないユーザーの割合の調査結果】
ドコモ、KDDI、ソフトバンクが直接提供するMNOのモバイル回線ブランドやMNOの格安料金プラン
のユーザーに、データ容量(ギガ)が足りているか?不足するかをWebアンケートで質問しました。
データ容量が足りていると回答したユーザー
1.ahamo:73.9%
2.povo:68.2%
3.LINEMO:52.8%
4.UQモバイル:51.6%
5.irumo:50.0%
6.ワイモバイル:45.8%
データ容量が不足すると回答したユーザー
1.ahamo:26.1%
2.povo:%
3.LINEMO:%
4.UQモバイル:%
5.irumo:%
6.ワイモバイル:%
回答数:合計259名
ahamoユーザー(65名)の回答結果詳細
データ容量(ギガ)は足りている:
48名(約73.9%)
データ容量(ギガ)が不足する:
17名(約26.1%)
ahamoのデータ容量はオンライン専用プランとしては大容量で、基本プラン20GBと大盛りオプション利用時の100GBから選択可能です。※2024年7月27日現在。
最低でも月間20GBのデータ容量が用意されていることから、ギガ不足を感じるユーザーは26.1%と
オンライン専用プランやサブブランドの中では最も少ない割合
となりました。
irumoユーザー(28名)の回答結果詳細
データ容量(ギガ)は足りている:
14名(約50.0%)
データ容量(ギガ)が不足する:
14名(約50.0%)
irumoのデータ容量は0.5GB/3GB/6GB/9GBの中から選択可能です。※2024年7月27日現在。
irumoは同じドコモの料金プランであるahamoと比べて月間データ容量が少なく、ギガ不足を感じるユーザーは50.0%と
オンライン専用プランやサブブランドの中でも高いグループに入ります。
povoユーザー(22名)の回答結果詳細
データ容量(ギガ)は足りている:
15名(約68.2%)
データ容量(ギガ)が不足する:
7名(約31.8%)
povo2.0は必要なデータ容量をトッピング形式で都度購入するタイプのKDDIが運営するモバイル回線ブランドです。povo1.0は月間データ容量が20GB用意されており、現在は新規申込受付を終了しています。
ギガ不足を感じるユーザーは31.8%と
オンライン専用プランやサブブランドの中では低いグループに入ります。
LINEMOユーザー(36名)の回答結果詳細
データ容量(ギガ)は足りている:
19名(約52.8%)
データ容量(ギガ)が不足する:
17名(約47.2%)
LINEMOのプランのデータ容量は20GBと3GBの2つから選択可能です。※2024年7月27日現在。
現在は
月間データ容量が3GBと小容量なミニプラン
を契約しているユーザーも多く含まれることから、ギガ不足を感じるユーザーは47.2%と
オンライン専用プランやサブブランドの中では多い割合です。
今後は新しいプランであるベストプランとベストプランVの提供開始が発表されており、ベストプランの月間データ容量は10GB、ベストプランVの月間データ容量は30GBと容量が拡大されることから、
今後はギガ不足に悩まされるユーザーが大幅に減少することが予想できます。
UQモバイルユーザー(60名)の回答結果詳細
データ容量(ギガ)は足りている:
31名(約51.7%)
データ容量(ギガ)が不足する:
29名(約48.3%)
UQモバイルの最新プランのデータ容量は4GB/15GB/20GBの3プランから選択可能です。※2024年7月27日現在。
旧プランの中にはさらにデータ容量が少ないプランも存在しており、データ容量が小容量なプランを契約している割合が多いことが予想されます。
ギガ不足を感じるユーザーは48.3%と
オンライン専用プランやサブブランドの中では多い割合です。
ワイモバイルユーザー(48名)の回答結果詳細
データ容量(ギガ)は足りている:
22名(約45.8%)
データ容量(ギガ)が不足する:
26名(約54.2%)
ワイモバイルの最新プランのデータ容量は4GB/20GB/30GBの3プランから選択可能です。※2024年7月27日現在。
旧プランの中にはさらにデータ容量が少ないプランも存在しており、データ容量が小容量なプランを契約している割合が多いことが予想されます。
ギガ不足を感じるユーザーは54.2%と
オンライン専用プランやサブブランドの中では最も高い割合です。
◆調査結果を分析してわかること
大手キャリアが直接提供する格安モバイル回線ブランド/プラン別の調査結果では、プランのデータ容量が少ない傾向にある
irumoやワイモバイル、UQモバイルでデータ容量不足になるユーザーの割合が全体の半数前後にのぼり多くなる結果
になりました。
最低でも月間20GBのデータ容量が用意されている、ドコモのオンライン専用料金プラン
ahamoのユーザーは、格安モバイル回線ブランド/プラン別のユーザーの中で最もデータ容量不足になる割合が4人に1人程度の約73.8%と少ない結果
になりました。
LINEMOでは今後申込可能な料金プランの月間データ容量が最低でも10GBと容量が拡大されることから、
今後LINEMOでギガ不足に悩まされるユーザーが大幅に減少することが予想できます。
調査②【大手キャリアのうち3社のギガ不足になる/ギガ不足にならないユーザーの割合の調査結果】
国内の大手キャリア4社のうち、データ容量無制限の段階型プランのみをMNOとして導入している楽天モバイルを除く
3社(ドコモ、au、ソフトバンク)のユーザー
に、データ容量(ギガ)が足りているか?不足するかをWebアンケートで質問しました。
回答数:合計131名
データ容量が足りているユーザーの割合が高い順
1.ソフトバンク:75.0%
2.au:65.0%
3.ドコモ:50.7%
ドコモユーザー(71名)
※ahamo/irumoを除く
データ容量(ギガ)は足りている:
36名(約50.7%)
データ容量(ギガ)が不足する:
35名(約49.3%)
ドコモの料金プランにはデータ容量が無制限のプランも存在しますが、旧プランも含めデータ容量上限が設定されたプランも並行して提供されています。※2024年7月27日現在。
ギガ不足を感じるユーザーは49.3%と
大手キャリアの中では最も高い割合です。
auユーザー(40名)
データ容量(ギガ)は足りている:
26名(約65.0%)
データ容量(ギガ)が不足する:
14名(約35.0%)
auの料金プランにはデータ容量が無制限のプランも存在しますが、旧プランも含めデータ容量上限が設定されたプランも並行して提供されています。※2024年7月27日現在。
ギガ不足を感じるユーザーは35.0%と
大手キャリアの中では2番目に高い割合です。
ソフトバンクユーザー(20名)
データ容量(ギガ)は足りている:
15名(約75.0%)
データ容量(ギガ)が不足する:
5名(約25.0%)
ソフトバンクの料金プランにはデータ容量が無制限のプランも存在しますが、旧プランも含めデータ容量上限が設定されたプランも並行して提供されています。※2024年7月27日現在。
ギガ不足を感じるユーザーは25.0%と
大手キャリアの中では最も低い割合です。
◆調査結果を分析してわかること
大手キャリアのうち3社の調査結果では、ソフトバンクユーザーが最もデータ容量不足に悩まされる割合が少ないことがわかります。
調査③【契約中プランの月間データ容量別のギガ不足になる/ギガ不足にならないユーザーの割合の調査結果】
データ容量が足りていると回答したユーザー
月間3GB以下のプラン契約中:52.6%(41名)
月間4-9GBのプラン契約中:52.7%(29名)
月間10-19GBのプラン契約中:71.8%(28名)
月間20-29GBのプラン契約中:56.5%(26名)
月間30GB以上のプラン契約中:56.5%(13名)
契約プランの月間データ容量が不明:66.7%(8名)
データ容量が不足すると回答したユーザー
月間3GB以下のプラン契約中:47.4%(37名)
月間4-9GBのプラン契約中:47.3%(26名)
月間10-19GBのプラン契約中:28.2%(1名)
月間20-29GBのプラン契約中:43.5%(20名)
月間30GB以上のプラン契約中:43.5%(10名)
契約プランの月間データ容量が不明:33.3%(4名)
※その他にプリペイド形式のプランを利用中ユーザーが1名、データ容量無制限プランを利用中のユーザーが44名
回答数:合計298名
◆調査結果を分析してわかること
10GB-19GBのデータ容量のプラン契約ユーザー
は、他プラン契約ユーザーと比べてデータ容量不足に悩まされる割合が少ないことが判明しました。
データ容量が不足することが多いユーザーは契約プラン容量が少なければ少ないほど割合が増加し、
特に契約プランのデータ容量が月間3GB以下だと47.4%と半数近くにのぼります。
例えば、
LINEMOに新プランとして登場する月間データ容量が10GBのベストプランはユーザーがギガ不足になりづらいプランになる可能性が高いこと
が予測できます。
大手キャリアが提供する格安スマホブランドや料金プラン、MVNOの格安SIMを選ぶときは月間データ容量が10GB以上あるプランを選択することで、多くのユーザーがデータ容量不足による不便さを回避できるが、まずは毎月利用しているデータ量を知ることが重要です。
【アプリポについて】
アプリポはモバイル通信料金プランの比較やスマホ新機種に関するレビューコンテンツ、スマホアプリの使い方の解説等で構成されたWebメディアです。
月間訪問ユーザー数 |
月間90万人以上(2024年6月現在) |
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【会社概要】
「株式会社七変化」はスマホやPCの使い方やモバイル回線に関する解説コンテンツを提供するWebサイト「アプリポ」の運営事業、ネット回線速度の測定&ユーザー投稿型データベース「回線ポスト」などWebサービスの企画開発と運営事業、Web制作事業などの事業を行っています。
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大型Webサイト&コンテンツの運営を行う「Webサイト運営事業」 企業向けにWebサービス開発時のUI/UXデザインの制作やフロントエンド開発を行う「Webサービス開発支援」 提供や、Webデザインの提案やコーディング開発を行う「Web制作サービス事業」 |
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2021年8月10日 |
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