厳かな雰囲気に包まれる中、久しぶりの再会に顔をほころばせ、握手やハグを交わす姿が印象的でした。
日本プロ野球90周年を迎える今年、日韓のレジェンド選手が集結したメモリアルマッチがエスコンフィールドHOKKAIDOで実現しました。
TEAM JAPANを率いたのは、第2回WBCで2連覇に導いた原辰徳監督。この日66歳の誕生日を迎え、選手からバースデーソングと誕生日ケーキが贈られました。
記念すべき日に花を添えたのは、ファイターズOB糸井嘉男さん。
決勝の逆転3ラン本塁打を放つなど、現役引退から2年経っても衰え知らずのプレーで沸かせました。
「日本と韓国は野球以外でもいいライバル関係。最高の一日でした」と振り返りました。
試合前には球場上空から、ファイターズOB杉谷拳士さんがパラシュートでグラウンドに着陸。どよめきの中、堂々の開会宣言を行いました。
エスコンフィールドでは開業以来、初の試みとなる演出でしたが、杉谷さんの体を張った姿は大きなインパクトを残しました。
日本と韓国から29,192人の観衆が詰めかけ、来場プレゼントでJAPANユニフォームと観戦ガイドが配布されました。
日韓選手によるサイン会や韓国ブースも展開され、試合外でも国際交流の場を展開。
懐かしい応援歌や「稲葉ジャンプ」、韓国側のチアチームらによる熱狂的な応援が飛び交いました。
前日会見には原監督、稲葉篤紀選手、キム・インシク監督とイ・ジョンボム選手が出席。キム・インシク監督は「日韓戦はいつも重要で緊張していた。この試合もしっかり戦わないといけない。未だ衰えない技術を見せたい」と話していました。
その言葉通り、両国とも観ている人を興奮させ、日韓戦に恥じないプレーの数々を披露してくれました。
試合後のセレモニーで原監督は「エスコンフィールド、最っ高なスタジアムでした!韓国チームも我々日本チームも国を背負った選手、本当にポテンシャルに驚きました。
これを第1回として、2回3回と続けばプロ野球、野球界の発展につながると思います」と次回開催を呼びかけました。