雨の日を快適にハッピーにする傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Group(本社:東京都渋谷区、代表取締役:丸川照司、以下「アイカサ」)は、全国の男女1000名(男性500名・女性500名)を対象に、【夏の日傘需要】に関する調査を実施いたしました。
■調査背景
今年(2024年)の夏は、梅雨明けに「10年に一度レベル」の高温が続き、全国各地で40℃近い猛暑日が相次いでいます。また、梅雨の期間が短く、「熱中症による救急搬送人員」が過去最多の95,137人(※1)となった平成30年(2018年)と気象状況が似ていることから、熱中症対策が重要視されています。
熱中症対策には様々な観点がありますが、環境省が過去に行った調査(※2)によると、日傘を利用することで「暑さ指数(WBGT)」が1~3℃程度減少し、熱中症警戒レベルが1段階下がるなどの効果が認められています。
近年、女性だけでなく、男性の日傘需要も増加している一方、依然として利用が限定的であるとされているため、男性の日傘利用拡大に向けて必要な課題などを明らかにすべく、男女の比較を行いながら、「夏の日傘利用や購入状況について」調査を実施いたしました。
※2
日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!~(環境省)
■調査結果の要約
①男性の2人に1人が、熱中症対策として「日傘を利用したい」と回答。
②約2割の男性が日傘を「週に一回以上」使用。「平均使用回数/週」は、2.44回(女性)に対し、0.72回(男性)。
③日傘の「平均所有数」は、女性1.28本に対して、男性0.35本(約3割程度)に。3人に1人の女性は「2本以上持っている」と回答。
④男性の約2人に1人が、日傘の購入に「抵抗を感じる」と回答。女性の約4倍に。
⑤男女ともに日傘の購入に「抵抗を感じる」最大の理由は「持ち運びの不便さ(男性60.5%・女性57.9%)」。「使用したいが、利用機会が少ない(男性26.5%・女性29.8%)」、「価格が高いため(女性35.1%・男性24.7%)」場合も。
■調査概要
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調査実施期間:2024年7月10日
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調査対象:全国の10代〜50代の男女
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有効回答数:1000名(男性500名、女性500名)
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調査方法:インターネット上でのアンケート調査
■調査結果の詳細
①男性の2人に1人が、熱中症対策として「日傘を利用したい」と回答。
熱中症対策として日傘を利用することについて、男性の5割が「利用したい」と考えていることがわかりました。女性(76.4%)と比較すると、26.4%を下回りますが、男性の日傘需要が一定数ある様子がうかがえる結果となりました。
②約2割の男性が日傘を「週に一回以上」使用。「平均使用回数/週」は、2.44回(女性)に対し、0.72回(男性)。
男女の夏(7月〜9月)の日傘の使用頻度を調査した結果、「週に一回以上」日傘を使用する方は、女性が63.6%、男性が19%となりました。また、「平均使用回数/週」は、女性が2.44回、男性が0.72回となり、使用頻度に3.38倍の差があることがわかりました。
男女ともに、使用頻度の多さは「週に1〜2回(女性25.2%・男性8.6%)」「毎日使用する(女性14.4%・男性5.0%)」の順に割合が高く、使用頻度に差がある様子がうかがえます。 ※「平均使用回数/週」: 加重平均として算出
Q.日傘を利用するようになったきっかけを教えてください。(n=413)※フリーアンサーより抜粋
傾向① 暑さや熱中症対策
多くの方が日傘を利用する主な理由として「暑さや熱中症対策」を挙げています。近年の猛暑が日傘利用の大きな動機となっている可能性が高いと考えられます。
「熱中症か心配」(男性)
「暑さがこたえるから」(女性)
傾向② 日焼けや紫外線対策
特に女性の回答者からは、日焼けや紫外線対策として日傘を利用するという理由が多く挙げられています。美肌や健康の維持が動機となっていると考えられます。
「20代の頃、紫外線や日焼け対策として」(女性)
「日焼けや紫外線が気になるから、直射日光を遮るだけでも涼しくなるから」(女性)
③日傘の「平均所有数」は、女性1.28本に対して、男性0.35本(約3割程度)に。3人に1人の女性は「2本以上持っている」と回答。
日傘の所持数について調査したところ、日傘を「持っていない」女性が27.0%、男性が80.2%となり、日傘の「平均所有数」は、約1.28本(女性)に対して、約0.35本(男性)と3.65倍の差があることがわかりました。
また、女性は複数の日傘を所有している割合も高く、全体の34.60%が「2本以上持っている」結果となりました。
※「平均所有数」:「4本以上」は5本と仮定し、加重平均として算出
④男性の約2人に1人が、日傘の購入に「抵抗を感じる」と回答。女性の約4倍に。
また、「日傘の購入に抵抗を感じますか」という質問に対して、女性(11.4%)の3.91倍となる、約2人に1人(44.6%)の男性が「抵抗を感じる」と回答しました。女性に比べて、男性が日傘の購入に対して高い心理的障壁を持っている様子がうかがえます。
⑤男女ともに日傘の購入に「抵抗を感じる」最大の理由は「持ち運びの不便さ(男性60.5%・女性57.9%)」。「使用したいが、利用機会が少ない(男性26.5%・女性29.8%)」、「価格が高いため(男性24.7%・女性35.1%)」場合も。
日傘の購入に抵抗を感じる理由としては、男女ともに、「持ち運びが不便に感じるため(女性57.9%・男性60.5%)」が最も多い結果となりました。
加えて、「使用したいが、利用機会が少ない(女性29.8%・男性26.5%)」場合や「価格が高いため(女性35.1%・男性24.7%)」といった理由も多く、購入に対して「コスパの悪さ」を感じている様子がうかがえます。
■総括 / 今後の展開
今回の調査では、女性の日傘利用に加え、熱中症対策として「メンズ日傘」の需要が多くあることがわかりました。一方で、男性の「日傘の平均使用率/週」は1日以下かつ、全体の8割が日傘を持っておらず、女性の4倍となる約2人に1人が「購入に抵抗がある」状況でした。
購入に抵抗がある理由としては、男女ともに「持ち運びの不便さ(男性60.5%・女性57.9%)が最も多く、「手ぶらで移動したい」様子や、年間を通して一定の期間の使用のみに留まることから「もったいなさ」を感じている様子がうかがえました。
この問題に対して、あらためてアイカサでは、駅などで傘を借り、かつ返却できる傘のシェアリングサービスが解決策の一つになるのではないかと考えています。
渋谷区では、東急不動産HDが制作したオリジナルの一級遮光晴雨兼用傘の展開を随時予定しており、女性に限らず、男性の熱中症対策としても日傘利用を推進してまいります。
参考)
アイカサ、東急不動産、HD新規プロジェクト「傘のいらない街 渋谷」を始動
■傘のシェアリングサービス『アイカサ』について
『アイカサ』は、“⾬の⽇を快適にハッピーに“と”使い捨て傘をゼロに“をミッションに2018年12⽉にサービスを開始した⽇本初の本格的な傘のシェアリングサービスです。突発的な⾬にもビニール傘をその都度購⼊せずに、駅や街中で丈夫でサステナブルな『アイカサ』を借り、⾬が⽌めば最寄りの傘スポットに傘を返却することでエコに貢献しながら※2⼿ぶらで便利に移動ができるのが特徴です。現在は、アプリ登録者数55万⼈を超え、東京駅や新宿駅をはじめとした都内全域と関東、関⻄、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県で展開し、スポット数1,600箇所以上に設置しています。
傘がないことによって移動ができないことや、濡れて不快になることを無くし、⼀⼈⼀⼈が過ごしたい今を過ごせるよう「⾬の⽇のプラットフォーム」としてのインフラを構築、傘をシェアし⼈にも地球にも愛ある社会づくりを構築します。
参照:環境省3R 原単位の算出方法より
https://www.env.go.jp/press/files/jp/19747.pdf
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